田村建築設計事務所
T邸
この建物は福島県いわき市の江名港前にあり、東日本大震災の津波により1階の床上2mまで浸水しました。施主は70代の夫婦と2人娘の4人家族で、継続してここに住むことを希望していました。鉄筋コンクリート造で、幸い躯体にひび割れ等の損傷はなかったので、1階部分すべてを改修しました。間取りの変更は行なわず、床・壁・天井の仕上材および建具の変更を中心に設計しました。1階は和室のまわりにエントランスホール、仏間、台所、ダイニングルームが配置されていて、和室がこの住宅の要となっています。改修により、ダイニングと和室間の扉をふすまから透明ガラス入りの引戸にしました。床については、ダイニングは絨毯、和室は畳でしたが、両室ともに朝鮮張とし栗材を選びました。このことで、両室の自然なつながりができたと思っています。和室とエントランス間および仏間とエントランス間の扉をふすまから、太鼓張の障子としました。昼はエントランスからの自然光を和室と仏間に導き、夜はこの障子が和室と仏間の光で大きな行灯のように光ることで、エントランスの間接照明としました。
改修
個人住宅
150m2
鉄筋コンクリート造(RC造)
福島県
この建物は福島県いわき市の江名港前にあり、東日本大震災の津波により1階の床上2mまで浸水しました。施主は70代の夫婦と2人娘の4人家族で、継続してここに住むことを希望していました。鉄筋コンクリート造で、幸い躯体にひび割れ等の損傷はなかったので、1階部分すべてを改修しました。間取りの変更は行なわず、床・壁・天井の仕上材および建具の変更を中心に設計しました。1階は和室のまわりにエントランスホール、仏間、台所、ダイニングルームが配置されていて、和室がこの住宅の要となっています。改修により、ダイニングと和室間の扉をふすまから透明ガラス入りの引戸にしました。床については、ダイニングは絨毯、和室は畳でしたが、両室ともに朝鮮張とし栗材を選びました。このことで、両室の自然なつながりができたと思っています。和室とエントランス間および仏間とエントランス間の扉をふすまから、太鼓張の障子としました。昼はエントランスからの自然光を和室と仏間に導き、夜はこの障子が和室と仏間の光で大きな行灯のように光ることで、エントランスの間接照明としました。