永冶建築研究所

間の家-awai

設計士コメント

小さな変形敷地に建つ夫婦のための住宅。建て込んだ建物との隙間、道路の形状によって生まれた扇形の敷地に建つ。まちを程よく感じ、自然を味わうことのできる場を求められた。周辺の建物を見ると敷地境界にブロック塀等があり、まちとは切り離された印象があり、まちとの「間」を考慮することが有効であると考えた。具体的には木壁と住宅のボリュームを敷地に沿って開き「間」をつくり、「間」に在る光や植栽から柔らかい印象を与えたいと考えた。また、内部はまち側の開口は絞りつつも程よく繋がりを持たせ、コンパクトな中庭へ大きく開いている。内部空間は天井の高さと変形した平面によるパースペクティブ、大きく中庭に開いた開口によって光や風、変化する風景によって居心地の良さと広がりを生み出した。夏は酷暑、冬は冷え込みの強い地域であったため、コストを抑えながらも高性能な住宅を目指した。住宅自体の配置計画や小庇によって夏は日射遮蔽、冬は日射取得ができるパッシブデザインとし、中間期は季節風を取り込みやすい開口計画とし温熱環境と省エネ配慮をしている。本計画で実践した周辺環境と対話をしながら様々な種類の「間」を構成する設計手法は他の建築でも転用可能になると考えている。

DATA
工事種別:

個人住宅

建築種別:

新築

延べ床面積:

67.94m2

構造:

木造

所在地:

岐阜県

CREDIT
設計:

永冶建築研究所

施工:

株式会社MARUHA

撮影:

ToLoLo studio

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