【IOCフローリング】
無垢の厚みが生み出す効果
一般的に無垢のフローリングは一枚板であることが多い。しかしこのIOCフローリングは積層板で、表面材のみが無垢であることがポイントだ。そして、この無垢材は、一般的な表面材と比べ非常に豊かな厚みを持っている。それにより、IOCフローリングは「材」としての安定性と無垢の良質な質感が生み出す表現力を、うまく両立させているのだ。コストは決して安いわけではないが、本製品が持つ安定性は値段に引けを取らない、確かな価値を持つ。それに加え、この無垢の厚みは、床が傷ついてしまう不安をもカバーしてくれる。仮にフローリングに傷が付いてしまっても、厚みがあるため表面のみ削り、もう一度新しい面を表出させ塗装することができるのだ。このようなIOCフローリングの魅力は、薄い単板のフローリングと比較すると、施主にとっての付加価値と言えるのではないだろうか。
IOCフローリングは事務所のスタッフが見つけてきた建材で、ずっと使ってみたいと思っていたんです。Ark 久が原では全住戸のフローリングに使っていて、住戸によって性格を出すために様々な種類を使用しました。それに、古材を表面材に使ったりなど、アバンギャルドで意欲的なアプローチを仕掛けようとする会社の姿勢も僕は好きですね。
建材開発秘話
津田 龍太郎さん
建築士の声から生まれた “心地良いフローリング”
このIOCフローリング開発のきっかけは、創業当時のヒアリングで建築士の方々から口を揃えて言われた、「大手のフローリングはどれも光っていて、柄も同じ。色のバリエーションも少なく選びようがない」という一言でした。それに、他社と同じような商品では戦う場所がない、という考えもあって、「他社がやっていないことをやろう!」と思ったんです。そして私が目指したのが、とにかく自然的で本物感のある、健康志向のフローリングでした。私はフローリングはあくまで脇役だと思っています。だから、フローリングの存在感というよりは、家具やインテリアにうまく馴染むようなものをつくりたいと思ったんです。そんな想いで、私は大手とは逆の「心地よい空間を創造するためのフローリング」を実現させるべく、IOCフローリングの開発をスタートさせました。
素材そのものの魅力を活かす
私は、フローリングは「自然」であることが大切だと思っていて、IOCフローリングではその要素を様々な側面で表現しました。例えば、よく流通しているフローリングは、印刷で木目を付けているため、柄が均一すぎて不自然に見える。一方で、IOCフローリングの場合は本物の木をそのまま使っているので、色や模様が自然になり、空間に表情が出るんです。また、塗装も木が呼吸できるように浸透性のあるオイル塗装を施し、質感は木の断面のようなマットなものを意識しました。私は必要以上の加工はせず、素材がもつ魅力を活かしたフローリングが好きなんです。今回遠藤さんに使ってもらった “ウォールナット20クリアオイル” は、まさにドストライクな製品の一つなので、Ark 久が原に使用頂けてとても嬉しく思います。
皆の力で創り上げる”IOC商品”
弊社の経営理念は “感動を創造する” ――これには、「こんなものがあったらいいな」というお客様の声を元に、”お客様が感動するものを創り出す”という想いを込めています。私は、この理念は決して我が社のみでは成立させることは出来ないと思っています。例えば、IOCフローリング製作では質感にこだわり、創業から半年間は毎日のように「ああでもないこうでもない」と工場の皆で手塗りの実験を繰り返しました。その後も月に2回工場に入って、何度もサンプルを造り、工場と一緒に商品づくりを進めていきました。このように、IOCはお客様の要望に応えられる商品づくりを、工場をはじめ、建築士さんや施主、施工者と共に行ってきました。そんなIOCの商品は、関わって下さる皆さんがいたからこそ、出来上がった商品ばかりです。
IOCフローリングの主な特徴
基本的に受注生産でバリエーションが豊富。希望の樹種や色を組み合わせ、建築士のイメージを実現してくれる。
複合フローリングのため、表面は無垢でありながら床暖房に対応している逸品。木材の反り・膨張・収縮などのトラブルの心配も少ない。
商品の多品種・小ロット生産をベースに、邸別生産しているため、現場に直接商品を届けることを実現。そのほか、特注要望にも柔軟に対応している。
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