ARCHITECT’S Q&A
遠藤克彦が選ぶ5つの建材
Q. 省エネ度が高い建材を教えてください。
A. エコサーム
施主の懐に優しい外断熱システム
このエコサームは、外装材と断熱材が一体化しているため、一般的な断熱工法に比べ施工期間を短縮できます。それが結果的に建物全体のLCC(ライフサイクルコスト)の低減に繋がるので、省エネ度が高いんです。そのうえ、優れた断熱性能を発揮してくれるので、コンクリート建築の場合でも、省エネ効果で光熱費を抑えることにも繋がる、施主に優しい建材です。例えば集合住宅のオーナーであれば、温熱環境が担保された賃貸を展開できるという部分もメリットになるかもしれませんね。
それに、ガラスメッシュ、基材、プライマー、表面のフィニッシュコートなどの下地の仕様がしっかりしているため、表面のクラックが起こりにくい。これは塗りの材料として重視している部分で、色々なものを試しましたが、エコサームが一番優秀でした。最近では、池田山のコンクリート集合住宅で使ったのですが、多くのテクスチャーと色を作ってもらえたうえに、コストパフォーマンスもすごくよかった。
建築はコストの問題の中で最善を尽くさなければならないものですが、エコサームは表現力と性能を持ちつつ、コストがきちんと収まるので、建築家としてとても使い勝手がいい建材です。
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