ARCHITECT’S Q&A
遠藤克彦が選ぶ5つの建材
Q. 最も思い出深い建材は何ですか?
A. メトロポリス
外の風景を移し込む高反射性タイル
僕は公共建築を手掛けるようになる前に、10年ほど別荘建築を経験し、そこで建築における礎のようなものを築きました。このメトロポリスはそのときによく使用していた、とても思い出深い建材です。メトロポリスは、ツヤが綺麗な30~60cmの大判磨きタイルで、その反射性により外の風景を建物の中に上手く映し込んでくれるところが最大の魅力です。この映像調整が素晴らしく、タイルに映る画がぶれないうえに、外の光を天井にも反射させるので、メトロポリスは場所以上の「広がり」を見事に演出してくれるんです。別荘では非日常を設計したかったため、周りの風景を持ち込む床材として多用しました。それに、タイルは焼き物なので平滑に造るのがとても難しいのですが、このメトロポリスはタイルとしての精度が非常に高いんです。そのような表情の豊かさとクオリティを兼ね備えたこのタイルだからこそ、あの空間に特別な開放感を演出できたのかもしれません。
(※現在本製品は販売終了となっていますが、LIXILではその他磨きタイルを複数取り揃えております。)
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