伝統構法と現代建築の融合
大船渡消防署住田分署

地域資源を最大限活用した新しい公共建築

岩手県住田町はまちの9割が森林に囲まれている林業が盛んなまち。町役場をはじめ「中心市街地の木質化」計画が進められており、築43年の「大船渡消防署住田分署」の移転・建て替えをSALHAUSが手掛けた。設計にあたっては、木造を主体とする構造が前提条件であり、江戸時代は宿場町として栄えた歴史もふまえ、伝統的な町並みとの共存を視野に入れることも求められた。消防署は地上2階建て。建物全体の剛性を確保するため日本古来の伝統構法を取り入れ、地元の木を最大限に活用した。木の質感に溢れた空間は、「林業のまち」のシンボル的な役割を担うだけでなく、今後の地域社会における公共建築の新たなモデルケースとなった。

大船渡消防署住田分署
大船渡消防署住田分署

所在地 / 〒029-2311 岩手県気仙郡住田町世田米字川向80-7
設計 / SALHAUS
撮影 / 吉田 誠
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