ARCHITECT’S Q&A

畑友洋が選ぶ5つの建材

Q. 技術と素材が活かされた建材は?

A. 紙あかり(和紙入り合わせガラス)

古来の日本建築にヒントを得て、 和紙とガラスの異素材を融合

これは三芝硝材さんと和紙メーカーの川原製作所さんが共同制作したガラスです。川原製作所さんは滋賀 県長浜市の装飾的建物を設計した際にお世話になった会社で、素材となる楮やトロロアオイの栽培からおこなっているほど本物を追求する会社です。このガラスは会議室に使用したのですが、会議室はセキュリティの問題で音が聞こえてはならず、突き詰めれば暗室のようになるのですが、 それでは空間として不愉快です。日本建築は障子というレイヤーが空間を隔て、らんまという存在が光を通していました。それを現代の様式にあてはめ、合わせガラスの間に富山の「蛭谷(びるだん)和紙」 を挟み込むことで視界を遮りつつも光を忘れない設計をしました。

三芝硝材株式会社

〒933-0974
富山県高岡市岩坪23-2
TEL:0766-24-6811
FAX:0766-27-1222
WEB:www.sanshiba-g.co.jp/

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