This issue’s CLASS1 ARCHITECT

増田信吾氏(左)と大坪克亘氏(右)

増田信吾+大坪克亘

建築家

増田信吾
1982年 東京都生まれ
2007年 武蔵野美術大学建築学科卒業
2015年 コーネル大学客員教授
2019年- 明治大学特任准教授
大坪克亘
1983年 埼玉県生まれ
2007年 東京藝術大学建築科卒業

主な著書

『Adaptation 増田信吾+大坪克亘作品集』(TOTO出版/2020)

受賞歴

2008年 鹿島出版会SD Review入選
2009年 鹿島出版会SD Review入選
2011年 JCDデザインアワード2011金賞
2011年 ar+d Awards for Emerging Architecture2011 準大賞(UK)
2014年 JCDデザインアワード2014金賞
2014年 ar+d Awards for Emerging Architecture2014 大賞(UK)
2016年 第32回吉岡賞

主な作品

2014年 躯体の窓
2017年 Aesop 日比谷シャンテ
2018年 街の家

建築家になったきっかけは?

増田:高校卒業後に一度、営業職に就き、人に何かを売るということがどんなことか考えるきっかけになりました。1年後、一から自分で構想し、それを人生をかけて見届けることができる建築職に興味を持ち、美術大学の予備校に通うことにしました。

大坪:兄がデザインを勉強していた影響が大きかったです。ファイン系の学科より建築の学科の方が卒業してからの進路も想像がついたため、建築科へ進みました。

これから挑戦したいことは?

自分たちが何を設計したからどう良くなったか、環境がどう変化したかということに興味があります。一つの建物をつくり、それ自体がどう良いかを突き詰めたい願望はありません。行った設計が広がりを持って周囲にどう影響を与えることができるのか、その範囲を大きくしていきたい。例えば時間軸を設計に組み込むことで、広域構想のための全体像を描きながら必要に応じて部分的につくり、全体も都度再考していく、そんな設計を今試してみています。

印象に残ったプロジェクトは?

いちばん初めに設計した住宅の塀「ウチミチニワマチ」が、私たちの考え方を一変させました。このプロジェクトを通じて、「家をつくる」ことだけではなく、家と道・庭・街との間にある「場」がどうなっているか、ということの方が、街にとっても家にとってもむしろ考えるべきことなのではないか?と教えられました。境界を変えるだけで空間を揺るがし、街や人との関わりが変わってくる設計があることに気づかされました。

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