MATERIAL
内部と外部の照度差によって切り替わる世界
【マジックミラー】

店舗閉店時。照度差によりマジックミラーが店内を映し出す

マジックミラーは、「反射」と「透過」の作用を併せ持つ。一般的には警察署の取調室や施設の監視窓、防犯用監視カメラのカバーガラス、コンビニエンスストアのバックヤード前面の小窓といった、用途が限られた使われ方をしている。Aesop日比谷シャンテでは、これを店舗の印象を決定づけるシンボルであり、バックヤードと売り場とを分けるパーティションでもある巨大な扉として全面に使用した。日中は照度の高い外界のプロムナードの緑を鏡の反射作用によって店内に取り込むことで、実寸以上の空間の広がりと、五感で体感するというブランドの狙いを的確に実現する。一転して閉店時には、透過の作用によって照度の高い店内が暗闇の中にディスプレイとして浮かび上がる。見る側と見られる側が照度差によって転換するというマジックミラーの特性を、店舗として必要な機能へ昇華させた。

増田さん、大坪さん、なぜこの建材を採用したのですか?

反射・透過を両方備える面白さ

マジックミラーは建築の中だとどこか演出的・装飾的すぎる素材という印象だったものの、ふとその機能性を思い出し使用しました。反射率を上げた熱反射ガラスという素材がありますが、それに似た性格を持つマジックミラーは見る側の照度によって、その在り方を変えてくれます。計画性をもって使用しないと特性が機能に活かし切れない、面白い素材だと思います。実は、マジックミラーの裏には銅板のパンチング板を当てていて、マジックミラー越しにうっすらパンチングが見えるようになっています。ただの鏡だと反射しかしないのですが、反射・透過の両方の特性を併せ持つマジックミラーだからこそ、店内に奥行きや艶やかさを加えられたと思います。

メーカーさんへ聞いた
建材開発秘話
手塚 翔太さん

マジックミラーの新しい使い方

「Aesop 日比谷シャンテ」はマジックミラーの特性がよく活かされていると思います。パンチングメタルと組み合わせることでデザイン性が加わっており、マジックミラーの新たな活かし方として興味を引かれました。マジックミラーは、監視窓や冷蔵ケースに使われることが多いですが、Aesop 日比谷シャンテの事例のように独創的な発想力で、窓や扉などあらゆる場所で幅広く採用していただけたら幸いです。建築家の方々の魅力的なアイデアを一緒に形にしたいと思っています。

NSGインテリア株式会社の特徴

1.創業100年、自社工場の高い技術力

創業100年の老舗で独自の高い技術力を磨き上げてきた。内装ガラス業界では珍しく自社工場を持ち、鏡やカラーガラスなど内装ガラスに特化した製品づくりが強み。

2.多種多様な鏡や内装ガラスを製造・販売

ガラス全般を取り扱うが、単なる透明のガラスだけではない付加価値を提供し続けることが信条。営業と工場が一体となり、多種多様なニーズに柔軟に対応している。

3.製造・販売・施工まで一貫した管理

工事協力業者と連携して施工まで一貫して行うことができる稀有な会社。商業施設をはじめホテルやオフィス、駅通路などさまざまな規模のプロジェクト実績を持つ。

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