©Earthboat
©PAN-PROJECTS
建築家/デンマーク王立建築家協会登録建築家(Arkitekt MAA)
1991年 | 兵庫県生まれ |
---|---|
2017年 | 京都工芸繊維大学大学院建築学専攻修了 PAN- PROJECTS 共同設立 |
建築家/王立英国建築家協会登録建築家(RIBA/ARB)
1991年 | 高知県生まれ |
---|---|
2017年 | Royal Danish Academy of Fine Arts, School of Architecture 修了 PAN- PROJECTS 共同設立 |
2022年- | Royal College of Art 講師 |
主な受賞歴
2017年 | CHART ART FAIR 2017最優秀賞(コペンハーゲン・デンマーク) |
---|---|
2018年 | デンマーク王立芸術財団 若手建築家活動助成金(コペンハーゲン・デンマーク) |
2019年 | デンマーク王立芸術財団 プロジェクト助成金(コペンハーゲン・デンマーク) |
2021年 | Dezeen Awards 2021 Emerging Architecture Studio部門 ロングリスト選出 |
2021年 | ヴェネツィア・ビエンナーレ ヨーロッパ若手建築家展 Hournable Mention 受賞(ヴェネツィア・イタリア) |
2023年 | LINA Fellowship Haus der Arkitektur 選出リサーチャーアーキテクト(グラーツ・オーストリア) |
2023年 | Milan Design Week 2023 DROPCITY “Tunnel Evangelion Competition” ファイナリスト(ミラノ・イタリア) |
主な作品
2017年 | 「Paper Pavilion」(コペンハーゲン・デンマーク) |
---|---|
2018年 | 「FOS」(コルトレイク・ベルギー) |
2020年 | 「The Playhouse」(東京都) |
2021年 | 「The Matter of Facts」(東京都/国立新美術館) |
2022年 | 「mum」(三重県) |
2023年 | 「Earthboat」(日本国内) |
建築の道を選んだ理由は?
学生の頃に数学、物理、哲学が好きだったことに加え、親の仕事の関係で幼少期から中国やタイなどに数年間ずつ住んだ経験があり、各国の宗教観やアートにも興味がありました。フランク・ロイド・ライトの写真集を初めて見た時、建築はアートでもあると気づき、自分の興味のある全ての分野を統合した形で表現できるのが建築ではないかと思い、のめり込んでいきました。(高田)
両親が建築関係の仕事をしており、建築は子どもの頃から身近でしたが、そこまで好きではありませんでした。一方で絵を描くことやものづくり、勉強することは好きでした。そんな私が進路に悩んでいた頃、JR京都駅の建築を見て「建物」というものの概念が変わってしまうほど心が動いたのをきっかけに、改めて、多くの人に感動を与える力を持つ建築の分野へ進もうと決めました。(八木)
海外を拠点に活動している経緯は?
大学に入る時から、将来は海外に拠点を置こうと決めていました。20歳の時にバックパックで世界約45ヶ国をいろんな建築も見ながら回り、デンマークの大学院で学びつつ卒業後の進路を考えた時、日本人の僕がデンマークの事務所に就職しても現場での実践的な経験が積めないなどのデメリットも大きいと考え、独立の道を選びました。ちょうどパビリオンのコンペで受賞することができ、それを代表作品に仕事が広がっていきました。(高田)
建築を勉強するようになって、幼い頃少し住んでいたデンマークに戻ってみたいと思い、大学生の時に1年間デンマークの建築事務所で働いていました。その時に高田と知り合い、ちょうどパビリオンの建設も決まったため一緒に事務所を立ち上げました。コロナ禍の頃、展示を見た方から依頼をいただいて日本の案件も手がけ始め、現在は日本、イギリス、クウェート、展示等も含めるとタイ、イタリアなど複数の国でプロジェクトが進行中です。(八木)
海外と日本の建築事情の違いは?
日本の大工の施工技術は圧倒的に高いです。多様な出身地・価値観の人がいる海外の国に比べ、全てにおいてコントロールが効いた仕事ができるのは日本ならでは。ヨーロッパでは仕事を定刻で切り上げて帰ってしまうのが普通なので工期が延びることがよくありますが、無理にスケジュールに合わせるよりも時間を掛けてクォリティが上がるならその方が良いという価値観もあります。国が変わるとビルダーの個性や建材も変わるので、自分たちの得意なレシピが毎回使えるわけではないのが大変さであり、面白さでもあります。
©Earthboat
「Earthboat」は、サウナ付きトレーラーハウスによる宿泊施設のプロジェクトだ。2022年末に竣工した野尻湖畔のプロトタイプを皮切りに、他地域への展開が進んでいる。例えば、誰も訪れなくなったスキー場やゴルフ場などのレジャー施設、限界集落、耕作放棄地や荒れた山林などに複数台の「Earthboat」を設置し、宿泊施設として然るべき期間運用しながら、その土地に手を入れ人々が出入りすることによって、過去の開発や長年の放置で失われた自然環境を回復させ、新たな風景を作っていくという事業主の思想がその根底にある。
トレーラーハウスの既成モデルから出発するなら壁などは極力薄く軽くしがちな所を、「Earthboat」では躯体に分厚いCLTを用い、コンクリート造の建物内部のような、高密度で重さのあるラグジュアリーな体感を作り出している。野性味の強い自然と共存する宿所として滞在者に安らぎと温もりを約束しつつ、いつか役目を終えたとしても木製であるが故に撤去困難な負の遺産にはならない。その上、多地域展開のための大量生産を前提とした時、工場で同じ型を量産しやすく施工方法がシンプルなCLTは、ある種の最適解とも言える。
コスト面の懸念は、建築家自ら工場と建設現場へ赴き、加工時と施工時の両面から全体の工数や費用が最小となるよう、プロセスも含めてデザインすることで払拭した。従来の工法とは大きく異なるCLTでの建築技術を持つ施工者が少ないこともコスト高の一因だが、本プロジェクトでは積極的にCLTの工法に習熟したいという若手主力の工務店が名乗りを上げた。同モデルを量産していく「Earthboat」は、今後のCLT施工者育成の土壌にもなる可能性がある。
「Eathboat」は既に長野県内の数ヶ所に設置が決まっており、設計を繰り返すたびに加工から施工までのプロセスの効率化が進んでいる。さらにPAN-PROJECTSではここから得られたCLT建築のレシピを応用し、住宅等の設計も始めている。この小さなトレーラーハウスは、見捨てられ荒廃した自然環境を回復させながら、未来の日本の新たな建築群の礎にもなろうとしているのだ。
「Earthboat」HP:https://earthboat.jp/
木材コーディネーターがつなぐ人と森
©Earthboat
躯体の大部分を日本の木材で制作することにこだわりました。元々は一般的なトレーラーハウスの設計依頼でしたが、事業主の自然と人との関係に対する思いを聞くうちに、ログハウスのようなプリミティブな素材感でありながら、最先端の技術を用いたトレーラーハウスにできないかと考えるようになり、CLTの採用に至りました。とはいえ当時、日本での木材調達に明るくなかった私たちを全面的にサポートしてくれたのが、木材コーディネーターの森未来(しんみらい)さんです。CLTをはじめ、このプロジェクトで採用したほぼ全ての木材をご提案いただき、各メーカーや施工現場との円滑な連携に尽力いただきました。
森を守り、透明性の高い木材流通を作る
株式会社森未来 代表取締役
浅野純平さん
私たちは「Sustainable Forest」をミッションに、森や林業、木材の情報をテクノロジーの力で集約し、透明性が高く森への還元がなされる新しい木材流通を作っていこうとしています。建築・木材製造加工メーカー・林業をつなぎ、木材のトレーサビリティを高めてフェアで安定的な木材取引を促進することで、林業を持続可能な産業にし、大切な森が次世代へ受け継がれる未来を目指します。CLTが採用された「Earthboat」では、巨大なCLTパネルを切り出すことができる大型工場を持ち、この挑戦的なプロジェクトに意欲的に取り組んでくださるサイプレス・スナダヤ様と、CLT同様の表情を持ちながら薄く取り回しの良いJパネルを製造している鳥取CLT様をご紹介しました。森未来はロンドンに拠点を置く建築家PAN-PROJECTSさまと日本の製造・施工現場との間に立ち、ITツールも駆使しながら調整や手配などをサポートし、この意義あるプロジェクトに伴走しています。
〒108-0014
東京都港区芝5-27-6 泉田町ビル6F
TEL:03-6453-9234
FAX:03-6453-9275
URL:https://shin-mirai.co.jp/
【CLT/杉3層4プライ 厚さ120mm】
©PAN-PROJECTS
CLTは、挽き板を繊維方向が直交するように積層し接着したパネル材だ。環境配慮の背景から欧米ではコンクリートに替わる構造材として広く普及し始めており、高層建築物への使用も増加している。日本では2013年にJAS規格が定められ、2016年に建築基準法に明記された。強い耐震性を持ちながらコンクリートより軽く、養生期間が不要で工期を短縮でき、断熱性にも優れ、森林資源活用の観点からも注目されている。サイプレス・スナダヤの自社工場では国内最大級の長さ12m×幅3m、厚さ27cmまでの国産材のCLTマザーボードが製造できる。「Earthboat」は厚さ12cmの杉のマザーボードから、最大8m×2.4mのCLTパネルを含む躯体用パネルを切り出している。最新のモデルでは38枚のパネルを20枚にまで効率化した。
「Earthboat」の躯体および内装の仕上げに使用しました。事業コンセプトを鑑み極力自然に還る素材で作りたかったので、CLTであればグラスウール等を使わずともある程度の断熱性が期待でき、製造や施工の過程も量産に向いていると考えたからです。出来上がった空間は、柱と合板で構成する中空の壁や床ではないため、コンクリート造にも似た、濃密で重厚なものとなりました。かつ木材ならではの温かみが感じられます。CLT現しで仕上げましたが、杉の節や赤味が悪目立ちしないよう、職人さんが目視で挽き板を1枚1枚選んでくれたことが印象に残っています。
建材開発秘話
株式会社サイプレス・スナダヤ
代表取締役・専務執行役員
砂田雄太郎さん
丸太から一気通貫でCLT大型パネルを大量に製造可能
©株式会社サイプレス・スナダヤ
©株式会社サイプレス・スナダヤ
人口減少に伴う木造住宅需要の減少で、林業の未来が危惧される日本において、CLTは、大型施設や中高層建築への木材使用の可能性を広げる建材として期待されています。脱炭素社会への転換に向け、建築におけるCO2排出量の削減や炭素の固定化という目的においても国産材の適切な利用は欠かせません。弊社は丸太の仕入れから製品化するまでを自社工場にて一気通貫で行えるためコストが抑えられ、設備面でも国内最大級の巨大なCLTパネルを製造できる点が強みです。原料の丸太は、愛媛県を中心に四国および西日本各地から調達しています。CLTは基本的には構造材ですので意匠性が問われることは通常は無いのですが、「Earthboat」では現しで使うとのことで、建築家から節や色味について特別なご要望をいただきました。今後はさらにコストを下げて製造や施工を省力化するため、部品点数を吟味してパネル枚数を極力減らしていけるよう、建築家と共に設計の一層の合理化に取り組んでいく予定です。
〒799-1101
愛媛県西条市小松町新屋敷甲1171番地1
TEL:0898-72-2421
FAX:0898-72-2422
URL:https://www.sunadaya.co.jp/
【Jパネル】
©PAN-PROJECTS
国産杉材の活用を促進するため、鳥取CLTの前身にあたる鳥取県の木材事業者の協同組合が2000年から製造を始めたのが「Jパネル」だ。CLTと同様に木材を繊維が直交するように積層し接着するという作り方で、それまで下地材や管柱などにしか使われていなかった杉材の用途を、パネル状、ボード状に加工したことにより大きく広げ、2001年にはグッドデザイン賞も受賞している。無垢材の弱点である収縮や膨張が極めて少なく、人が持ち運べる厚み・サイズであるため施工性にも優れ、建具や家具の素材にも適している他、延べ面積500㎡以下の住宅や非住宅施設建築には構造材としても使える。
「Earthboat」では躯体をCLT現しで仕上げたため、それと同じような表情を持つ素材でドアや二重床となるサウナ室の床を作る必要がありました。「Earthboat」は開口部側からサウナ室に向かって空間が次第に小さくなるように設計しており、サウナ室内の体積を狭くするためにJパネルで床を上げて二重床にしています。実際に施工してみるまで杉材なら全部同じだろうと考えていましたが、産地、個体によって思った以上に節や色味など見え方に違いがあったため、3〜4つ目の「Earthboat」からは杉材の表情に一定の基準を設けてメーカーさんと共有しています。
©Earthboat
建材開発秘話
株式会社鳥取CLT
東京駐在
岩坂 将さん
構造材、造作、建具、家具。多方面に使える面材
©株式会社鳥取CLT
2000年頃から日本国内の杉が植樹後40年を超え始め、太さも20cm以上になってきたため、間伐する必要性が高まりました。国産の杉を有効活用していくために開発されたのが「Jパネル」です。当初からテーブルやカウンターの天板、室内仕上げや造作等に使われ始め、その後、大臣認定や評定などを受けて延べ面積500㎡以下の木造軸組工法の住宅や非住宅施設建築の構造用面材料としても使用していただけるようになりました。「Earthboat」では収縮や膨張しにくい「Jパネル」の特性を生かし、ドアとしても採用していただきましたが、躯体のCLTとの表情を合わせるのに苦心しました。特に木材を保護する塗料を塗ると、杉の赤身と白太の部分の色差が際立ってしまったので、赤身のある挽き板だけで試作、生産した「Jパネル」を用いて色味の調整を図りました。弊社でも2018年からはCLTの製造を開始し、長さ4m×幅1.25m、厚さ9cmまでのCLTパネルが生産可能です。
【ウートップサーモファサード】
©ウルトジャパン株式会社
木材を用いた外壁に欠かせないのが、高い防水性能を持った防水シートの存在だ。なかでもドイツに本社を置くウルト社の「ウートップサーモファサード」は、欧州等でよく見られるルーバー(すのこ状)のファサード等によく用いられる製品で、木材と木材の隙間が空いている場合にも高い防水性と耐候性を発揮する。余計な印字などのないシンプルなブラックのシートは、木材の隙間から見えてしまっても建物のデザイン性を損なわない。「Earthboat」ではトレーラーハウスの裏面部分の、軒のない外壁の内側に使用した。
通常、実(さね)のない切って出しの杉板を貼ると若干の隙間ができ、そこから光が差し込むことで、紫外線により内側から防水シートが損傷して性能が保てないことがありますが、「ウートップファサード」ではそれがありません。そのためこのシートを使うことで内壁の木材の量や加工費を抑えることができますし、目透かしのある外壁など奥行きのある木ファサードが作れます。「Earthboat」では裏面の外壁木材の内側に、躯体のCLTを覆うような形で施工しています。エントランスのある表側はデッキ部分の屋根があるので風雨の影響は緩和されると考え、CLT現しの外壁に防水塗料を塗って仕上げています。
建材開発秘話
ウルトジャパン株式会社
建築事業部
小山紘明さん
露出に耐える強靭さと意匠性を持つ防水シート
©ウルトジャパン株式会社
防水シートは一般的な住宅では外壁の下に隠れてしまうことがほとんどですが、「ウートップサーモファサード」は、すのこ壁に代表されるような木材を使用したデザイン性の高い外壁において、外から見えてしまっても意匠的にも性能的にも耐えられるシートです。防水シートの市場の中では高額の建材となりますが、建築家の案件を中心に出荷が増えています。「Earthboat」は日本ではあまり類を見ない新進気鋭のプロジェクトですので、弊社の製品を採用していただいたことを非常にうれしく感じております。
※カラーバリエーションについて:弊社が通常取り扱っているのは黒色のシートですが、ドイツ本社にはボルドーやイエロー、ブルー等もあります。詳細はお問い合わせください。
〒221-0862
神奈川県横浜市神奈川区三枚町33番地 MTビル
TEL:045-488-4186
FAX:045-488-4187
URL:https://www.wuerth.co.jp/
©PAN-PROJECTS
Q. 偶然出合っためずらしい建材とは?
A. オーシャンプラスチック
©PAN-PROJECTS
海洋プラスチックによる
資源循環型建材
漁具等から生まれる海洋プラスチックを回収する仕組みを地域の漁師のコミュニティーと協働しながら生み出し、新しい素材の循環を提案するスタートアップ企業REMAREさんの依頼で、海洋プラからつくる樹脂製の板を使った座卓「mum」というプロダクトを一緒に制作しました。建材としてプラを壁や什器に用いる例は欧州にもありますが、今回は大理石のように重厚感のある座卓とすることで、「プラ=軽い」という素材の観念を覆そうと試みています。2023年4月のミラノサローネで展示した他、10月末からはDESIGNART TOKYOでも展示予定です。
〒517-0011
三重県鳥羽市鳥羽5丁目2−14
TEL:080‑4606‑1181
MAIL:info@remarematerial.com
URL:https://www.remarematerial.com/
Q. 今までで最も思い出深い建材とは?
A. TESORO TC-019
©KENJI SEO
難燃性かつ
金属光沢のある稀有な布
「The Playhouse」にてプロジェクトの顔となる、エントランス上に浮かぶシアターを模した天蓋を制作するために選定した布地。イメージはあるのに現物が見つからず困っていたところ、コラボレーターのStudio Onder de Lindeさんに紹介いただき採用しました。難燃認定があり、かつ金属のような光沢のあるのが特徴で、こういう質感の布をカーテンなどの内装で使用したい時におすすめです。工場用のタープから農業用シートまであらゆる布を探し回った末、締め切り間際にようやく巡り会えた布地で、今思い出しても非常に感慨深い建材。
〒443-0036
愛知県蒲郡市浜町36
URL:https://sekisuinct.co.jp/
Q. 環境に配慮した建材とは?
A. Soft Lounge Chair, Soft Chair, Arc Chair, Cross Chair
©HarukiOku_PAN-PROJECTS
サステナブルな在り方を
追求する北欧家具
環境に配慮した空間づくりのために紹介したいのが、デンマークに新星の如く生まれたサステイナブル系家具メーカーTAKTのシリーズ。北欧の美的センス・デザイン性を持った上で組み立て式であり、制作から納品、メンテナンスに至るまで様々な観点から家具のサステナブルな在り方を模索している点が、国を問わず共感を呼んでいると思います。東京の「BENE-」へ数十脚の椅子を納品した際、全てフラットパックで届き、かつほとんど段ボールが使用されていないという徹底ぶりがよく記憶に残っています。
Store Kongensgade 110E, st.
1264 Copenhagen
CVR NR.: 39194104
URL:https://taktcph.com/
Q. 素材が活かされた建材とは?
A. FREEBOARD フリーボード(不燃パネル材) ナラ節なし+ウレタン艶消特注色FC13
©️PAN-PROJECTS
天然木かつ
不燃仕様の内装用パネル
内装制限のあるところでも使える、不燃仕様※①の天然木突き板練り付け内装用パネル材です。「TAPKOP」のプロジェクトで、ベッドルームの空間を木質化したいと考えていたのですが内装制限があり、クリアできる建材を探していて巡り合いました。クロスやシート材ではどうしても嘘っぽくなってしまう所を本物の木材で仕上げることができます。コーティングが施してあるにも関わらず木の質感が生きており、150mmや200mmなど幅広の製品もあって、存在感のあるインテリアづくりに役立ちます。
※①:不燃仕様と合板仕様の2タイプがあります。
©️株式会社フリースタイルクリエーションズ
〒745-0825
山口県周南市秋月3-14-14
TEL:0834-51-4151
FAX:0834-51-6090
URL:https://freestyle-creations.com/
Q. 空間が引き立つデザイン性をもった建材とは?
A. KC14 Pale Beach
©Yuta Sawamura
簡単に北欧空間をつくる
塗り壁材
DIYで素人でも塗ることができる、非常に施工性の良いデンマークの塗り壁材。水などと混ぜる必要がなく、パッケージを開封したらそのまま使用できます。石膏を原料としており土壁のようなムラのあるテクスチャーがつくれるのが特徴で、この仕上げだけで独特の雰囲気を持った内部空間が生み出せます。色も洗練されていて、北欧らしい、彩度の低い落ち着いた空間を演出できる優れもの。表面に防水加工ができる製品も同メーカーから販売されておりトイレ等の水に濡れる場所にも使用できる他、浴室用の製品もあります。
CONTENTS
-
Vol.35