国際学生デザインコンペティション ASIA YOUNG DESIGNER AWARDS 2022
主催
日本ペイント
募集内容
【テーマ】空間のイマジナリーライン
テーマに沿った提案をするための場所を一つ選び、建築化してください。表現は自由です。
映画の世界に、イマジナリーラインという言葉があります。
たとえばスクリーンいっぱいに2人の顔のアップが、交互に映し出されたとします。すると、ふたりを同時に撮ったシーンがなくても、誰もが見つめ合うふたりを思い浮かべるでしょう。この、観る側の頭の中にある視線の運動が、イマジナリーラインです。映画を観ることとは、断片的な映像を想像力で結び合わせることで、それぞれが頭の中に物語世界を立ち上げていくこと、と言えるのかもしれません。
色覚の世界にも、似たような作用があります。たとえば、ふたつの異なる色を同時に見たとき、実際にはそこにない色が頭の中に浮かぶことや、その色の組み合わせが持つ意味が、脳裏にイメージとして立ち上がってくることは、きっと想像しやすいでしょう。
そこに存在するものを使って、存在していないものまで生み出すこと。この課題では、そういった事柄をまとめて、「空間のイマジナリーライン」と呼んでみたいと思います。
イマジナリーラインは、頭の中に広がる世界です。だから、現実世界の境界線の制約を受けません。敷地境界線だけでなく、過去や未来を、国境や性別を、生や死を、ミクロとマクロを超えて、広がっていく可能性を秘めています。それは、小さな部屋で宇宙の蠢きを聴くことかもしれません。立ちはだかる障壁を越えて、誰かと手を取り合うようなことかもしれません。
現実世界のどこかに、かたちある設計物を計画することで、そこに存在しない「空間のイマジナリーライン」が浮かび上がる。そんな可能性、関係性を想像し、提案してください。
締切
登録締切:2022年11月2日(水)
提出期限:2022年11月9日(水)
賞
●アジア学生サミット最優秀賞(1点)賞金10,000USドル
●日本地区最優秀賞(1点)賞金 30万円 アジア学生サミットへの招待
●日本地区インテリア部門優秀賞(2名) 賞金 各5万円
●日本地区建築・ランドスケープ部門優秀賞(2名)賞金 各5万円
日本地区受賞者5名には、それぞれ副賞として「日本地区審査員とのインターンシップツアーへ招待」が授与されます。
参加資格
作品提出期間中に、日本国内の大学院、大学、短期大学、専門学校、高等専門学校に在籍し、建築、インテリア、ランドスケープ、デザイン、アートを学ぶ18歳以上の学生であること。
(インターンシップを除く就業経験2年未満)
審査員※敬称略
審査委員長
田村友一郎(美術家/名古屋芸術大学美術領域准教授)
審査委員
藤原徹平(建築家/フジワラテッペイアーキテクツラボ主宰)
中山英之(建築家/中山英之建築設計事務所主宰/東京藝術大学准教授)
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