景観開花。2022

NEWS

主催

  • 東北大学工学部建築・社会環境工学科 平野研究室
  • 景観開花。実行委員会

募集内容

【テーマ】Multi-funAction

Multi-funAction = Multi function + fun Action

 来たる人口減少に伴う縮退時代に向けて、橋の取捨選択が迫られている。人口が減ることで都市経済が縮退すれば、当然維持できるインフラの数も減る。特に、橋については高度経済成長期に建設されたものも多く、今後の深刻な老朽化の波も橋の取捨選択の必要性を高めるだろう。
 日本のインフラは、高度経済成長期に爆発する需要に対して、画一的な標準設計をもって対処してきた。しかし、都市経済の縮退時代にはインフラへの投資額は限られてくるため、最小限の投資で最大の効果を得るために、その場所に応じたデザインを行う必要性が高まる。
 以上より、近い将来本当に必要な橋と不必要な橋の取捨選択が必要となり、『量から質へ』という時代の潮流に則った、魅力のある橋の設計が求められるようになるだろう。
 橋の本来の役割は、地形による制約を克服して場所と場所をつなぐことである。橋の重要度は基本的にはこの役割で決まるといえる。例えば都市の中でも重要なパスに位置する橋は、今後も必要となることが予想される。その他に、歴史的背景なども橋の重要度に影響するといえるだろう。
 今後も重要だと思われる橋の魅力を向上させ、新たな付加価値を生み出すためには、その橋の背景に合わせた機能を拡張することや、その橋との相互作用を生み出すような周辺施設を整備することが必要である。これにより、取捨選択により残された橋の魅力を最大限に引き出す橋梁空間を生み出すことができる。
 以上のことから、将来的にも継続して使われるような重要だと思われる橋を対象とし、橋としての基本的な機能を満たしつつ、その橋の背景に即した付加的な価値を生み出すための機能を実装する、橋を中心とした多機能橋梁空間のデザインをテーマとする。

締切

エントリー:2022年8月4日(木) ~ 2022年10月3日(月)まで
作品提出:2022年10月10日(月・祝)  まで

  • 最優秀賞 (1点) 賞金20万円
  • 優秀賞 (1点) 賞金10 万円 
  • 佳作 (数点) 賞金4万円
  • 特別賞  (数点) 賞金2万円

参加資格

  • 2022年4月1日現在、大学・大学院・短期大学・高等専門学校・専門学校・高等学校に籍をおく学生、もしくは経験年数5年以下の社会人であること。
  • 上記条件を満たす人物によるグループでの応募も可とする。
  • 後述するオンラインでのweb会議ツールを用いて遠隔開催される公開最終審査会に参加できること。一次審査にて入選作品に選ばれた時点で参加を確約できない場合、入選を取り消し次点の繰り上げとする。

審査員※敬称略

審査委員長
篠原 修 (土木設計家/東京大学名誉教授)

審査委員
南雲 勝志 (デザイナー/ナグモデザイン事務所代表)
西村 浩 (建築家/クリエイティブディレクター)
松井 幹雄 (大日本コンサルタント株式会社執行役員 技術統括部副統轄部長)
渡邉 竜一 (株式会社ネイ&パートナーズジャパン)

URL

http://2022.keikankaika.jp/