東京大学の研究グループが、「透明反射遮熱」フィルムを開発。省エネガラス窓への応用に期待高まる。

NEWS

10月20日、東京大学大学院 工学系研究科から「高い可視・電波透過性をあわせ持つ透明反射遮熱フィルムの開発に成功した」と発表されました。

フィルムの開発・研究を行っていたのは、バイオエンジニアリング専攻/電気系工学専攻の松井裕章准教授らの研究グループ。

現在、遮熱ガラスは、熱線を吸収・反射する特殊な金属膜を使用しているタイプが一般的です。しかし、その金属膜は熱線だけでなく5Gなどの電波(高いマイクロ波帯域)も遮蔽してしまうことが分かっており、「電波透過性」と「熱線遮蔽能力」を両立させることが、今後の省エネガラス窓開発における大きな課題となっていました。

今回開発された新しい透明フィルムでは「酸化物半導体ナノ粒子」を採用することで高い電波透過性を実現。これにより、従来の技術では難しかった「高いマイクロ波帯域の電波を通しながら熱線は通さない」という次世代の省エネガラスの登場に期待が高まっています。

工学部/工学系研究科 プレスリリース「高い可視・電波透過性をあわせ持つフレキシブルな透明反射遮熱フィルムの開発―省エネガラス窓への応用に期待―」について、詳しくは下のボタンよりご覧ください。