【ガラス】
「くるる」の建物は全面ガラス張りになっている。プロジェクトに携わったのは、水戸のガラスメーカーのデバイス社。6mもの天井高がある建物をガラス張りにするには、考慮すべき点がいくつもある。例えば、視線の抜け方や圧迫感を感じさせない見せ方など、細かい部分まで打ち合わせを重ねながら、美しいディテールをかたちにした。地方都市に公共建築を建てる機会が減り、日本の建築技術が次世代に継承されづらい時代になってきているなかで、地域のすぐれた技術を持つメーカーに光を当てることも、藤原氏が普段から意識しているテーマのひとつなのである。
デバイスさんはガラス加工において高い技術・ノウハウを持っていて、全国各地のランドマーク的な有名建築を数多く手掛けています。デバイスさんはガラスに関するあらゆるノウハウを持っているので、ガラスについてはいつも相談するなど、隈研吾事務所時代からお世話になっていました。
建材開発秘話
建築家の発想を実現させるアドバイザー
当社はガラスをはじめ、金属パネル等を含めた外装設計や施工を行う会社です。当社の取り組みのひとつ「建築ソリューション事業」では、建築家様の設計意図を理解し、デザインや性能、コスト、工期を満たせる解決策を提案しています。藤原様をはじめ、建築家様の発想の豊かさにはいつも驚かされますね。その要望に応えられるよう、今までの経験を最大限に活かしてご提案しています。
設計協力で得た学びを製品開発に
建築家様にさまざまなご提案をするなかで培った技術を活かし、独自製品も開発しています。個別の案件でのアイデア・技術を提案するソリューション事業とは違い、一般の方々に広く使っていただくことを想定するため、製品開発ならではの難しさがあります。製品開発のアイデア探求のためにあらゆる視点で物事を見るよう心がけ、現在は20年近くのロングセラー製品も生み出しています。
建築におけるガラスの使命
ガラスは建物のファサードとして“顔”となるときもあれば、“いかに存在を消すか”が求められることもあります。建物によって異なる役割を果たす非常に面白い素材ですね。また、採光性や透視性のために使われる一方、断熱性や遮熱性という相反する要素が注目される点も、ガラス独自の特性だと思います。この光や熱、デザインをどう共存させていくかが今後の研究課題ではないでしょうか。
株式会社デバイスの特徴
建築家のアイデアや要望、設計意図、背景などを深くヒアリング。プロジェクトの実現に向け、設計から施工に至るまで、ベストな解決策を提案する。
会社全体としての刺激・技術力の向上につなげるため、あらゆるプロジェクトに挑戦。「誰かの役に立ちたい」という強い思いを原動力に、案件に携わる。
太陽エネルギーを活用できる独自のダブルスキンファサードの考案など、地球温暖化対策に貢献する製品を積極的に開発、普及を進めている。
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茨城県水戸市酒門町226番地の1
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