MATERIAL
建物の一体感を演出する屋根材
【アスファルトシングル】

「TAKARAZUKA HUTS」においては、敷地の最高高さを傾斜地の上の前面道路から3mまでに抑える地域協定があることから、前面道路から屋根が必然的に見える。法22条地域で利用できる建材を検討していった結果、「アスファルトシングル」に辿り着いた。家はどうしても風雨にさらされ汚れていくもの。しかし、田島ルーフィング社のアスファルトシングルは年数が経過しても汚れがほとんど目立たない。また、軒先の役物を工夫することによって、軒が機能的かつとても美しく納まる。

前田さん、なぜこの建材を採用したのですか?

以前に別の住宅でも使っていて、近づいたときも離れたときもスケール感が良いと感じました。また、出隅や入隅も役物を使わずにアスファルトシングルの貼り方でうまく包めることもデザインとして気に入っています。表面の砂粒の色を単一にし、ロット面積的に可能だったため既製品でない色にも対応してもらいました。

メーカーさんへ聞いた
建材開発秘話
竹島 洋平さん

日本初のアスファルトシングル

1954年に日本で初めて製造を開始したアスファルトシングルは、製造後にすぐアメリカ軍に納品され、軍用住宅に施工されたほど、その品質は当初から高く評価されています。アスベストを一切含まず、安心できる屋根材です。RC造などの建築物に限らず、木材にも採用できることを目的として防火認定も取得。現在では独自の接着工法も編み出し、台風に耐えられる安全性も確保しています。

純国産でなじみやすさも持つ

工法に使用する製品はすべて国産で、施工時のなじみやすさも特徴。下葺材から仕上げまでトータルした防水性能の組み上げシステムを持っています。また、防汚機能が付いた「光触媒シリーズ」は、光触媒効果のある焼成彩色砂を配合して仕上げたもの。光が当たることで触媒作用がはたらき、セルフクリーニング効果があります。経年による藻やコケが発生しづらいことも実証されています。

さらに耐久性の高い屋根材も

当社既存のアスファルトシングルの強度をさらに高めた製品「ロフティー」も開発しました。主材のブローンアスファルト性能の向上に加えアスファルト量の増加により耐用年数も25年に、表面の砂粒径が従来よりも数倍大きくなり厚みも40%アップ、結果引き裂き強度は約2倍に。素材に重厚感が出るため意匠性も高くなり、葺き上がり時の迫力はますます高まっています。

※写真は全て「田島ルーフィング㈱ シングル勾配屋根用防水システム カタログ」から引用

アスファルトシングルの特徴

1.どんな意匠にも対応できる多様性

自然の石や砂を使用しているため風合いがソフト。柔軟性が非常に高いため、曲面や複雑な形状の屋根にもしっかり対応できる。

2.軽量で高機能

非常に軽く、瓦屋根と比べると屋根荷重は約5分の1。その結果、耐震性を高め建築コストを抑えることができるほか、焼成彩色砂が耐候性を高めている。

3.多彩なカラーバリエーション

2021年1月現在で13ものカラーバリエーションがあることで、さまざまなシーンに合わせることができる。色のセミオーダーも対応可能(要相談)。

田島ルーフィング株式会社

〒101-8579
東京都千代田区外神田4-14-1
秋葉原UDX 南ウイング 21F
TEL:03-6837-8880
FAX:03-6837-8891
tajima.jp/

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