This issue’s CLASS1 ARCHITECT

前田 茂樹
SHIGEKI MAEDA

建築家(一級建築士)
ジオ – グラフィック・デザイン・ラボ代表

1974年 大阪府生まれ
1998年 大阪大学建築工学科卒業
2000年 東京藝術大学大学院中退
2000
-2010年
ドミニク・ペロー建築設計事務所(フランス)に勤務
2010年- ジオ – グラフィック・デザイン・ラボを設立
2010
-2019年
大阪工業大学建築学科 専任講師および准教授
現在 神戸芸術工科大学 近畿大学 非常勤講師

受賞歴

2001年 SDレビュー2001入選
2005年 中之島新線新駅企画デザインコンペ 大江橋駅 最優秀賞
2014年 第25回 日経ニューオフィス賞 近畿ニューオフィス奨励賞(ノルトロック・ジャパン本社)
2020年 グッドデザイン賞(南海電鉄高架下広場 もんとパーク)

主な作品

2014年 ホームホスピス歩歩歩
2014年 ノルトロック・ジャパン本社
2016年 KYOTOGRAPHIE サラ・ムーン展、古賀絵里子展
2018年 KARUIZAWA CAMP
2018年 TAKARAZUKA HUTS
2020年 南海電鉄高架下広場 もんとパーク

建築家を志したきっかけは?

高校2年時に「皆それぞれ何をつくるか自分で決める」工芸という選択科目を選んだことがきっかけです。自分で設定した課題が「宇宙人の家」。誰一人同じ課題をしない、先生も教えてくれる訳でもないので、制作するにあたり図書館で建築関係の本を読み漁りました。それがとても面白く、さらにその宇宙人の家の模型を見た担任の先生が勧めてくれた安藤忠雄さんの展覧会を観に行ったとき、中之島プロジェクトなど自分の住む街への提案を「自主的に」行う考え方にスケールの大きさを感じ、この世界に飛び込みました。

現在進行中のプロジェクトは?

奈良県三宅町では、交流まちづくりセンター「MiiMo」が21年7月のプレオープンに向けて工事が進んでいます。学童保育・子育て支援センター・図書室・多目的ホールなどをあわせもつ複合施設で、役場や文化ホールに囲まれた広場にせり出した大屋根が特徴です。また福井県高浜町では、漁師の収入の安定化に貢献する6次産業施設「Umikara」が2021年7月オープン予定で工事が進んでいます。

今後やってみたいことは?

住宅であっても公共建築であっても、建築と同時にランドスケープや土木的な領域にまで設計の領域を広げています。現在、大阪府の泉大津市で3.5haの公園設計を、ランドスケープ設計事務所とJVを組んで設計を進めています。インフラであることの災害時を含めた社会的な重要性と、日常の多様な人の居場所をつくる建築的な視点が重なりあう場づくりの経験をさらに蓄え、様々な領域のプロフェッショナルと協働する事務所にしたいと思っています。

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