ARCHITECT’S Q&A
遠藤克彦が選ぶ5つの建材
Q. 現代性を感じる建材はありますか?
A. クヴァドラのテキスタイル
空間に柔らかさを生むテキスタイル
僕は今後、建築が「硬いものだけでカチッとつくられる」空間から、「100%分けられるのではない、柔らかさを持った」空間に変化していくと考えています。そして、それは色が付いていながらもガラスのように透明度が高く、空間を規定していく材料であると、可能性を感じています。このクヴァドラさんのテキスタイルには、そういった現代的な柔らかさを感じます。例えば、カーテンとしてただ区切るだけでなく、布の絶妙な曖昧さで上下階を仕切ることで空間に柔らかさを出すことができる。雰囲気がハードに留まらず、人肌に当たる柔らかさのようなデザインで人間に近づいていけるのが、テキスタイルならではの良さですね。それに、色がとても綺麗で、布自体が光を受けたときに奥行を持つのも特徴的です。価格はこの秀逸なクオリティ相応ですが、クヴァドラさんのテキスタイルにはそれを上回る魅力が詰まっているため、結局いつも使っています。こういった、空間に柔らかさを生み出せる素材はなかなか貴重なので、クヴァドラさんのテキスタイルに今後も注目していきたいですね。
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