【屋根仕上げ材】
「陸前高田市立高田東中学校」の屋根は、仕上げ材としてガルバリウム鋼板で縦ハゼ葺きをしている。特殊な懸垂曲線を描く屋根架構のため反りがあり、仕上げ材としての納まり具合が懸念された。金属屋根メーカーである元旦ビューティ工業では、逆R状のモックアップと見た目や納まり具合などに応じて材質やテクスチャーが異なる6種類のサンプルを作成。さらに地元の業者に負担がかからないよう、できるだけシンプルで無理のない施工方法を検討した。
元旦ビューティ工業さんとは20年以上のお付き合いがあり、新しいことにもチャレンジングな姿勢を見せてくださるメーカーです。高田東中学校は屋根が特殊な構造をしていたので、仕上げ材をいかにフィットさせるかが重要なポイントでした。難しい課題でも最適な方法をともに考えてくださる対応力の高さはとてもありがたいです。
建材開発秘話
織戸 一四郎さん
シンプルな構造と施工を可能にした屋根
高田東中学校の屋根を手掛けるにあたって、SALHAUSさんからは”逆Rの屋根でデザインがシンプルなもの、それに加えて、地元の方が施工をするためできるだけ楽に施工できるものにしたい”という要望がありました。そのため弊社からは、極力構造とデザインがシンプルな「スフィンクスルーフⅠ型」を提案させていただきました。弊社の屋根工法は基本的に「嵌合(かんごう)式」というタイプで、屋根の材料が一つひとつパーツになって分かれています。分かりやすく言うと、おもちゃを組み立てるようにそのパーツをはめるだけでできてしまうので、施工も比較的やりやすかったのではないかと思います。
お客様から選ばれるために
私どもはメーカーなので、”できない”という言葉はなるべく言いたくありません。もちろん、建築において調整の難しいことが起こるのは百も承知ですが、それでも”メーカーとしてできることをやろう!”というのが弊社のスタンス。難易度の高いオーダーメイドにも積極的に挑戦します。また弊社は、「高い施工技術を将来に繋げる」という目的のもと、マイスター制度を設けており、国際技能・技術振興財団認定の「金属屋根マイスター」を社内で育てることで、高品質のものづくりを実現しています。中学校の案件では、こういった取り組みと実績が評価され、選んでいただけたのかなと思っています。
元旦ビューティ工業の特徴
お客様の”これできる?”を、お客様とともに考え、「オンリーワン」を生み出していくことを目指す。
パーツを合わせてはめるだけで屋根の施工が完了。独自のハゼ形状により正圧に強く、強風時の耐風圧性能も高い。
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