ARCHITECT’S Q&A
西澤徹夫が選ぶ5つの建材
Q. メーカーのアイデアが光る建材は?
A. 超速硬化ウレタン
設計の自由度が広がる防水材
平らな屋根や屋上を防水する際、防水層をパラペットまで立ち上げ、立ち上げた部分とコンクリートとの隙間に水が入らないよう笠木をかけるのが一般的です。しかし、超速硬化ウレタンはコンクリート躯体との密着性や熱伸び率が高いため、笠木を設置する必要がなく、塗ったままで大丈夫なのです。例えばファサードの一番上を切りっぱなしのように見せることもできるなど、設計の自由度が広がるうえ、笠木がない分費用も抑えられます。現在建設中の「八戸市美術館」で使っていますが、今後もぜひ使いたいと思っています。
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