This issue’s CLASS1 ARCHITECT

安宅 研太郎
KENTARO ATAKA

建築家 
株式会社パトラック 代表

1974年 埼玉県生まれ
1998年 東京藝術大学建築科卒業
2001年 東京藝術大学大学院建築科修了
2001-
2006年
東京藝術大学非常勤助手
2001-
2017年
京都造形芸術大学非常勤講師
2003年 一級建築士事務所 アタカケンタロウ建築計画事務所 設立
2007年- 芝浦工業大学非常勤講師
2015年- 株式会社パトラック設立 代表取締役
2016年- 農業法人株式会社ノース取締役を兼務
2010-
2014年・
2019年-
東京藝術大学非常勤講師
2019年- 遠野ふうけい会議共同代表

受賞歴

2007年 東京建築士会住宅建築賞(タカハギハウス)
2011年 日本建築学会作品選奨受賞(シャノアール研修センター)
2013年 日本建築学会作品選奨受賞(狭山ひかり幼稚園)
2019年 グッドデザイン 金賞受賞(かがやきロッジ)
2020年 医療福祉建築賞2019受賞(かがやきロッジ)

主な作品

2011年 狭山ひかり幼稚園
2017年 かがやきロッジ
2020年 ほっちのロッヂ
2021年 かがやきキャンプ

「すごい」と思った建築は?

スイスで見たピーター・ズントーの「ヴァルスの温泉施設」は建物の構成と、その体験に感動しました。地域産の巨大な石積みの塊にコンクリートの屋根が乗ったものが複数組み合わされて一つの建物を形成しており、石積みの内部は一つ一つ異なる趣向のスパ施設になっていて、探検するように巡りながら質の高い空間体験ができます。「かがやきキャンプ」の空間づくりでも影響を受けているかもしれません。

現在進行中のプロジェクトは?

2012年から岩手県遠野市で「遠野オフキャンパス」という活動を継続中です。遠野固有の生業・環境・文化を、大学生や高校生、行政、地域住民と一緒にフィールドワークや聞き取りを交えて深く調査しながらプランニングと実践を行い、地域再生や文化継承を模索しています。調査自体が郷土の資料として蓄積され、若い世代の実践的な学びの場となるなど多面的な効果を生んでいます。

これから挑戦したいことは?

建材の多くがどこでも同じように使える時代に、その土地固有の魅力を建築や風景から感じられるようにすることが大切だと考えています。例えば敷地内や周辺地域で作っている無農薬の稲藁や茅を外壁材兼断熱材にしたり、伐採した杉やその樹皮を内装や仕上げに使いたい。時には施主らとセルフビルドも行い建材輸送の環境負荷を減らしつつ、自らものをつくり出す喜びを取り戻し、身の回りの環境へのコミットにつなげていきたいです。

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