ARCHITECT’S Q&A
Eurekaが選ぶ5つの建材
Q. 素材が活かされた床とは?
A. 土の床
自然に還る土を活かし
暮らしに耐えうる強度を実現
左官職人の都倉達弥さんとは約10年前からの縁です。いかにして現代の建築に土や左官の在り処を見つけるかを真摯に考える都倉さんの姿勢に惹かれ、「あざみ野の土」では土間と内装の壁の一部をお願いしました。土間は、土にケミカルな成分を混ぜて固めるのが一般的。しかし「あざみ野の土」ではあくまでも自然に還る土にこだわり、石灰やにがりなどでの固化実験を経て、土の表面に亜麻仁油を繰り返し塗布して固めるという手法に行き着きました。最初は固まるのか心配でしたが、時が経つごとに見事に固まり、床の使用に耐えうる強度を確保しています。
左官都倉