土壁「かぐや姫」(西澤工業)は、天然の土によって18種類以上の色を出せる
天然の土によって18種類以上の色を出せる土壁が「かぐや姫」です。18種類の天然の土は製造元の群馬県を初め、全国から集めています。
天然土壁「かぐや姫」KAGUYAHIME|西澤工業株式会社|群馬県高崎市|一般建築(注文住宅、リフォーム)・左官・土壁・石・内外装吹付・耐火被覆・塗床・GL・各工事設計施工
http://www.nishizawakk.co.jp/publics/index/22/
そもそも土壁とは?
粘土のような粘りけのある土を塗って作られた壁です。土が湿気を吸収・放出してくれるので調湿効果があり、土なので燃えず耐火性能があります。土壁の色は土そのものの色の場合と、顔料を使う場合があります。
土壁「かぐや姫」の商品特徴
18種類の天然の土
「かぐや姫」は天然の土で色を出しており、顔料は一切使っていません。群馬の土で土壁を作ることになったのが開発のきっかけなので、群馬の土が多くあります。こちらが全18種類の土です。これら天然の土同士を混ぜて新色を生み出すこともできます。
土壁のひび割れを防ぐワラスサは6種類以上
ワラスサ(稲・小麦等のイネ科の茎を乾燥させたもの)は土壁が剥がれ落ちたり、乾燥後のひび割れるのを防ぐために混ぜます。見た目も変化します。ワラスサの種類と、混ぜた際の見た目がこちら。土とワラスサの組み合わせ次第で、オーダーメイドの天然土壁が作れます。
内部用・外部用がある
「かぐや姫」には内壁用・外壁用があります。二つある理由は、土壁は水に弱い弱点があるからです。外壁用には樹脂が多く配合されており、樹脂が膜をはって水を弾きます。
職人が塗ってくれる施工サービスもあります
左官職人により、テクスチャーと呼ばれるさまざまな見た目を実現することができます。難しい模様や鏝絵(こてえ)と呼ばれる立体的な造形さえも作ってくれます。日本全国はもちろん、上海・マカオでの施工実績もあります。鏝絵がこちら。
緑や赤を使った鏝絵も作れ、上から塗った色ではないので年月が経っても色落ちしません。
土壁「かぐや姫」の施工例
5つの施工例を見ていきましょう。デザイナーズ住宅・飲食店への導入実績があります。
施工例1 : 藁灰汁出し紋様
最初は藁灰汁出し紋様です。
施工例2 : テツ錆浮き出し紋様
2つ目はテツ錆浮き出し紋様です。
施工例3 : ワラ入り櫛引
3つ目はワラ入り櫛引というテクスチャー。
施工例4 : 墨流し
4つ目は墨流しというテクスチャーです。
施工例5 : 幾何学模様
最後は土壁で幾何学模様を作っています。
「かぐや姫」の施工方法
施工方法は2種類で、コテで塗るか吹き付け施工です。土壁は通常コテ塗りですが、ワラスサを混ぜない場合・キビスサ・ウグイススサ・ツルスサの場合は吹き付けで施工できます。吹き付けの場合は1〜2mmの塗り厚になります。
施工できる下地
- プラスターボード
- ラスボード
- ケイカル板
- クロス
施工手順
下地にヒビストップをコテで塗り、乾いたら「かぐや姫」をコテで塗ります。厚さは2mm塗りる、2工程です。
※ヒビストップとは?
土壁のひび割れ・壁から剥がれ落ちることを防止する、下地材です。プラスターボードなどの下地と、「かぐや姫」をしっかりくっつけてくれます。
「かぐや姫」の価格
「かぐや姫」は一袋20kg入りの粉で、9,800円(税別)です。「ヒビストップ」は一袋10kg入りの粉で、4,800円(税別)です。「かぐや姫」は約4〜6m2(2mm厚)塗れ、「ヒビストップ」は約12m2(1mm厚)塗れます。
まとめ
天然の土だけで色を作るので色数は少ないのかと思いきや、18種類もの土があり驚きです。しかも土と土を混ぜて使うと、更に色の幅が広がりますね。調湿効果とテクスチャーによるデザイン性、どちらも天然の土だけで実現できるのはスゴイ。
この建材のポイント
オススメなのは? | 天然素材のみの色を自宅・店舗に取り入れたい人 |
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一番の強みは? | 全国から集めた色の土だから出せる、天然の色 |
施工の強みは? | 土とワラスサを自分で選んで買える |