【新連載】メーカーさんに聞いた、一推し製品の深堀り秘話 #04 株式会社PVソーラーハウス協会

2024.06.10
CLASS1 DIGESTの新連載企画がスタート/建材メーカーを含むサスティナブルな活動を行う企業に独占取材!彼らの一推し製品の裏側に迫り、熱い想いを引き出します。

省エネ住宅のノウハウを駆使した、確かな品質のハニカムブラインド

1999年に創業した株式会社PVソーラーハウス協会は、茨城県に本部を置き、太陽光発電の共同仕入れ事業や独自の省エネ建材の販売など、多岐に渡る事業を展開。「健康で快適な住環境」と「住宅の省CO2化」を企業理念に、北海道から沖縄まで全国約220社の会員工務店を中心にZEHに関するコンサル支援も行っています。
なかでも、オリジナル商品のハニカムブラインド、「ハニカムaSsu(アッス)」は全国の会員およびハニカム販売店を含め、約590社に取り扱っていただいている当協会の自信作です。

今回、PVソーラーハウス協会のこれまでの歩みや省エネ住宅支援にまつわるノウハウ、「ハニカムaSsu」の開発秘話から今後の展望について、工務店支援室長兼営業部長の大越さん、ハニカムaSsu事業部主任の高野さんにお話を伺いました。

 

株式会社PVソーラーハウス協会
工務店支援室長兼営業部長
大越 正人さん


ハニカムaSsu事業部主任
髙野 美樹さん

ー会社の歴史やこれまでの事業背景について教えてください。

(大越)元々当社は茨城県で単一の工務店として創業し、その後30年にわたり省エネ住宅の普及に尽力してきました。当時、省エネという考えが住宅業界にはほとんどなく、意匠性やコスト面で差別化する時代でしたが、これからの未来に向けて1994年に太陽光発電を設置したソーラーハウスの販売を茨城県中心に開始しました。同時に、東京電力さんとのお付き合いから太陽光発電の共同仕入れ事業も展開。また、北海道の建築業者や大学の先生との交流を通じて、北海道に根付く高断熱住宅のノウハウを学び、事業の幅を広げていきました。これらの多くの経験と学びが、今日に至る「健康で快適な住環境」と「住宅の省CO2化」という企業理念につながっています。

ーそういった背景があったのですね。現在の事業はどのような展開になりますか?

(大越)主に「営業支援事業」「省エネ建材販売事業」「建材メーカー事業」の3つの事業を展開しています。

営業支援事業 工務店向けにZEHに関する高断熱住宅の作り方やパッシブデザインの手法を提供。そのほか、太陽光発電関連の販売ノウハウや施工者向けの技術支援を実施。
省エネ建材販売事業 全国の約220社の会員工務店を対象に、太陽光発電を中心とした省エネ建材を商社という形で販売。
建材メーカー事業 高性能な断熱ブラインド「ハニカムaSsu」の企画販売。

ー建材メーカー事業として、ハニカムブラインドの企画〜販売を始められたきっかけを教えてください。

(大越)PVソーラーハウス協会が「ハニカムaSsu」を発売したのは2011年頃でしたが、当時ハニカムブラインドはまだまだ普及していない時代でした。
その頃、北海道の建築系大学の先生から、パッシブデザインと断熱ブラインドの在り方から、窓によって性能は大きく左右されるという知見を得たのです。この学びを活かしたいという思いと、PVソーラーハウス協会の名の通り、「PVの太陽光発電とパッシブデザインのソーラーハウス」を実現するため、独自のハニカムブラインドの開発を開始しました。

ーハニカムaSsuの開発において、設計のヒントとなった人物との出会いはありましたか?

(大越)これはやはり15年ほど前に経験した北海道の企業さんとの出会いですね。その当時、北海道に根付く高断熱のノウハウを学べたことが、今日の事業につながっているといっても過言ではありません。

北海道の地域性は良い意味で特殊でして、地元の工務店さん同士が高断熱の勉強会を行うなど、お互いに切磋琢磨しながら技術の向上を図ってきました。また建築系大学の先生との繋がりが非常に多いのも北海道の特徴です。例えば、有名な建築系大学の先生と工務店による産学連携にて、実践的な家づくりの研究や開発も頻繁に行われてきました。そういった側面に触れたというのが、最大のヒントであり大きな出会いになったと感じています。

ーありがとうございます。他社にはない、ハニカムaSsu独自の強みがあれば教えてください。

(高野)「ハニカムaSsu」は会員さんや販売店さんを通しての販売になりますので、プロの設計と職人による確実な設置が行われ、お客さまに安心感を提供できます。また、ご購入いただく際には、当社オリジナルの専用ソフトを無償で提供しており、見積もりから注文、請求領収書、原価管理までを一括で管理できる点も当社ならではの取り組みです。

(大越)製品の品質と性能からみるとコストパフォーマンスが非常に高いことですね。要因の一つとして、海外の工場で製造しているため、国内よりも製造コストが抑えられている点も挙げられます。断熱性能でいうと、ダブルハニカム構造も採用している点や、1㎜単位での製造が可能で、商品によっては最大2,600㎜幅まで対応できる点は、市場としても非常に少ないと思います。

ーハニカムaSsuの特徴である、チャイルドセーフティについて工夫や独自性はありますか?

(大越)小さなお子様がいらっしゃるご家庭では、操作コードが身体に巻きつくなど、思わぬ事故の恐れがあります。そのため、一定の重さがかかると操作コード(イコライザー)が本体側と分離される仕組みで、分離されたとしても再度接続して戻すことができるものです。ちょうど3〜4年前にJISが安全対策のガイド基準を改定したのですが、これが私たちにとっても良いきっかけになりました。安全仕様に関してはこれまでに4回ほど変えており、トライ&エラーを繰り返しながら現在の仕様にたどり着きました。

現在、コードタイプ、上下コードという2種類がチャイルドセーフティ機能をもっていますが、より安全にご使用いただくために、操作コードが床に垂れないよう、コードフックを壁に固定し、コードを巻きつけていただけるようお願いしています。

ーハニカムaSsuの開発当初における途中課題や行き詰まりはありましたか?

(大越)やはり、耐久性と品質をどのように上げながら、コストバランスを調整するかという点が一番苦労した部分ですね。
長期間使用しても、空気層のハニカム形状の型崩れを防ぐにはどうしたらよいか。また、開口面積の大きい商品の操作時にコードが切れてしまうという問題にはとても苦労しました。構造自体は複雑ではないのですが、一部の仕様を変えるとバランスが崩れるため非常に難航したんです。最終的には、第三者評価機関にて試験を行いながら、ユーザビリティと耐久性の両立を図り、現在のクオリティに仕上げることができました。

ー品質に対して貪欲である姿勢が素晴らしいですね。他社製品との性能値に関する違いや強みはありますか?

(大越)業界全体を見渡すと、製品の性能表示を十分に行っている企業は少ないように感じられます。そのため、「自社調べ、自社評価」となっていることが多い印象です。一方、当社ではハニカムaSsu単体の性能として、第三者評価機関による『断熱』『日射遮蔽』『UV遮蔽率』の試験を実施し、信頼性の高い性能表示を行っています。このことから、当社以外で、商品ラインナップ全体の性能表示を積極的に行っている企業は多くないのではないかと自負しています。

このような確かな性能値があると、住宅の断熱性能の計算に反映しやすいメリットがあります。一方で、ブラインドは開閉や取り外しが可能なため、設置状態によって断熱性能が大きく変化します。そのため、住宅の性能表示などの正式な外皮計算には反映させることが難しいのが現状です。しかし、性能値があることにより、工務店側の自社評価としてお客さまに断熱性能評価を提示することは可能なので、その点は当社の性能値公開による強みになります。

夏の熱検証

冬の熱検証

ーハニカムaSsuを通して、これからの未来に期待することはありますか?

(高野)これから新築される方も、既存住宅の方もよりよい暮らしができるように、誰でも手軽に導入できるコストで「ハニカムaSsu」をご提供し、より多くの人に使用してもらえたらうれしいですね。

(大越)日本の住宅は冬場に亡くなる方が非常に多く、今後更なる高齢化社会になった際に、少しでも室内の環境改善が必要だと感じています。高齢者は寒さに対する適応力が低いため、住宅の温熱環境の改善が急務です。そこに対しても、「ハニカムaSsu」が大きく社会貢献できる商品につながっていくことを期待しています。

ー最後に、今後のビジョンについて教えてください。

(高野)当社の会員さんは新築がメインですが、既存住宅に対しても手軽に導入できる価格設定で、誰でも使いやすい商品にしたいというのが、将来に向けての一番のビジョンです。そのためにも、耐久性の強化や改良を重ねるなど、常に高みを目指し、将来的には時代に沿ったデジタル製品ラインナップも増やせたらいいと思っています。

(大越)あとは、近年、ハニカムブラインドの市場はネット販売も含め拡大しているため、消費者が選ぶ際にも迷われると思います。そこで、私たちが「ハニカムaSsu」というブランドをもっと浸透させ、他社との違いを明確に市場に訴求できるよう努力したいですね。

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株式会社PVソーラーハウス協会

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| 編集後記
実は、編集者の自宅にも設置しているのが、今回取材したハニカムaSsuなんです!快適性はもちろん、意匠性も優れているので来客時には 「これどこの??」と聞かれることもしばしば。取材中に、大越さんと高野さんからハニカムaSsuへの性能や品質へのこだわりなど、数多くの熱い思いを聞くことができ、さらに愛着を持って大切に使用していきたいと思いました。そんなハニカムaSsuが、今後ますます日本中の住宅に導入されることを期待しています。

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