【一推し製品】国産ヘンプのサスティナブル建材(塗り壁材)『HempWall』 #05 株式会社notoco

2024.06.27
CLASS1 DIGESTの新連載企画がスタート/建材メーカーを含むサスティナブルな活動を行う企業に独占取材!彼らの一推し製品の裏側に迫り、熱い想いを引き出します。

地球と人にやさしい
国産オーガニックヘンプの塗り壁材「HempWall」

「HempWall」は、農業法人である株式会社notocoによって開発された、国内初の国産ヘンプを使用した塗り壁材です。この塗り壁材は、栃木県の麻農家さんが栽培した国産のヘンプチップを主原料とし、高知県産の漆喰や北海道稚内産の珪藻土といった、全てオーガニック100%の素材をバランスよく配合したもの。その配合によるトライアングル性能で『抗ウイルス・抗菌』『調湿』『防臭』などの効果を、より高性能に生み出したオリジナル商品が誕生しました。

更に特徴的なのは、仕上がりのテクスチャーとカラー展開へのこだわり。今回、HempWallの企画当初から現在広報として活動されているブーヴィエさんに、HempWallが生まれたきっかけから今後の展望についてお話を伺いました。

 

販売業者 株式会社notoco
HempWall担当
ブーヴィエさん

ーHempWallをスタートさせたきっかけを教えてください。

今から4年程前に、岡山に住む知人が古民家をDIYをしていて「ヘンプクリート※」を使いたいんだけど、そういうものを作れないか?と相談を受けたことが始まりですね。それから、僕も興味があったので色々と調べていくうちにヘンプの可能性を知り、これは面白いとなって、友人である農業法人経営者の山城とヘンプを使って何かできないかと模索を始めました。

その過程で、栃木県の麻農家さんと繋がりがある知人を通して、麻農家さんを紹介してもらったことがHempWall事業のきっかけになっています。

※ヘンプクリート:ヘンプと漆喰を混ぜて成形したブロック状のもの

上:栃木県鹿沼市で400年以上続く麻農家さん

ーそういったきっかけだったのですね。
ヘンプクリートではなく、ヘンプを使用した塗り壁材にされたのはなぜですか?

最初はヘンプクリートも検討していましたが、建築基準法の問題をはじめ、初めてのチャレンジにはハードルが高いことから、ヘンプを使用した塗り壁材という発想に行き着きました。塗り壁材であれば、DIYを希望する個人の方でも、自宅や店舗で気軽に使用できるというメリットが決め手になりましたね。

ー塗り壁のノウハウがない状態で、どのように進めたのですか?

本当にゼロからのスタートでした。最初の2年半は自分たちで、ヘンプチップを色んなサイズに粉砕したり、珪藻土や漆喰の配合を変えるなど、試行錯誤しながら何パターンものテストを繰り返していきました。

その過程で左官職人や壁材の販売店の方と知り合い、失敗の原因や改善方法など、具体的な助言をいただきました。また、知人のインテリアデザイナーからは、デザイナーとしての目線でテクスチャーやカラーの助言をいただくなど、様々なプロフェッショナルな方からのサポートを受けながら完成することができました。

ー開発を通して人の輪がつながっていったのですね。
HempWallに使用している素材の特徴はありますか?

使用しているのは、全て国産のオーガニック100%で厳選したヘンプと珪藻土、漆喰の3素材です。ヘンプに関しては、日本ではネガティブなイメージがありますが、古くから神事に使用されるなど神聖なものとして扱われており、実は多くの機能性も備えています。『抗ウイルス・抗菌』『調湿』『防臭』『防火・断熱』『ホルムアルデヒド無吸着』に加え、二酸化炭素ガスを吸収し、酸素を放出してくれる究極のサスティナブル素材なんです。

珪藻土でいうと、全国のいろんな種類の珪藻土のなかで、最も吸水性に優れた北海道稚内産の珪藻土を使用しています。漆喰に関しては、オーガニック100%であった高知県産の漆喰を使用しています。

ーHempWallのコンセプトはどのようなものですか?

「地球と人にやさしく」をコンセプトにしています。そのため、オーガニック100%という素材に対するこだわりを持っています。例えば、素材としてすごく利便性はいいけども、環境に負担がかかるようなものは使いたくないですね。土に還る素材のみで構成しているため、使用者の環境意識に関わらず、HempWallを使用することで自然に環境やサスティナブルな社会に貢献しているんだよってところを目指しました。

ー思わず応援したくなるような素晴らしいコンセプトですね。
HempWallのカラーやテクスチャーについても独自の特徴はありますか?

カラーは、素材そのものの色を活かしたナチュラルカラーをベースに、無機顔料と天然顔料を使用した30色を展開しています。テクスチャーは、マットな質感で滑らかなスムースとヘンプの素材感を活かした粗さのあるラフの二種類を用意し、ヘンプチップの粉砕度合いで仕上がりを変えています。

用途としては、住宅から店舗等のさまざまなシチュエーションで使用することを想定して開発しました。機能性では消臭や吸湿効果も非常に高いため、脱衣所やトイレの壁に使用するのもいいですね。

上:HempWallのカラー見本 

左:滑らかな質感のスムース 右:素材感を活かした粗さのあるラフ

ーHempWallを使用されるお客さまの特徴はありますか?

やはり、ナチュラル志向の方ですね。お問い合わせいただく際にも、オーガニックや自然素材、サスティナブルの意識を持たれている方が多い印象を受けます。現状は、店舗で使用したいというデザイン事務所や施工会社さんをはじめ、DIYを希望する個人の方から、直接問い合わせをいただくケースも増えてきました。

上:HempWallを使用した施工事例

ーそういったお客さまを中心にとても興味深い商品だと思います。
御社ならではの事業の強みを教えてください。

事業自体はまだ始めたばかりですが、山城も僕自身も「人にも地球にもやさしくありたい」といった価値観を持っているもの同士だからこそ、目標が明確でした。そのなかで、原材料全てを国産の自然素材にこだわって開発したこと、日本では麻に対する規制が厳しい中、400年続く麻農家さんと繋がり、希少性の高い国産のオーガニックヘンプを使用していることが、当社ならではの強みかと思います。

また、HempWallの機能性としても『抗ウイルス・抗菌』『調湿』『消臭』『防火・断熱』など多くの機能性があります。特に、現在試験結果が届いている『抗ウイルス』と『消臭』については、100%オーガニック素材の構成にもかかわらず、科学的な塗り壁材と遜色ないほど非常に良い結果が出ています。

左:HempWallのトライアングル性能 右:抗ウイルス性能評価試験結果

ー最後に、今後のビジョンや今後チャレンジしたいことはありますか?

現時点では、このスタンダードなHempWallを確立させて、世の中に認知してもらえるよう進めていきたいです。今後は、お客さんのニーズに応えて消臭や抗菌に特化したHempWallであったり、外壁用のHempWallなども視野にバリエーションを増やしていきたいと思っています。

あとは、まだまだ構想段階なのですが、HempWallとは別に「ヘンプを使用した断熱材もやってみたいね」という話が出ています。ヘンプ自体、海外では高い断熱結果を出しているという実験結果もあるのですが、製作するには、大量のヘンプが必要になることが課題です。今の日本では、麻の生産が規制されているため、生産量が少なく価格設定を含め難しい状況にあります。ただ、最近では日本でも麻が見直されつつあり、規制が緩和されはじめていることから、当社としては国産へのこだわりも大事にしつつ、場合によっては海外のヘンプも視野に入れるなど、柔軟に模索しながらチャレンジしていきたいですね。

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株式会社notoco(ノトコ)

▼お問い合わせはこちら
https://www.hempwall.net/contact-8

※お問い合わせの際はCLASS1 DIGESTをみたと
お伝えいただけるとスムーズです。

〒270-0233
千葉県野田市船形2052
TEL:050-3699-7929
FAX:050-3730-3066
https://www.hempwall.net/
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| 編集後記
最初にHempWallのホームページを拝見した時、とてもクリエイティブなサイトだと感じたのを覚えています。実は、カメラマンでもあるブーヴィエさんが撮影から制作まで全て手掛けられたそうです。取材の際にも、地球と人にやさしいものづくりがしたい。なにかチャレンジするなら人の役に立ちたい!というブーヴィエさんの思いにとても共感しました。そんなやさしさから生まれたHempWallが、これから益々多くの人を魅了することを楽しみにしています。

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