【アクリワーロン 環境配慮品】エコマーク取得の和風アクリル装飾樹脂板  #12 株式会社ワーロン

2024.10.30
連載企画『メーカーさんの一推し製品』/建材メーカーを含むサスティナブルな活動を行う企業に独占取材!彼らの一推し製品についてお話を伺いました。

未来にやさしい和の空間を実現する
エコマーク取得のアクリル建材

1922年に創業した株式会社ワーロンは、趣のある和風空間を演出するインテリア素材メーカーです。名古屋に本社を構え、和紙の美しさや質感を大切にしながら、独自のラミネート技術で破れにくく燃えにくい建材製品へと進化させてきました。
なかでも、柔らかく光を通す「ワーロンシート」(特殊強化障子紙)や、透光性樹脂板の「アクリワーロン」はお客さまから長年にわたり親しまれている主力商品です。また、日本人の感性や和の趣を重視した和風装飾は、国内外のお客さまに向けて常に研究開発を続けています。

今回、ワーロン営業部の櫻本さんと渡辺さんに、同社のこれまでの歩みや、今回ご紹介いただくアクリワーロン環境配慮品への期待、さらに今後チャレンジしたいことについてお話を伺いました。

 

株式会社ワーロン
営業部
櫻本武士さん


営業部営業統括室
渡辺友莉さん

ーまずは、会社の歴史について教えてください。

(渡辺)弊社は1922年に名古屋市で創業し、当初は「ワーロン」ではなく「井桁屋商店」という屋号で、セルロイド玩具を製造していました。しかし、戦後にセルロイドが燃えやすい素材であるという影響を受けたことから、難燃性樹脂を研究・開発する過程で、書家である二代目社長が和紙に造形が深く、かつ、和紙産地の美濃が近かったこともあり、和紙と硬質塩化ビニール樹脂のラミネートに成功します。
このことをきっかけに、日本の伝統美を活かしたインテリア素材メーカーへと転身しました。

ーそういう背景があったのですね。それでは、御社の主な事業と特徴を教えてください。

(渡辺)主に3つの事業領域を展開しています。一つ目は、独自のラミネート技術で和紙の弱点を強化し、和紙の質感はそのままに機能性を持たせた特殊和紙の展開です。二つ目は、和風空間を演出するインテリア素材の展開。三つ目は、ラミネート・コート加工技術を活かした事業展開となります。
なかでも、主力商品である破れにくい障子紙「ワーロンシート」をはじめ、加工性にも優れた透光性樹脂板の「アクリワーロン」は、多くの人々の身近で使用いただいています。同時に、サスティナビリティに向けた取り組みも強化しており、近年では地球環境に配慮した商品展開もスタートしました。

左から特殊強化障子紙「ワーロンシート」、透光性樹脂板の「アクリワーロン」

ー和風製品のものづくりに対するテーマやこだわりはありますか?

(渡辺)当社製品の開発テーマは、「安らぎ」「安全」「メンテナンス不要」の3つで、和風空間の癒しや趣を現代風に進化させる『The Next Wa-fu』というコンセプトを大切にしています。
ものづくりにおいては、『The Next Wa-fu』をもとに和紙の質感や柄などの見た目、機能性を常に追求しています。なかでも、耐久消費材としてお客様に長くご使用いただけるように、防炎性や難燃性、抗菌・抗ウイルス性などの機能性にもこだわり、常に新製品開発に力を入れています。

ーありがとうございます。今回ご紹介いただく「アクリワーロン 環境配慮品」の特徴も詳しく教えてください。

(渡辺)アクリワーロン※にはいくつか種類がありますが、サスティナビリティの視点から「環境配慮品」という新しいタイプが加わりました。この環境配慮品の主な特徴は、リサイクル材を70%以上含んでおり、エコマーク認定を取得していることです。さらにもう一つの特徴として、採用しているリサイクルアクリル板は、製造時のCO2排出量を70%以上削減していることも挙げられます。
また、リサイクル材を使用しても、従来のアクリワーロンと同等の意匠性・品質となることもポイントです。なかでも、第三者機関認定である、エコマーク認定を取得していることは大きな強みであり、設計事務所様からも、お客様にアピールしやすいといった評価をいただいています。

※アクリワーロンとは、和紙の美しさを表現したアクリル樹脂板で、軽量で成型加工がしやすく、光の拡散性、耐光性、耐水性に優れています。視覚的な美しさもあり、主に看板やディスプレイ、照明器具、家具などに使用されています。

 アクリワーロン環境配慮品は全9種類

ーアクリワーロン環境配慮品に関して、実際に発売してからの手応えや今後に向けた課題はありますか?

(渡辺)環境配慮品の発売後は、設計事務所様を中心に多くの反響をいただいております。実際、2024年3月に、店舗総合見本市「Japan Shop 2024」出展時にご案内したところ、大手設計事務所様やデザイン会社様に興味を持っていただき、何件かご提案もさせていただきました。また、2050年のカーボンニュートラル達成に向け、様々な脱炭素化の取り組みが加速される中で、施主様からの環境配慮品へのニーズも高まっており、今後の需要が期待されます。

(櫻本)一方で、「アクリワーロン 環境配慮品」は、リサイクルアクリル樹脂をベースに採用・商品化しており、調達コストがかかっている分通常品と比べてコスト高となっております。しかし、お客様の様々なニーズに応えるためにも、今後さらに環境配慮品の選択肢を用意し、その価値をしっかりと伝えていきたいと考えています。

ーアクリワーロン環境配慮品や御社の商品を通して、これからの未来に期待することはありますか?

(渡辺)私たちが一番大切にしているのは、お客さまに弊社の商品を長く使っていただくことです。最初に開発したワーロンシートは、破れにくく水洗いができるプラスチック障子紙で、「長く使える」というコンセプトで開発しました。今回ご紹介したアクリワーロンも、アクリル製で割れにくく、水洗いや耐光性に優れた耐久性のある製品です。また、リサイクル材料の採用は、循環型社会を築くうえで大切な要素であるため、お客様にはこの点も製品選びのポイントとして、空間づくりに役立てていただけるとうれしいです。

ー最後に、今後のビジョンやチャレンジしたいことについてお聞かせください。

(櫻本・渡辺)弊社は海外とのお取引もありますが、今後ますます新しい和の形である『The Next Wa-fu』を、世界に向けて広めていきたいと考えています。そのためにも、空間演出の新しい表現までご提案できるよう、お客様の事例からも学びながら、精進したいと思っています。
実際に国や文化によって、和風テイストのなかでも和風装飾を好む方や、光が柔らかく表現される和紙を好む方など、求められるポイントは様々なので、事前に先入観を持たずにご提案していきたいです。

同時に、世界では環境配慮への取り組みが進んでいるため、アクリワーロン以外でも『The Next Wa-fu』を活かした、環境配慮品のラインナップも少しずつ増やしていきたいと考えています。

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株式会社 ワーロン

▼お問い合わせはこちら
https://www.warlon.co.jp/contact/

※お問い合わせの際はCLASS1 DIGESTをみたと
お伝えいただけるとスムーズです。

本社
〒453-0011
名古屋市中村区千原町7-21
TEL 052-451-1456
FAX 052-452-3662

東京営業所
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TEL 03-3257-1955 
FAX 03-3257-0379
https://www.warlon.co.jp/
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| 編集後記
実は、当社ではECサイトにて、ワーロンさんの「ワーロンシート」や「アクリワーロン」の販売を行っております。今回ご紹介させていただいた「アクリワーロン 環境配慮品」は、今のところ品揃えはありませんが、16種類もの多様なワーロンさんの製品を取り扱っておりますので、ぜひこの機会に覗いてみてくださいね。

▼ワーロンシート
https://www.order-glass.com/shop/product/2890/

▼アクリワーロンベーシックシリーズ
https://www.order-glass.com/shop/product/3039/

そして、ワーロンさまの今後の時代のニーズに合った商品開発やますますの発展を楽しみにしています。

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