比較で見る:「アルタスウッドスクリーン」が学校・医療施設・老人ホームなどの公共建築に最適な理由

建築物の断熱性能や、見た目の印象を決めるサッシ選び。窓を大きく、広く取るような建築においては重要な要素となります。

特に公共施設などの設計では、「耐久性があり丈夫なアルミ素材のサッシを使おうと思っている。しかし一方で、アルミだと硬質な印象になってしまい、人々が落ち着けるような柔らかな印象が出せなくなってしまうのではないか。」と悩む方もいるのではないでしょうか。

実際、CLASS1 ARCHITECT Vol.06で特集した「美波町医療保健センター」を手掛けたカワグチテイ建築計画のおふたりも、カーテンウォール設計の際、同様の悩みを持っていました。

そんな彼らの課題を解決したのは、株式会社ニューストの「アルタスウッドスクリーン」という木とアルミを複合した建具。今回は、この「アルタスウッドスクリーン」の魅力を、アルミ製建具・木製建具と比較して見ていきます。

カワグチテイ建築計画による「アルタスウッドスクリーン」のレビューを見る

アルミ製建具:優れた加工性と自由度

建具として最もよく使用されるのがアルミ。耐久性・強度が高く、コストが抑えられることが最も大きな特徴です。


引用元:LIXIL

意匠面で言えば、色や形状の自由度が高いこともポイントです。木目調にすることも可能のため、アルミの耐久性を持ちながら、木のような温かみを出すこともできます。実際に、寺院や旅館などの和風建築に木目調アルミの建具が使われています。


引用元:大林組

加工しやすく、建物に曲面やねじれをつくることもできます。

何より、無駄がなくスッキリとした見た目のため、内観は開放的に、外観はシンプルに見せることができます。

木製建具:自然素材ならではの温かみ


引用元:TAMIYA

木製の建具は、建築に柔らかい印象を与え、利用者に安心感や居心地の良さを感じさせます。また、木製建具の機能面の特徴として、断熱性が高いことが挙げられます。熱の逃げ道となる開口部では、その面積が大きければ大きいほど断熱性への配慮は欠かせません。

ただ、気候や環境によって変化・劣化していく特徴もあるため、塗装等の定期的なメンテナンスを考慮する必要があります。

アルタスウッドスクリーン:優れた耐久性と断熱性能


引用元:ニュースト

最後は、CLASS1 ARCHITECT Vol.06でも紹介した「アルタスウッドスクリーン」です。室外側にアルミ、室内側に木を用いた建具で、アルミのスッキリとした納まりと木特有の温かみを両立しています。内と外で印象が変わる豊かな意匠性が特徴です。

木製建具は経年変化とメンテナンスが課題でしたが、「アルタスウッドスクリーン」は外部のアルミ材で保護されているため、木が腐食・劣化しにくく、高い耐久性を備えます。

耐久性に優れながら、断熱性にも配慮。天然木の集成材とアルミ材の間にヨーロッパ製の断熱材が挿入されています。アルミ製建具と木製建具の良さを兼ね備えた建具といえます。

一方で、木製建具と比較すると、木製建具の方が断熱性に優れることや、アルミのように曲げ加工には対応していない点には、注意が必要です。

「アルタスウッドスクリーン」のもう一つの大きな特徴として、木製部分に各都道府県の地場産の木材を使用することができることも挙げられます。特に地方の公共建築では県産材の使用が望まれるケースが多いため、そのようなニーズに応えることができるのも「アルタスウッドスクリーン」の強みです。

公共施設を手掛ける方は注目の建材

上記のような特徴を持つ「アルタスウッドスクリーン」は、住宅よりも学校や医療施設・老人ホームなどの公共施設によく使用されます。

「CLASS1 ARCHITECT Vol.06」では、医療福祉施設である「美波町医療保健センター」のカーテンウォールに使用されている事例を紹介。設計を手掛けたカワグチテイ建築計画によるレビューを掲載しています。公共施設の設計を手掛ける方は、一度記事を読んでみませんか?

「アルタスウッドスクリーン」のレビューを見る

 

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