ありがちな掃出し窓からの卒業!大開口スライディング窓「APW431」

室内からのテラスの眺望を楽しむ際にピッタリの掃出し窓。大きな窓越しに眺める景色は落ち着きますよね。一方でその大きさから重く開閉に力が要るという欠点がありました。特に小さなお子さんやおじいちゃん・おばあちゃんにとってはちょっとした負担になります。

そうした中でYKK AP株式会社さんが開発したのが「APW431」です。今回は、以前からお客様のご要望が多かった窓の開け閉めのしやすさにこだわり開発したAPW431に迫ります。

世界でスタンダードな樹脂窓!日本ではわずか15%

樹脂窓の普及率は海外では高く、例えばアメリカでは67%、ドイツでは60%を超えます。一方で日本ではまだまだ普及が進まず、現状でわずか15%。窓に対する断熱意識がまだまだ薄い日本では、未だアルミ製サッシが一般的に使われています。

断熱性能バッチリの樹脂!アルミの約1/1300しか熱を通さない

アルミサッシの欠点は言わずとも熱伝導率の高さ。下の比較表をご覧いただいても、他の素材に比べて圧倒的に熱伝導率が高いことが分かります。一方で樹脂サッシの材料になる塩ビ樹脂や木製サッシの材料になる木材は極めて熱伝導率が低くなっていますね。

素材 熱伝導率
W/m・K
木材 0.12
塩ビ樹脂 0.17
ガラス 1.00
コンクリート 1.63
84
アルミニウム 221

熱伝導率はその材料の熱の伝わりやすさを表しており、熱伝導率が低い材料であるほど熱が伝わりにくく断熱性能が高いことを意味します。

木製窓は塗装などのメンテナンスが面倒という欠点がありますが、樹脂窓はそうしたメンテナンスの面倒さがありません。熱伝導率が低い材料の中でYKK APさんが選んだのは樹脂でした。

重たく開けづらい掃出し窓のイメージを払拭した「APW431」

そうした樹脂に着目したYKK APさん。樹脂から生まれ2009年に登場したAPW樹脂窓シリーズは年代と共にバリエーションを増やしきました。

歴代のAPWシリーズ

そして2016年2月1日に発売したのが大開口スライディング「APW431」です。

APW431

建材ダイジェストが注目した新商品APW431の強みは次の3点。

大開口スライディングAPW431のココがすごい

  1. 従来の引違い窓に比べて採光面積が20%アップ!こだわりの庭や景観を自由に切り取れる額縁のような窓
  2. レバーがあって力が要らず開けやすい!閉じるときもブレーキがかかり安全
  3. 樹脂だからアルミに比べて断熱性能が高い

1. 従来の引違い窓に比べて採光面積が20%アップ!こだわりの庭や景観を自由に切り取れる額縁のような窓

APW431の横幅は一般的な窓の幅1800mmよりも広く、2510mmもあります。写真で比べてみても従来の窓と開放感がまるで違います。

一般窓とAPW431の窓幅比較

一般的な引違い窓と比べて窓1枚分ほど大きくなっているため、庭などの景観をより楽しむことが出来ますね。また一般的な引違い窓の1間(1800mm)分がはめ殺しのFIX窓となっており、横桟やサッシに視線を邪魔されません。

一般窓とAPW431の構造比較

防水のための高低差(またぎ込み)を設けるなら、景観を切り取る額縁のように見立てたデザインも良いですね。このようなイメージ!

APW431 : 施工事例

2. レバーがあって力が要らず開けやすい!閉じるときもブレーキがかかり安全

APW431は開閉時のスムーズさを追求して作られています。ハンドルを90°回すことで解錠し、そのまま120°まで回すと窓を開ける際のアシストをする機能が備わっています。ハンドルが付いている上、窓を開ける際の初動アシストによって従来の掃出し窓よりも力が要らずに開けられるわけですね。

APW431の開閉様子

窓を閉める際も勢いあまらないようにブレーキ機構が設けられています。

APW431 : 開くとき・閉めるとき

3. 樹脂だからアルミに比べて断熱性能が高い

開閉が軽くて施主のデザインセンスを刺激すること間違いなしのAPW431ですが、「APW430シリーズ」の窓なので断熱性能も優れています。

APW431 : 熱貫流率

製品仕様

材質 樹脂押出し形材
下枠レール・カバー材 アルミ押出し形材
補強材(中骨) 鋼板
障子 樹脂押出し形材
補強材 鋼板
戸先錠付サポートハンドル アルミダイカスト、ステンレス、ほか
スライド網戸 アルミ押出し形材
納まり 枠見込み寸法 155mm (出幅 80mm + 75mm かかり代)
ガラス 使用可能総厚 41mm
断熱性 熱貫流率(U値) 0.98W/m2・k
タイプ 偏芯タイプ APW431 : 偏芯タイプ
均等タイプ APW431 : 均等タイプ

APW431の施工マニュアルはPDFで提供されています。

APW430/431の共通説明書 : 施工編

スムーズに開閉できるからお年寄りがいる世帯にも!

日本の住宅に欠かせない引違い窓をゼロから見直したYKK APさん。従来の引違い窓にデザイン性、操作性、断熱性といった付加価値を付けることで、古くから日本に馴染みのある引違い窓を現代の住環境にピッタリの仕様に仕上げました。

我が家を振り返ると、自宅の掃出し窓は重くて開けるのにすごく力が要りました。特に祖母は年齢を重ねるにつれて力が入らなくなったためか掃出し窓を開けることが無くなりました。APW431であれば祖母も楽々掃出し窓を開閉できそうです!

スムーズに開閉できる機構が採用されている点で、自宅におじいちゃん・おばあちゃんがいる世帯にもピッタリな窓ですね。

この建材のポイント

オススメなのは?
  • 本当は室内に大開口が欲しいけれど、断熱性が気になり一歩踏み出せない戸建て住宅の施主
  • テラスを気軽に楽しみたい施主
一番の強みは? おじいちゃん・おばあちゃんでも力が要らず開けやすい!
施工の強みは? さすがは大手!施工方法がマニュアルできっちり解説されている!
今回ご紹介した建材メーカー
YKK AP 株式会社
〒130-8521 東京都墨田区亀沢3-22-1 YKK60ビル
TEL03-5610-8502
FAX03-5610-8513
WEBhttps://www.ykkap.co.jp/
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