OAフロア(置敷き)の施工方法【ステップライン/BF-50編】
こんにちは、武澤です。
前回記事でOAフロアから得られる効果や役割についてお伝えしました。
当記事はさらに一歩踏み込み、OAフロアの施工方法についてお伝えします。
オフィスフロア(100m2以内ぐらい)の改装に際し、置敷きのOAフロアを検討する方は意外と少ないです(特に引っ越しする本人が知らないケースが多い)。
配線が床にあると歩いてつまずいたり、断線したり、掃除機をかけるのに邪魔だったりと、後々ドミノ式で悩みの種になりますからぜひ知っておいてください。
置敷きするOAフロア : ステップライン「BF-50」
OAフロアには鉄製ならびに樹脂製があります。最近では樹脂製のOAフロアの人気が高まっています。今回ステップライン株式会社の樹脂製OAフロア「BF-50」の施工方法を事例とともにお伝えします。置いて敷き詰めて、壁との取り合い部だけカットすればOKな”DIY建材”のひとつです。
【BF-50の製品仕様】
- 材質 : 再生ポリプロピレン
- サイズ : 縦250mm × 横250mm × 高さ50mm(高さは他にも40mm,75mm,100mm等あります)
- 価格 : 税別2,300円/m2(16枚入り,1枚あたり143円)
- 耐荷重性能 : 3000N(=300Kg。JIS A 1450準拠)
- 製造国 : 日本
天井までの高さがないビルや上に鉄骨などの柱が走っているビルは、高さ40mmのものを選ぶと少しでも空間を活用できます。
納期時間は、都道府県・数量にもよりますが中1日からお届け可能とのこと。
参考 : 耐荷重400kgに増えた「BFHシリーズ40・50」もある
現在主流の一般OAフロアの耐荷重は300kgのなか、+100kgの耐荷重400kg(4000N)を実現したシリーズも2017年4月に新登場。6年前は耐荷重200kgが一般的で最近でも300kgが主流のなか、樹脂製の品は国内初(2017年8月28日時点)。
サーバールームやコピー機周りにも特に重宝されています。
縦横は同じく250mm角で、脚の高さは40mmと50mmがあります。
【BFH-40・50の仕様】
- 材質 : 再生ポリプロピレン
- 耐荷重性能 : 4000N(JIS A 1450準拠)
- サイズ : 高さ40mm or 50mm ×250mm角
- 出荷単位 : 1m2
- 定価 : BFH-40 税別11,000円/m2 、BFH-50 税別12,000円/m2
- 副資材 : 補助足・クッションシート
- オプション部材 : 連結ジョイント・樹脂スロープ(※BFH-50対応)
- 製造国 : 日本
OAフロアの施工方法 : がんばって、うまく並べればOK
施工する物件 : 東京都小金井市のオフィス(80m2)
今回施工する物件はこちら。コンクリートの下地に電源ケーブルが這ってますね~。
1. 必要工具を準備する
まず必要な工具を準備します。必要な工具は次のとおりです。
- 墨壺
- 巻尺
- メジャースケール
- チョーク、マジック
- プラスチック・塩ビ切断用のこぎり、電動丸ノコ、コンターマシンなど
2. 床面のそうじ・下地調整を行う
掃除機で砂やホコリを吸い取り、余分な突起物も取り除きます。床面下地はビニル床タイルが施工できる程度に調整。
3. クッションシートを敷く
隙間は5mm以下となるよう&重ならないよう、クッションシートを敷き込みます。クッションシートは注文m2分が無料で付属されます(例 : 10m2分のOAフロアを頼めば、10m2分のクッションシートがついてくる)。OA施工m2数と同量を準備します。
同社のWebサイトでも販売しています。
https://stepline.jp/item/23916.html
実際にクッションシートを敷いた様子。床のガタつきを軽減することが目的です。BFシリーズのクッションシートは幅105センチ。
4. OAフロアパネルを並べていく
壁際の取り合い部はノコギリ・電動丸ノコ等でカットしたものをはめ込みます(写真の赤色部分)。カットしたパネルには必要に応じ補助脚を本体裏側に取り付けます。補助脚も1m2注文あたり3個ついてきます。樹脂製なので女性でも施工できます。
補助脚のみの販売(10個・100個)もあります。
5. スロープ・框の取り付け
専用の樹脂スロープ材があり、アンカーボルトでOAフロアパネルごと下地へ打ち込みます。
開き戸などの取り合い部には小口を隠せるアルミ製の框(かまち)も設置可能。最近のオフィスはOAフロアを前提とした造りで、框・スロープの施工が不要のケースも増えています。
6. 完成
敷き詰め後はこのような感じです。80m2のオフィスを半日で施工完了したケースです。
置き敷きOAフロアの弱点 : 下地不陸の影響をうけやすい
置敷きOAフロアの弱点は、下地の不陸の影響を受けやすい点。不陸とは、面が平らではなくデコボコしていることです。モルタルやコンクリートなど、下地がガタガタした面に置敷きしていくと、OAフロアの面も平面でなくなるため要注意です。
さらにOAフロアの上に敷く建材例には下記のものがあります。
- タイルカーペット
- クッションフロア
- フロアタイル
もし下地がガタついた状態で「3.フロアタイル」を敷いて歩くと、人間の重みでOAフロアの淵がフロアタイル表面に浮き出る場合もあります。
一般にフロアタイルの厚みは3mmと比較的薄い物も多いのが理由。対策として「ルースレイタイル」という厚め(5~6mm)のタイルで対策可能ですが、ただコスト面では高いため基本的には「1.タイルカーペット」が選ばれています。
このタイルカーペットの場合、表面が起毛(きもう)なためOAフロアの淵線が目立つケースは少なくなります。また起毛はつかみやすいため、引っ張ってめくりやすいのも特長。レイアウト変更が多くても、対応しやすいのもメリットといえます。
まとめ : 一人親方やDIYerにとっても手軽。
ちなみにこちらは私のデスク足元。壁際なのですが、足元に線がちらばって来客時とか、ちょっと恥ずかしいんです。なので壁際の配線もスッキリできるOAフロア壁材もあるといいかもしれませんよね(あったら教えてください)。
また最近では洗濯機の下に敷く事例(線が下に通せたり、水漏れした時も安心できたりといった理由から)や、テナントの借り手が自ら施工するケースも増えているとのこと。
一人親方やDIYerの方も買える販売サイトも充実しているので、ぜひ覗いてみてください。
▼ステップライン製品紹介ページ
http://stepline.co.jp/oaproduct.html
▼OAフロア見積り依頼フォーム
http://stepline.co.jp/oaestimates.html
▼代理店募集フォーム
http://stepline.co.jp/agentwantedofficial.html
▼OAフロアを激安卸販売!主要メーカー取扱 | オフィスライン
http://stepline.jp/oafloor.html
※プロユースの方は別途ご相談下さい
この建材のポイント
オススメなのは? | ネットワーク配線をすっきりさせたい! |
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一番の強みは? | 耐荷重300~400kgある |
施工の強みは? | 置いて並べて、必要に応じノコギリ、丸ノコで切れる |