窓の結露を比較できる「結露実験器」で4つの窓を比較してみた
窓性能で結露の発生の仕方は違うといわれているものの、本当なのか実際に自分の目で確かめて購入したいですよね。
そんななか、今回4つの窓で結露を比較できるYKKAPの結露実験器を見つけました。
それがこちら。わかりやすく「結露実験器」と書いてあります。大きな文字でとてもわかりやすい箱ですね(笑)。ちなみにこの箱はショールームにもなく、イベントでしか出現しないレア箱。
箱側面には4種類の窓がひとつずつはめこまれており、窓の向こう側(=箱の中)が「寒い冬の外」という設定。-4.5℃に冷えています。
箱の周りをぐるっと回ればそれぞれのガラス・サッシに結露が発生しているか確認できる仕組みです。おもしろいですね~。なお箱にはめこまれていた窓製品は次の4つです。
- アルミサッシ&単板ガラス3mm(フレミングJ)
- アルミサッシ&複層ガラス(フレミングJ)
- アルミ+樹脂の複合サッシ&複層ガラス(エピソード)
- 樹脂サッシ+ の内窓(プラマードU)
さっそくどんな結果だったのかみていきましょう!
1. 「アルミサッシ&単板ガラス3mm」の場合
まずはアルミサッシ+単板ガラス3mmの場合です。近寄ってみると…
サッシとガラス表面に水滴がついており、結露していることがわかります。「冬の窓」という作品が撮れました(笑)。
2. 「アルミサッシ&複層ガラス」の場合
次は「アルミサッシ+複層ガラス」のフレミングJの場合です。
サッシにもガラスにも先ほどのような水滴は見当たりませんね。もっと時間が経ち箱中が冷えるとサッシにもついてくるそうです。
なお、複層ガラスの特長・役割について詳しく知りたい方はこちらの記事もご一読ください。
3. 「アルミ+樹脂の複合サッシ&複層ガラス」の場合
次は「アルミと樹脂の複合サッシ&複層ガラス」のエピソードの場合です。
こちらもガラスにもサッシにも水滴は見当たりませんね。
4. 「樹脂サッシ+複層ガラスの内窓」の場合
最後は内窓の場合です。こちらの「プラマードU」は樹脂サッシと複層ガラスの窓を、いまある窓を外さずそのまま設置できる窓製品です。
内窓をつけると窓の断熱性能が上がるだけでなく、防音効果も増すため人通りの多い道路に面している窓や楽器演奏を楽しみたいと思っている方にも適しています。
こちらも近寄ってみると、サッシにもガラスにも水滴は見当たりませんでした。
ただし内窓を開けた外窓のガラスとサッシには結露ついてました(1. アルミサッシ+単板ガラス3mmと一緒の結果)。窓の開け閉めがものすごく楽。
実験の結果
今回の検証結果をまとめたものがこちら。
窓の結露の比較表 | 結露 | |
サッシ | ガラス | |
① アルミサッシ+単板ガラス3mm(フレミングJ) | ||
② アルミサッシ+複層ガラス(フレミングJ) | ||
③ アルミと樹脂の複合サッシ+複層ガラス(エピソード) | ||
④ 樹脂サッシ+複層ガラスの内窓(プラマードU) |
複層ガラス以上でガラス結露はなく、複合サッシ以上でサッシ結露もない、という概ね相場通りの結果でした。
ただ、室内でファンヒーターを使うなど水蒸気が多くなれば複層ガラスや複合サッシであっても結露が発生する可能性がありますので、あくまで参考にしてください。
こんな風にわかりやすく結露の比較を体感できると、伝わりますよね。
ぜひ今後の窓選びにお役立てください。