石膏ボードの出隅を丸くできるチヨダウーテ「コーナーボード」を施工してみた
以前、出隅をスッキリした見た目に仕上げられる「コーナーボード」を紹介しました(記事はこちら)。見た目のスッキリさに加え、角に丸みを帯びるコーナーボードを実際に施工してみました。
▼チヨダウーテ「コーナーボード」
http://www.chiyoda-ute.co.jp/gypsumboard_spec/pdf/CornerBoard_1606.pdf
施工現場に到着です。今回ご協力頂いたのは福井県の大町ハウジングさん。物件は4LDKの分譲住宅です。
施工箇所にもよりますが、コーナーボードの長さを調整する必要があります。
のこぎりで簡単に切ることができます。実際に大工さんに切ってもらいました。現場も暑く、汗が光ります。
実際に切るとこんな感じ。
切ったコーナーボードを早速施工箇所に取り付けます。ねらいを定めて…
▼動画はこちら
丸みを帯びてスッキリした仕上げになりますね。足の小指を角にぶつけても安心です!
出隅以外はいつもの石膏ボードを合わせればOKです。大町ハウジングさんでは窓枠のクロス巻き込み箇所にもコーナーボードを施工。「下地の合板によってはクロス張り後に灰汁が浮き出てクロスに染みる場合があります。そういった自然発生による不良に備え自社ではコーナーボードを窓枠にも使用しています」と担当の山田さん。
コーナーボードを使って実際に分譲売り出し中の物件にもお邪魔させてもらいました。
一見すると普通の出隅ですが、近寄ってみると…
丸みを帯びていますね。
巾木もこんな感じで丸みを帯びています。
大町ハウジングさんにコーナーボードを採用した理由を伺ったところ、「角に足をぶつけると痛いですよね。ちょっとした工夫ですが、住む方がやすらぎを感じられる空間づくり・家づくりを心掛けているからです。インターネットにより、10年前と比べお施主様の建材知識が格段にレベルアップしています。私たち工務店営業マンも負けじと勉強しなければいけない時代です。ただ、一部のお施主様の中には誤った知識を身につけられている方もおられるので、そういった誤解をほぐすことも実は営業マンの役割だと感じています。」と山田さん。
同住宅の他の箇所にも目をむけてみると、サッシにはLow-Eペアガラスが標準仕様で用いられていました。今後新築される方に安心してお住まい頂けるよう、高い断熱基準に加え省エネ設備機器搭載が義務付けされる2020年の住宅性能基準をクリアする仕様との事。
お風呂場にはゆったりとくつろげ疲れを癒す事ができる1.25坪のバスルームを設置。洗濯物を乾かせる乾燥機も標準仕様となっています。
和室は20cm上がりにしリビングの椅子に座った人と目を合わせられる設計に。
出隅の角を丸くするのは単独では「些細な工夫」かもしれません。しかし、その他の箇所の工夫と組み合わさった時、掛け算のようにシナジーが発揮するのではないでしょうか。そのはじまりが出隅を丸くするコーナーボードかもしれませんね。