卵の殻から生まれた内壁タイル!?日本エムテクス「エッグタイル」
珪藻土や漆喰、無垢フローリングなど、自然の力がもつ特性を利用した建材は多くありますよね。今回はそんな自然の力を利用して快適な空間を作り出す「エッグタイル」をご紹介します。
「エッグタイル」って?
- 引用元 : エッグタイル | 日本エムテクス
- 引用日 : 2016年7月21日(木)
「エッグタイル」は「エッグ」という名の通り、卵の殻を使った建材です。資源循環型社会づくりに力を入れ、今まで卵の殻を壁紙や塗料に生まれ変えてきた日本エムテクス(東京都世田谷区)さんが2015年にタイルとして商品化しました。
卵からタイルになるまで
- 引用元 : エッグタイルとは | 日本エムテクス
- 引用日 : 2016年7月21日(木)
マヨネーズ工場から出る卵の殻を利用し、洗浄して卵殻膜を取り除き粉砕、乾燥の工程を経てタイルの原料としています。
排出されていた卵の殻を壁材としてリユースすることで、資源を循環させ人にも地球にも優しいタイルを作り出しています。しかし卵の殻をタイルに使うことは環境に優しいだけではありません。卵の殻タイルならではの自然の力が生み出すメリットがあります。
卵の殻「エッグタイル」だからできること
1. 卵殻がもつ高い多孔質性による調湿効果
通常タイルはよく水まわりに使われているだけあって水には強いですが、その反面 湿気がこもるというデメリットもあります。そのため湿度の高い日本では室内の壁面にタイルはあまり向いていません。
しかしエッグタイルは調湿効果があるので、場所を問わず快適な空間を作り出せます。これが自然の力を利用した特性です!
卵の殻といえば私達もよく知っているとおり、硬質で内部を保護する役目を果たしています。卵の殻には気孔と呼ばれる小さな穴が7,000~17,000個も空いていて、ヒヨコはその穴から酸素を取り入れ二酸化炭素を排出して、呼吸を行っています。そんな卵の殻をタイルとして室内に使うことで、室内中の余分な湿気を吸収し、乾燥している時期には放湿して呼吸する快適な空間を作り出せるということです。
- 引用元 : エッグタイルの特徴 | 日本エムテクス
- 引用日 : 2016年7月21日(木)
またビニールクロスと比較した実験では、開始60分でエッグタイルの方がビニールクロスより18%も湿度が低くなりました。しかも消臭効果もあります。湿度の高い部屋の壁面にアクセントとして、デザイン要素を加えつつ調湿できる壁材としてエッグタイルを貼るのも効果的かもしれませんね。
他にも違う効果を期待できます。この気孔によってタイル内に空気の層ができているので通常のタイルの熱伝導率が0.3w/mkに対し、エッグタイルは1.3w/mkと熱伝導率が1/4です。そのため壁に利用することで室内の暖められた熱を逃すことなく冬でも快適に過ごせます。「冬のタイル=冷たい!」というイメージが変わりますね。
2. 下地処理いらず!軽くてテープで貼れるからDIYにもピッタリ
通常タイルは重みがあるので壁面に貼ろうとすると、壁の補強が必要だったりと貼る場所を選びます。そのためリフォームの場合は特に下地を考えなければいけませんし、元がクロスであれば一度綺麗に剥がす必要があります。「リフォームで内壁にタイルを使いたいけど壁にタイルを支える強度がない」、「下地処理が大変でその分の費用がかさむから」と諦めた方もいるのではないでしょうか?
しかしエッグタイルは超軽量で通常タイルの1/2の重量しかありません。しかもクロスの上からでも貼れます。場所や下地を選ばずタイルが使えるのでリフォームにも最適ということです。
サイズも小さく両面テープで貼れることから、DIYにも持ってこいです。例えば壁や小物のデコレーションやアクセントとして貼ったり、呼吸する性質を利用して、こんな風にバスマットを作ることもできます!
エッグタイルを取り扱っているホームセンターもあり、DIY用に手軽に手に入るのも嬉しいですね。
製品仕様
バリエーションは卵の殻をモチーフにした「プレーン」とウズラの殻をモチーフにした「うずら」があります。今回、新しいデザインも加わり、用途やデザインに合わせて選べます。
商品名 | エッグタイル (プレーン / うずら) |
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商品画像 |
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施工可能範囲 | 約1.68m2
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価格 | 18,500円 / 箱 (18シート / 箱) |
商品名 | エッグタイル ブリック (プレーン / うずら) |
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商品画像 |
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施工可能範囲 | 約1.74m2
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価格 | 19,200円 / 箱 (18シート / 箱) |
新デザイン
上の写真は今年のリフォーム産業フェアで展示された新デザインです。
施工例
- 引用元 : エッグタイル 施工事例 | 日本エムテクス
- 引用日 : 2016年7月21日(木)
こちらは施工例の写真です。左から「壁のアクセントとしての施工例」「リビングの壁面への施工例」「水廻りの壁面への施工例」です。
卵の殻が守るのはヒヨコだけじゃない!環境と快適な空間も守ります!
卵の殻を再利用した自然にも人にも優しい「エッグタイル」は、調湿・消臭効果があり快適な空間を作り出します。卵の殻はヒヨコだけでなく私達の住空間も守ってくれそうですね。また超軽量タイルなので場所や下地を選ばず、「この壁にタイルを貼りたい!」という施主の願いをすぐに叶えてくれる建材になるのではないでしょうか。
この建材のポイント
オススメなのは? | 湿度に悩んでいる家のリフォームやDIYでタイルをアクセントに使いたいと考えている方 |
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一番の強みは? | 優れた調湿効果、熱を逃がしにくい! |
施工の強みは? | 超軽量で下地処理や補強いらず! |