【節電できる、おしゃれなガラス!】その道30年のプロが教える、意外と知らないガラスのお話
その道のプロは知っていても、一般の方には知られていないことがあります。
今回はその中でも、新築・リフォームの際見落としがちな「窓ガラス」について、ガラス一筋30年のガラスのプロに教えてもらいました!
窓ガラスの意外と知られていない情報ってなに?
取材したところ、次の4つを教えてもらいました。
- ふつうの透明ガラスよりも、デザイン性に優れた”デザインガラス”がある
- 省エネ対策になる”ペアガラス”がある
- ペアガラスは防犯・結露対策にもなる
- デザインガラスのペアガラスもある
早速ひとつずつみていきましょう!
1. ふつうの透明ガラスよりも、デザイン性に優れたガラスがある
お家の窓にはまっているガラスはふつう透明で向こう側が見えるものが多いですよね。
でもガラスにも実はさまざまな種類があり、なかでも表面がおしゃれに装飾されたデザインガラス(装飾ガラス)があります。
「向こう側を見るためのガラス」ではなく「インテリアとしてのおしゃれなガラス」として使われています。お店では内装のデザイン・間仕切りとして、一般住宅では室内ドアやアンティーク調の食器棚に使われたりしています。目隠し効果もあり、その数は約800種類ほど。
2. 省エネ対策になるガラスがある
”省エネ”と聞くと、一般には家電製品(エアコン、除湿器など)・LEDといった節電するモノを思い浮かべがちですが、実は省エネ効果があるガラスもあります。
夏は外から熱気が入ってきたり、冬は冷たい空気が入ってきたりしますよね。せっかく省エネに優れたエアコンを使っても、窓の断熱性能が低いと外に逃げてしまう可能性が高いまま。
そういった問題を防ぐ方法として「ペアガラスにする」「Low-eガラスを使う」の2つの方法が大きくあります。ペアガラスはガラスを2重にすることで、Low-eガラスは遮熱・断熱性能を高める特殊な金属膜をガラスにコーティングすることで断熱性能を上げます。
こうして初めて、省エネ家電の性能も最大化され、より電気代の節約につながります。板ガラス協会のシミュレータによると、東京都(戸建て住宅)の場合、年間51,572円も削減できるとわかります。
3. ペアガラスは防犯・結露対策にも使える
ペアガラスには防犯・結露対策にも使えます。ペアガラスはガラスが2重なので割る時間も2倍必要。さらに近寄ってみないとペアガラスかどうか判別しにくいので、泥棒が割ろうと近づきペアガラスと分かった時の心理的負担も強いることができます。不安な方はペアガラスの片面に防犯用の合わせガラスをつかった「防犯合わせ複層ガラス」もおすすめです。
また結露対策としてもペアガラスは有効です。ガラスを2重にすることでガラスどうしの間に空気層ができるためです(詳しくはこちらの記事もご一読ください)。
今までのペアガラスはおしゃれではない
これまでのペアガラスは断熱性などの機能性が追求されがちで、デザイン性を追求した製品はほとんどありませんでした。
そのせいか最近ではペアガラスが標準仕様となった住宅が多いものの、自分の家がペアガラスかどうか知らない人も増えています。「ふつうのガラスと見た目が一緒」だったり、「窓にはめるガラスを選べることをそもそも知らない」ことが原因のように思います。
せっかくお金を払って家を建てるのであれば、少しでもおしゃれなお家にしたいですよね(特に注文住宅)。窓という当たり前の部分だからこそ、少しのこだわりでオシャレに見えるかもしれません。
窓をおしゃれに見せる方法として、ウインドウシールというものもあります。
窓は、道を歩く人からすぐ見えるものなので意外と目立ちます。機能性を保ちながらオシャレに見せる工夫も大事ですね。
おしゃれなペアガラス、デザートペア
そんな中、こういった状況を踏まえペアガラスの片面をデザインガラスにしたデザインペアガラスも登場しています。今回取材したOOKABE GLASS HDでは全20種類のデザインガラスから好きな柄を選んでペアガラスにできる「デザートペア」を発売。他の20種類も確認する>>
デザートペアというガラスは、Low-eガラスが標準仕様の高断熱&高遮熱のデザインガラスです(厚み : 4mm+6mm+3mm=計13mm。制作可能最大サイズ 900mm×1800mm)。
ペアガラスの断熱性とデザインガラスのオシャレさを兼ね備えたガラスなため、これまでのペアガラスの使い方に幅が出てきます(例 : 冬場寒くて、人目を気にしがちなお風呂場の窓が、断熱性も確保しつつ視線もおしゃれに遮る窓にできる)。
プロしか知らない、おしゃれなデザインガラス
今回の取材を通して、
- デザインガラスという、おしゃれなガラスがある
- Low-eペアガラスという、省エネ対策ができるガラスがある
- ペアガラスには防犯・結露対策がある
といったことがわかりました。
新築しても当たり前のようにガラスがはまり、自ら選ぶ機会ってほとんどないですよね。システムキッチン選び、間取り決め、など優先事項はあると思いますが、実は意外と重要な”ガラス選び”にもこだわってみてはいかがでしょうか。