産廃を建材に変えた!? 小松精練8年の取組み「グリーンビズ」!!
エコ建材「グリーンビズ」を開発したのは繊維染色メーカー、小松精練株式会社(石川県)。なぜ繊維の会社がエコ建材を開発するに至ったのか。今回はその背景と「グリーンビズ」についてひもときます!
70年の迷惑、100年の恩返し
「繊維の染色で、一日に水を2万5千トン使うんです。それを捨てる時は排水処理をしなくてはいけなくて、さらにそこから汚泥といって産業廃棄物が出るんですね。その廃棄に1億円かかっていました。お金もかかってゴミまで出して、地球に迷惑をかけていた。そこで、工場から出るゴミを減らそうと8年前にこの事業がスタートしたんです。」(小松精練株式会社 : 開発担当)
排水処理で出た汚泥を1000℃で焼ききったのが「グリーンビズ」。汚泥には微生物が含まれおり焼ききることでそれが蒸発、無数の小さな孔となっています。そのため保水や透水、遮音や不燃などに優れたエコ建材が出来上がりました。
「70年地球に迷惑をかけた分、これから先100年グリーンビズで地球に恩返ししていけると思っています。」(開発担当)
保水力でゲリラ豪雨、夏場の地面の暑さを和らげる!
実際に水をかけてみました。
水を吸い込み傾けても水が落ちません。この性能を活かした舗装用ブロックも開発されゲリラ豪雨対策としても期待できます。
熱の放出性も高く、アスファルトの地面温度が66℃に対しグリーンビズは44℃と低減しています。
屋上・壁面用の緑化や内壁にも使えます。余談ですがルームフレグランスなんてものもあります。
匂いがなくなったら園芸材料に利用でき、廃棄する場合は燃えないゴミにポイッとするだけでO.Kです。
原材料 | 粘土、地元産の珪藻土、鋳鉄スラグ、余剰微生物 |
性 能 | 1. 保水・耐凍結性 2. 透水性 3. 断熱・遮音性 4. 不燃性 5. 耐経年劣化性 |
この建材のポイント
オススメなのは? | ・緑化 ・ゲリラ豪雨による道路水害対策 ・夏場のウッドデッキの床地面温度の低減対策 |
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一番の強みは? | 1,000m2で12t以上の保水力 |
施工の強みは? | ハンディカッター等でカットが簡単 |
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