壁面緑化なのに40日雨が降らなくても大丈夫!造花専門「岩や」さんの底力
壁面緑化は建物の外壁面を植物で覆うことで温度を下げ、ヒートアイランド現象を緩和する効果があると言われています。
今回ご紹介する壁面緑化は、2016年5月24日(火)~5月27日(金)「2016NEW環境展」に出展された株式会社岩やさん(高知県高岡郡)の「壁面緑化システム」です。
岩やさんの壁面緑化システムが一般的な壁面緑化に比べてどのようにすごいのか、取材を通して見えた特徴を紐解きます。
造花・人工樹木・植物のプロ集団が作った「壁面緑化システム」
元々岩やさんは造花のお仕事をされている会社であり、言うなれば樹木や植物のプロ集団。これまで東京スカイツリーに飾られたクリスマスツリーの人工樹木などを手がけました。
そんな岩やさんが造花の専門店として昭和54年より培ってきたノウハウを活かして開発したのは、人工芝と植物を組み合わせたハイブリットな壁面緑化システムです。
従来の壁面緑化では冬場に草花が枯れて茶色くなることもありましたが、人工芝を使うことで見た目を維持できるのが強みです。
壁面緑化システムのココがすごい
- 「パネル分離型」だからメンテナンスがしやすい
- 外壁の劣化・虫の侵入を防ぐ!外壁に優しい施工性
- 岩やさんの特許!水の目詰まりがなく植物が枯れない
- 外壁だけでなく室内でも使える
1. 「パネル分離型」だからメンテナンスがしやすい
壁面緑化システムの1つ目の特徴は「パネル分離」できる点です。
壁面を構成するのは1つ1つのパネルの組み合わせ。そして1つのパネルのサイズが1m×1m四方のパネルとなっているため、1枚1枚個々に交換することが出来ます。
一般的な壁面緑化は枯れた植物の交換が大変という欠点がありますが、岩やさんの壁面緑化システムは交換が必要となったパネルのみ取替えられるのでメンテナンスが簡単です。
2. 外壁の劣化・虫の侵入を防ぐ!外壁に優しい施工性
岩やさんの壁面緑化システムは外壁面とのクリアランスが50~100mm程あります。
建物との隙間があることで通気性が良く壁への虫の侵入も防げます。外壁の劣化を和らげることに繋がりますね。
3. 岩やさんの特許!水の目詰まりがなく植物が枯れない
植物に必要な栄養分といえば「水」。水が止まると3日で植物は枯れてしまいます。そこで岩やさんが壁面緑化システムの開発にあたって一番苦労したのは「水を絶やさない」ことでした。
4年前に東京の某メーカーから依頼があり開発した壁面緑化システムは水が回らず全て枯れてしまう結果に。「壁面緑化はこんなに難しいのか…」そうした1年目の失敗を踏まえて、試行錯誤と勉強を重ねて開発されたのが現在の壁面緑化システムです。
独自の循環システムを導入し現在特許を申請しています。1%のひらめきと99%の努力の賜物で生み出された壁面緑化システム。タンクに雨水を溜め、ポンプで吸い上げた水を各パネルに循環する仕組みになっています。
壁面緑化に1番大切な「水を絶やさない」こと。植物を元気に保つ水を絶やさないシステムが岩やさんが誇る技術というわけですね。
4. 外壁だけでなく室内でも使える
実はこの壁面緑化システム、室内でも施工が可能なんです。実際に室内の壁面緑化のオーダーも増えてきています。室内に設置するとこのような感じに。
気になる価格は?
気になるコスト面ですが、外壁用が1m2あたり10万円程、内壁用は1m2当たり25~26万円程です。
外壁用 | 1m2あたり10万円程 |
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内壁用 | 1m2当たり25~26万円程 |
外壁緑化にしたいけどお手入れが面倒!そんな方にピッタリ
今回ご紹介した外壁緑化システムの4つの特徴を振り返りましょう。
- パネル分離型
- 外壁に優しい施工性
- 水が何よりも大切!独自の循環型システム
- 室内用にも利用可能
パネルが1枚1枚分割できるため交換が簡単で、植物に水がまんべんなく巡る特徴がありました。取材を通して岩やさんが「水を絶やさない」ことを非常に強く力説されていたのが印象的でした。
新しい建材を使用するときに気になるのは「コスト」、「施工性」、「メンテナンス性」ですが、これら3点を満たす岩やさんの壁面緑化システムで壁面に新たな提案を生みそうですね。
この建材のポイント
オススメなのは? | 面倒なお手入れが理由で外壁緑化に踏み切れない学校・病院・商業施設・新築戸建て |
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一番の強みは? | 施工性とメンテナンス性が良い分離型パネル |
施工の強みは? | 分離型パネルの使用によるはめ込み式の時短施工 |