世界遺産が自宅に!?柱になった高野山の木「高野霊木」
こんにちは、グッチー・ヒゲです。
「紀伊山地の霊場と参詣道」として世界遺産に登録された高野山の木を、自宅の柱に使えるって知ってますか?世界遺産が身近な家の柱に使えるなんて、思いもせず驚きです。
今回は「木のある暮らし展2017」で見つけた「高野霊木(こうやれいぼく)」をご紹介します。
高野山寺領森林組合 – ホーム
https://www.facebook.com/jiryou.koyasan/
なぜ世界遺産である高野山の木を木材にできたのか?
高野山の森林は、多くが”高野山真言宗総本山金剛峯寺”を中心とした寺院が山主となっており、「高野山寺領森林組合」が森づくり・山の手入れを行っています。
たびたび大火に見舞われてきた高野山では、江戸時代にスギ・ヒノキ・アカマツ・モミ・ツガ・コウヤマキの6種類の木を「高野六木(こうやりくぼく)」と制定しています。寺院の建築・修繕に特に重要な木材として、大切に保護・育成してきました。
ちなみに伐採の様子はこんな感じです。なかなかの迫力ですね~。
組合担当者は言います、「歴史ある高野山を後世に受け継ぐためにも、高野山の適正な森林管理が必要となります。高野山の木を木材として多くの方の住居に取り入れていただき、産出された木材をしっかりと循環させていくことが世界遺産高野山の豊かな森づくりに繋がり、さらには木材に関わる地域の産業の活性化にも繋がると考えています。高野霊木も高野山見学会も、そのひとつの形になったものです」
実際どんな柱なの?
世界遺産である高野山で採れた「高野霊木」は、おもに床柱・大黒柱・ダイニングの化粧柱として使われます。標高800メートルの寒冷地で育ったため、緻密で硬い特徴があります。
また、加工に使用する原木は節が最も出にくい元木を採用していますので、比較的節の少ない仕上がりとなっています。
柱の手触りも3種類たのしめる
使われる場所が床柱・大黒柱・化粧柱ということで、比較的人の手に触れる柱であることから3つの加工を提供しています。
1つ目は一般的な平らな加工です。
2つ目は表面の木目を楽しめる浮造り加工。
3つ目は滑らかな曲面を描く曲面加工です。
施工事例
こちらは戸建て住宅の床柱に使われた例です。
柱のほかにフローリング材もあります。あたたかい質感とやさしい肌触りを、足下からも体感できる床材です。
購入者の3つの特典
ちなみに購入者には
- 高野霊木証明書
- 焼印
- 高野山見学会
の3つの特典があります。
1. 高野霊木証明書
こちらが高野霊木証明書です。おごそかです。
2. 焼印
このように「高野霊木」の焼印が柱に刻まれ、品質・産地を証明しています。この文字は、弘法大師空海の直筆の書より引用しています。
3. 高野山見学会
高野霊木を家づくりにご採用いただいた方には、高野山の森林をご案内しています。「自宅の柱がどのような森で育ったのか、見てもらいたい」という思いだそうです。
参考 : 購入者でなくても参加できる「高野山森林セラピー」もあります
実は今、高野山の自然を気軽に体験できる「森林セラピーツアー」が人気です。森の中をゆっくり歩いたり、広葉樹の森でハンモックに揺られたり、樹齢約500年の大木を見に行ったり。その他にも森の中での瞑想体験や精進料理のお弁当など、高野山ならではの企画が用意されています。
老若男女問わず20〜60代の方が参加し、昨年は計500人を超えたそうです。
まとめ
世界遺産の高野山で採れた木を、自宅の柱に使えるというのはインパクトがありますよね。私も、ぜひ新築の柱に高野霊木を使ってみたいと思いました。
世界遺産を身近に感じられる木材を、ぜひ使ってみてはいかがでしょうか?
この建材のポイント
オススメなのは? | 自宅を世界遺産にしたい人 |
---|---|
一番の強みは? | 世界遺産である高野山で育った木であること |
施工の強みは? | 標高800メートルという高冷地で育った、緻密で硬く虫害の少ない木材 |