アイカ工業が春夏秋冬をコンセプトにした新4テーマを内装塗り壁「ジョリパット爽土」に追加したので、そのレビュー
アイカ工業の「ジョリパット爽土」シリーズに日本の四季をコンセプトにした新しい仕上げパターン4種類が登場しています。今回「春波仕上げ」「夏雲仕上げ」「秋風仕上げ」「冬月仕上げ」の4つの四季パターンを追加し、訪日外国人向けに日本らしさを表現できるよう過去40年の傾向を元に開発されました。その4つの中から「秋風仕上げ」と「冬付き仕上げ」の2つのサンプルを頂いたので、実際にどんな風合いかレビューしていきたいと思います。
アイカ工業「ジョリパット爽土」|公式サイト
http://www.aica.co.jp/products/fill-w/jolypate/jps-100/
もともと「ジョリパット爽土」は9種類の天然土を原料にしているため9色展開となっています。その上で仕上げパターンは12種類あるため計108種類(=9色×12パターン)を実現できることが可能。
カタログにも12種類の仕上げパターンが掲載されていますが、同じ土を使っていても仕上げパターンで色も違うように見えるから不思議です。
ここからはサンプルを見ていきます。送付されたサンプル2種類(左 : 秋風仕上げ、右 : 冬月仕上げ)を並べてみました。
秋風仕上げの特徴は、稲穂がそよぐ秋の風のように玉石の粒が流れた仕上げになっていること。玉石を加えることで奥行き感が出ています。カラーは淡路紅土です。
拡大し、斜めから見てみました。
じっとみつめていると、まるで小学校の屋上から田んぼに浮かぶ風の通り道を見ている感覚になります。
二つ目のサンプルは冬月仕上げで、カラーは薩摩黒土(JF-200)。冬月仕上げの特徴は、澄んだ冬の月夜に浮かぶ星屑のような巣穴が特徴の仕上げ。
こちらも表面をみてみましょう。
闇夜にぽつんと見つけた儚げな感じ。
表面も触ってみました。どちらもザラザラした触り心地。「秋風仕上げ」の方がザラザラ感は多いです。
1度目触った指には土が少し付きましたが、2度目以降に触ったときは付きませんでした。表面の一部に取れやすい砂があり、それらが落ちきると砂が落ちることはなさそうです。
横から見るとこんな感じです。
測ってみると秋風が4.2ミリ、冬月が3.5ミリでした。秋風仕上げの方が凹凸ある分厚みが増すようです。
ちなみに、春と夏はこんな感じです。
春波仕上げ(写真左) : のどかな春の川面のように優しい流れの刷毛引き仕上げ。
夏雲仕上げ(写真右) : 夏の雲のようにおおらかに広がる巣穴が特徴の仕上げ。
不燃性もあります。
国土交通大臣認定 | |
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認定番号 | 区分 |
NM-8752 | 不燃材料 |
QM-9812 | 準不燃材料 |
RM-9361 | 難燃材料 |
設計価格は9,700円〜(50m2を基準)で不燃性の他、防カビ性・高意匠・調湿性・ホルムアルデヒド放散等級F☆☆☆☆があります。施工はコテ塗り又は吹付け。
東京オリンピックを控え、訪日外国人が訪れる飲食店等におすすめの内壁材だと思います。個人住宅の和室でも使え、畳や襖がなくてもグッと和室テイストになる一品ではないでしょうか。
この建材のポイント
オススメなのは? | 訪日外国人に「四季」でおもてなししたい方 |
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一番の強みは? | 四季をテーマに、和の雰囲気を表現した仕上げ |
施工の強みは? | コテ塗り、吹付けに対応 |