ガラスのらせん階段を作れるAGC「レオフレックス」【手すり壁編】

ガラスのらせん階段が最新技術によって作れるようになっており、最近ではアップルストアで見ることができます。

1. アップルストア 心斎橋店

引用元 : アーバンＢLD心斎橋 河野工務店 頑張る営業マンLIFE
引用日 : 2016年8月25日

実際に行ってみましたが、とてもオシャレでした。大きく重厚感があったため「もし割れたら…」とまでは心配しませんでしたが、かかとで踏み抜くような歩き方はせず自然と優しく歩いた記憶があります。

2. アップルストア 表参道店

引用元 : Apple Store OMOTESANDO OPEN｜ARCHIVES｜PADDLE BRANDING
引用日 : 2016年8月25日

引用元 : engadget
引用日 : 2016年8月25日

製品デザインだけでなく、店舗デザインも一流ですね。こちらは床板側面にスチールが使われています。

3. アップルストア ニューヨーク五番街店

引用元 : iPhone Mania
引用日 : 2016年8月25日

引用元 : http://www.takara-sign.com/
引用日 : 2016年8月25日

最後はニューヨーク店。アップルストアでは一貫してガラスのらせん階段が使用されています。

旭硝子の「レオフレックス」

これらのガラスのらせん階段では足の踏み場と手すりの壁にガラスが使用されています。前者の「足の踏み場」は「床用ガラス」というものがあります。後者の「手すりの壁」に使用できるガラスとして旭硝子の「レオフレックス」があります。今回は「レオフレックス」に焦点をあてます。

特長1. 世界標準の1/4の薄さ

これまで強化ガラスは一定の厚さがないと製造できないため3.2mmが世界標準でした。ところがレオフレックスは0.85mmから制作可能。強度はフロートガラス(普通のガラス)の約6倍で厚みは0.85mmの他、1.1mmと1.3mmがあります。

特長2. 薄い分、普通のガラスより軽い

さらに薄いので軽いです。ガラスの重さは「ガラス重量(kg) = ガラス面積(m²) × ガラス厚(mm) × 2.5」なのですが、厚みが薄くなれば軽くなります。例えば1m²の強化ガラスの場合、重さ＝面積1m²×厚さ3.2mm×2.5=8kgになります。これがレオフレックスになると、重さ＝面積1m²×厚さ0.85mm×2.5=2.125kg」と6kg軽くなるんです。施工時の持ち運びも楽です。

特長3. 曲がる

レオフレックスには薄くて軽い、という特性の他に曲がります。かなりの力を入れても割れません。超硬い下敷きというイメージに近いですね。

ガラスを曲げる場合、窯で数百度の熱を加えて曲げるのでコストと時間が掛かります。しかしレオフレックスは常温で曲げる事ができるので、施工現場での曲げ加工が可能。だからこそ曲線を描くらせん階段の手すり壁に施工が可能となります。

参考 : 仕様と価格

レオフレックスのガラス特性は以下の通りです。

100枚単位で発注した場合、単板では5,000～10,000円/m²、枚)、合わせガラス仕様では20,000円～/m²、枚 となります。

以上、カタログ三等兵でした！

この建材のポイント