Low-Eガラスと普通のペアガラスの見え方を比較してみた

先日Low-eガラスにするなら知っておきたい8つのポイントをまとめました。

そのなかでLow-Eガラスは特殊金属膜を使っているため色があることをお伝えしましたが、実際にどう見えるのか知っている方は意外と少ないですよね?

実際の見え方は各メーカーのホームページにも写真が載っていましたが、本当のところどう見えるのかちょっと不安。

また、ガラスが複層(=2重以上)になっているので太陽といった光の通し度合いも気になるところです。

そこで今回はLow-Eガラス・ペアガラス・普通のガラスの3つを比較して①見え方と②採光の度合いを確かめてみました。

結果はいかに!?

1. ガラスを3つ用意しました

今回用意したのは次の3つのガラスです。
ガラス3つ

  1. ふつうのガラス1枚(AGC、フロートガラス3mm)
  2. ぺアガラス(AGC、フロートガラス3mm+空気層+6mm+フロートガラス3mm)
  3. Low-Eガラス(AGC、サンバランス Low-Eグリーン3mm+空気層6mm+フロートガラス3mm)

2. さっそく見え方を比較してみた

さっそく見え方を比較してみましょう。被写体は紙コップです。
見え方がわかりやすいよう白色の物を選びました。

ガラスと被写体の距離によって見え方が変わるので、今回は次の2パターンで試してみました。

  • ガラスと被写体を約10cm離した場合
  • ガラスと被写体を約30cm離した場合

2-1. ガラスと被写体を10cm離した場合の見え方

まずは10cm離した場合です。

2-1-1. ふつうのガラス1枚の見え方

まずガラス1枚の場合の見え方です。
画面中央から左部分がガラス無し、右がガラスありです。特に左右で紙コップの見え方に違いはありませんね。
ガラス1枚の見え方10cm

2-1-2. ペアガラスの見え方

次にペアガラスの場合です。画面中央より右側が若干暗めになっています。
紙コップの表面の色をみてみるとわかりやすいです。表面のつぶつぶの影が若干濃くなっていますね。
ペアガラスの見え方10cm

2-1-3. Low-Eガラスの見え方

最後にLow-Eガラスです。画面右半分が緑っぽく見えますね~。
Low-Eガラスの見え方10cm

2-2. ガラスと被写体を30cm離した場合

次に30cm離した場合の見え方です。

2-2-1. ふつうのガラスの見え方

う~ん、あまり変わりませんね。
ガラス1枚の見え方30cm

2-2-2. ペアガラスの見え方

気持ち画面右側の方が暗いでしょうか。
ペアガラスの見え方30cm

2-2-3. Low-Eガラスの見え方

こちらも画面右が暗めですが、先程の10cmの場合の方がもっと緑っぽく見えましたね。
Low-Eガラスの見え方30cm

ここまでをまとめると、以下のことがわかりました。

【見え方まとめ】

  • ガラス1枚だとそんなに変わらない
  • ペアガラスだと若干暗めにみえる
  • Low-Eガラスだと、10cmの場合は緑がかって見え、30cmぐらい離れるとペアガラスとそんなに変わらなく感じる

3. 光を通す度合いも比較してみた

最後に光もどれくらい通すのかも実験してみました。
Amazonで1,700円の照度計を買って(上部にある白丸が光を計測するところ)、

次のような実験セットをつくりました。
ライトと照度計の間にガラスを挟み、光量がどう変わるのか確かめていきました。
なお部屋の蛍光灯は消し、ライトだけにしています。

まずガラスがない場合の光量(単位 : ルクス)は314でした。

3-1. ふつうのガラス1枚の採光量

ガラス1枚を挟んだ場合は295ルクスとなり、19ルクス減りました。(光のカット率 : 6%)

3-2. ペアガラスの採光量

次にペアガラスをはさんだ場合は195ルクスと、119ルクス減りました。(光のカット率 : 38%)

3-3. Low-Eガラスの採光量

最後にLow-Eガラスです。181ルクスとなり、133ルクス減りました。(光のカット率 : 43%)

この実験をまとめると次のことが言えそうです。

【光の実験まとめ】

  • ガラスは光をカットする
  • 単板ガラスとペアガラスの間では光のカット率が大幅に変わる
  • ペアガラスとLow-Eガラスの間では、変わるがそこまで変わらない

まとめ

実際に見比べてみることで、ちょっとずつ違うことがわかりましたね。

たしかに見え方に違いはありますが、私はそこまで神経質にならなくてもいいレベルだと思います。

どうしても気になる方は眺めがいい場所に普通のガラス、そうでない場所にはLow-Eガラスなど使い分けをしてもいいかもしれません。

また見え方によるデメリットよりも、性能面でのメリットも大きいですから、両方の視点を忘れずに建材選びを行いましょう。

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