「核シェルターが欲しい」に工務店が応えるための基礎知識まとめ…?
近年、自然災害が多発しており、近隣国の動向も不気味な感じ。
そんな世情を受けて今後、「核シェルター」の需要が急増!……するかもしれません。
そこで、今回は「もし、核シェルターを造るとしたら?」というテーマでご紹介します。
そもそも核シェルターと呼ばれる為に必要な設備は?
核シェルターとは言っても、核兵器に対してのみ有効な設備ではありません。
生物兵器や化学兵器、自然災害からも身を守れる空間です。
ですので、最低でも
・耐爆扉
・耐圧扉
・非常口
・換気装置
・気圧調整弁
が必要です。
それに避難中の居住性を高める設備が追加されます。
対応した設備を探すのに一苦労
・耐爆扉/耐圧扉/非常口
もっとも調達の難しいのが扉でしょう。
なんとか見つけたのが「株式会社クマヒラ」(東京都中央区)さんの特殊扉。
オーダーメイドなので価格はわかりません。
株式会社クマヒラ 特殊扉のページ → http://www.kumahira.co.jp/products/equipment/shield/
・換気装置
換気装置はシェルタープランニング(大阪府大阪市)さんから「家庭用核シェルター(空気ろ過機)」があります。
価格は180万円から。
シェルタープランニング 家庭用核シェルター(空気ろ過機)のページ → http://www.shelter-plannning.com/%E5%AE%B6%E5%BA%AD%E7%94%A8%E6%A0%B8%E3%82%B7%E3%82%A7%E3%83%AB%E3%82%BF%E3%83%BC%E3%81%A8%E3%81%AF/
・気圧調整弁
排気弁や気圧バルブ等とも言うのでしょうか?
用途が違いますが、調べた中ではタキゲン製造株式会社(東京都品川区)さんの「ベンチレーター(気圧調整弁)」が使えるかもしれません。
単価は6,000円。
タキゲン製造株式会社 ベンチレーター(気圧調整弁)のページ → https://www.takigen.co.jp/jp/contents/eyesearch/detail.do?name=65100
あとは普通の地下室施工と同じ!
設備の手配が出来ればあとはそう難しいことは無いかと思います。
コンクリートは厚ければ厚いほど放射線を弱められますが、通常の20センチから30センチあれば十分でしょう。
深さも同じです。
土の層が厚ければ厚いほど放射線を弱められます。
ここで全部揃う!でも利用制限が…
調べていると、必要な設備一式が全て揃う会社がありました。
こちらの「株式会社セキュリコ」(東京都港区)さんです。
ただし、「公官庁もしくは重要施設の保安担当者であることの証明」が求められていました。
政府高官等、社会的ステータスが高い人々向けのサービスのようで、一般の人は利用できなさそう。
最高級グレード地下室「核シェルター」はハードルも最高級!?
地下室の最高グレードとして「核シェルター」を思い浮かべ調べてみました。
核に耐えられるなら他の自然災害にも十分耐えられるからです。
ですが調べてみると、想像以上にハードルが高そうです。
しかしもし、「核シェルターも造れる」となると、大きなアピールになるのではないでしょうか?
普通の地下室の要望・需要はあります。
なので扉や換気装置は気密性の高いものを選択すれば、十分シェルターとしても機能する空間になるでしょう。