階段で滑ってすってんころりん!なんてことが無いために、滑りにくい階段を調べてみた。
階段ってすべると危険で怖いですよね。特に、スリッパを履いていると滑りやすいので、自宅では2階へ上がる前にスリッパを脱いでいます。
家庭内の事故で1番多いのが階段での転倒・転落事故。万が一転倒してしまうと、足や腕を打って骨折。頭を打って、後遺症が残ったり最悪命を落としたりする危険も…。
「自分が年をとったときにそなえて、滑りにくい階段を設置したい!」
「子供が階段から滑り落ちないように、安全なものを選びたい。」
と言っても、マットや後付けのノンスリップシートは見ばえが気になる…、という人もいるはず。見た目をスッキリさせたいなら、階段自体に転落・転倒防止対策がされているものを選びたいですね。
滑りにくい階段のパターンは、大きくわけて3つ。
- 表面塗装系
- 形状加工系
- 表面塗装+形状加工系
今回は滑りにくい階段を調べてみました。
表面塗装で滑りにくくしている階段
階段ユニット 集成タイプ|LIXIL株式会社
引用元 : LIXIL株式会社
引用日 : 2018年6月26日
リクシルの階段は3パターンから選べます。そのうち、集成タイプはゴム集成材を採用。カド部を木質よりもやわらかな樹脂素材で仕上げ、先端がわかりやすいように濃い色の溝が2本あります。
表面は、すべりにくさに配慮した新塗装!塗膜よりも大きなビーズ(軟質ウレタン樹脂)が塗料にふくまれており、従来の表面よりもすべりにくさが向上している階段。
表面の加工だけではなく、溝が彫ってあって視覚的にも転倒を防止するのが大事ですね。
階段ユニット 集成タイプ ボックスタイプ NB-02(踏板36mm) : 株式会社LIXIL
部材価格 | 275,800円(税抜) |
GRIP CHARGE(グリップチャージ)|セブン工業株式会社
通常の階段は、表面の溝加工があっても先端にスーッと細く彫ってあるのみ。
一方、こちらは先端に高品質の半硬質エラストマー樹脂が付いています。通常の踏板にくらべ、滑りにくさ(滑り抵抗値)が2倍以上!
正直、溝が彫ってあるだけでは夜間の上り下りが不安ですよね。真っ暗で階段の先が見えない場合も多い…。そんな時、階段の先端に滑りにくい加工がしてあれば少し安心。
グリップチャージ ゴム集成材 14段上り 910モジュール 塗装 : セブン工業株式会社
価格 | 160,700円(税抜) |
ノンスリップ階段板|株式会社シームレス床暖房
引用元 : 株式会社シームレス床暖房
引用日 : 2018年6月26日
家庭内事故に着目し、未然に防ぐための「ノンスリップフローリング」を独自で提供しているメーカー。特殊なノンスリップ塗料をコーティングし、通常のウレタン塗装などと比べて滑りにくさが増しています。
フローリングのほか、階段板・框にも同様の塗料を塗布。見た目は普通ですが、ワックスがけ・張り替え不要のメンテナンスフリーな商品です。
引用元 : 株式会社シームレス床暖房
引用日 : 2018年6月26日
さらに、階段板の先端が光る「蓄光ホタル階段(夜ひかるちゃん)」という商品も!電気代ゼロ・半永久的に光り続けるコスパGOODな階段です。
夜ちょっとトイレに行こうと思って、「階段の電気はどこかな…。っと、あぁ!」なんて、電気のスイッチを探して階段から足を踏み外す方もおられますよね。(僕の祖母がそうでした…)
そんな時、夜でも視覚的に階段の段差部分がわかるのは安全。先ほどのノンスリップフローリングと組み合わせれば、視覚的にも、物理的にも滑りにくい階段になります。
安全リフォーム専用ノンスリップ蓄光ホタル階段 : 株式会社シームレス床暖房
価格(サイズ2.5×240×900m2) | 2,500円/枚(税別) |
arke|Civik Spiral Straicase Kit
引用元 : arke
引用日 : 2018年6月26日
こちらは、自分で組み立てるタイプの屋内用らせん階段。スチールにパウダーコーティングを塗装。丈夫で滑らないポリウレタン製のパネル付きです。ヨーロッパらしいデザインとリーズナブルな価格が魅力。
螺旋階段っておしゃれなんですが、そのおしゃれさゆえにちょっと機能性にかけるイメージもあったんですよね。でも、このポリウレタン製パネルなら滑りにくい。見た目と機能性を両立したような螺旋階段ですね。
Civik Spiral Staircase kit : arke
価格(13段・H=2,730~3,050mm) | φ120 : 490,000円(税抜) φ140 : 540,000円(税抜) φ160 : 590,000円(税抜) |
形状加工によって滑りにくくしている階段
ドリーミィ大和株式会社|燻-IBUSHI- 焼き浮き造り階段セット
引用元 : ドリーミィ株式会社
引用日 : 2018年6月26日
床材というとフラットでツルツルのものをイメージしますよね。特殊な加工をして滑り止めするしかない…みたいな。
でも、この「燻-IBUSHI-」は表面にちょっとした凸凹を残した仕上げ方。そのため、木製階段でも滑りにくい作りになっています。
また、「燻-IBUSHI-」は高い調湿効果・癒し効果・消臭効果・温もりが特長。含水率や製造工程を管理された国産材を製品化した、地球と人にやさしい燻煙熱処理木材です。
杉の木目を活かした「焼き浮造り」が仕上げとなっており、足の裏を適度に刺激してとても気持ちの良い感触が味わえます。踏み板・側板は1枚で構成。横ハギ集成の技術を活用した、木材の良さを感じられる階段です。
焼き浮造り階段セット 踏み板Ⅰ : ドリーミィ株式会社
価格(規格寸法950×35×240mm) | 6,600円/枚 |
表面塗装+形状加工の両方を使った滑りにくい階段
DAIKEN|ハピア ベイシス階段
引用元 : 大建工業株式会社
引用日 : 2018年6月26日
先端部が目立ちやすいようにノンスリップ溝を大型化(巾5.8mm、深さ1mm)。階段の先端を見やすくするためにシールを貼っている階段もありますが、最初から溝がしっかり掘られていると見た目もスマートで嬉しいですね。
さらに、踏み板・木口面・裏面に特殊オレフィンシートを採用し、従来よりも滑りにくい安全性に配慮した商品です。
角に丸みをもたせ、足が当たった時の感触もソフトに。オレフィンシートは裏面まで巻き込まれているので、色のばらつきが抑えられ美しい仕上がりのモダンな空間へとコーディネートできます。
ハピア ベイシス階段 CR805-K13□□|大建工業株式会社
価格(厚さ36×幅240×長さ780mm) | 9,000円/梱(税抜) |
滑りにくい・安全な階段にするポイント
ここまで、表面塗装や形状を加工した階段を紹介してきました。そもそも、安全な階段にするためにはほかにどんな対策ができるのか?安全で滑りにくい階段にするためのポイントも確認してみましょう。
階段の表面をやわらかい素材へ
階段の表面は、なるべくやわらかい素材を採用すると良いですね。表面の硬さは
となるので、柔らかいコルク製・カーペット生地のものを選びたいですね。
滑りにくいだけでなく、転倒・転落時のケガが小さくなる可能性も大!触っただけではそこまで違いを感じないかもしれませんが、柔らかい素材を使用した階段は腰への負担も少ないそうです。
また、石やタイルは冷たいですが、木製のものやカーペットにすれば階段にも暖かみを感じることもできます。
後付けノンスリップ、手元・足元ライト、手すりを取り付ける
先端部にノンスリップ用のゴム・マット・シートがあります。ただ、後付けになるため、統一された階段のデザインに少し変化があるのが難点。メーカー直売だけでなく、楽天市場・Amazonなどのネット通販やホームセンターなどで簡単にGETできます。
足元や手すり付近には、踏み外しの危険を避けるために明るめのライトを設置したいですね。階段は吹き抜けの場合が多く、照明が遠くなって暗くなりがち。踏み外しやバランスくずれを防ぐために手元・足元を見えやすくしておきます。
個人的には、停電時にも点灯するタイプがおすすめ。LEDライトや壁面に設置するなどすると、交換の手間が省けます。
さらに、転倒を防ぐために手すりを取り付けましょう!僕も、何度手すりに助けられたことか…。
円柱型・上部平坦型が握りやすく安全。自分でDIYする場合は、強度重視で。壁面の奥までしっかりと取り付け、体重によって壁ごと崩れてしまわないように注意しましょう。
踊り場の設置、さらに勾配をゆるやかに
階段に踊り場を設置して、転倒・転落時のケガを軽減!上から下まで一直線だと、転倒・転落時に一気に下まで落ちてしまいます。
建築基準法によると、住宅の階段は「幅75cm以上、蹴上げ23cm以下、踏面奥行15cm以上」。階段の面積を広くとり、勾配は35度ほどがゆるやかで安全だといわれています。
- 参考元 : 住まいのお役立ち情報【LIFULL HOME’S】
- 参考日 : 2018年6月26日
階段選びで身近な危険を最小限に
一見ふつうの階段でも、商品によっていろんな転倒・転落対策がとられているんですね。各メーカーから様々な製品が販売されており、「これが一番滑りにくい!」という階段を選ぶのは難しかったのですが、階段を選ぶときには基本的なポイントを抑えたいです。
滑りにくい階段選びのポイント
- 表面素材に滑りにくい加工がしてある
- 視覚的に階段の段差がわかる加工がしてある
階段は、命を落とす可能性もある危険な場所。手すりや手元・足元ライトを用いて見えやすい環境を作り、階段板には滑りにくい塗装・加工をすると安全!
後付け商品もたくさんありますが、スッキリとした見ばえとメンテナンスの手間を省略したいなら、もともとの商品に対して何かしらの策がとられているものがオススメです。
将来、歳をとって階段の昇り降りがきつくなったときのため。また、小さな子ども・孫にも安全に暮らしてもらうために。滑りにくい階段を選びたいですね。