【プライマーとは?】ひとことで言うと、下塗り用の”接着剤”

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  • 「プライマー」って聞いたことあるけど、いまいちよくわからない方

読み終えると…(読了時間 約3分)

  • 「プライマー」が何かわかる
  • 「プライマー」を人に説明できる

建材用語って、ほんとよくわからない言葉が多いですよね。

最近私がぶつかる言葉の1つが「プライマー」。最近よく耳にする単語なのですが、いまいち人に説明できない自分に気づきます。

お家のDIYをされる方も、塗料の説明書の中に「プライマーを塗り…」なんて記載を見たことあるのでは?またリフォームの見積書等で「プライマー処理」という単語を見つけて気になった経験はありませんか?

実は、塗装の仕上げをきれいにするには「プライマー処理」という工程が欠かせません。そこで今回は、

  • そもそもプライマーってなに?
  • ”プライマー”っていうものを選べば、それでいいの?
  • ”シーラー”は、また別のもの?

といった疑問をスッキリ解決できる情報をお伝えします。

そもそも塗装は「下塗り」「中塗り」「上塗り」が基本

プライマーを学ぶうえで知っておきたいのは、塗装の流れです。そもそも塗装は次の3工程からなっています。

  1. 下塗り
  2. 中塗り
  3. 上塗り
    ※中塗りは省く場合あり

下塗りが1番重要

1番重要なのが「1.下塗り」で「プライマー処理」はここに該当します。料理は下ごしらえで味が決まる!というように、壁・内装・家具などに塗装をするときにも下塗りが実はポイントなのです。

この下塗りで使われる材料の1つが「プライマー」なのです。

はじめに塗る下塗り材「プライマー」

プライマーの意味

プライマーは英語で「primer」といい、「最初の」という意味があります。はじめに下地に塗る「下塗り材」という意味で使われています。

プライマーの役割は?

一般的なプライマーの役割は”接着”です。上塗りする材料と、下地(塗られる木材や金属板)を接着するために使います。接着する効果以外にも凸凹(傷・へこみ・サビなど)を埋めて、表面を平らにする役割もあります。

そのほかの効果には、次のようなものがあります。

  • 防錆プライマー
  • 粘着プライマー
  • 浸透性プライマー
  • 絶縁プライマー
  • 導電性プライマー

サビを防いだり外壁を強化したり。静電気を発生させたくない薬品・精密機器の工場では、火災や故障を防ぐために電気が伝わりやすい導電性プライマーが使われます。

プライマーは、仕上がりをキレイにするだけでなく、モノの劣化を遅らせたり安全性を強化させる効果もあるということです。

「シーラー」もプライマー

プライマーと同じように使われる単語・用語に「シーラー」があります。プライマーとほぼ同じ意味で使われている言葉です。

シーラー

引用元 : 株式会社アサヒペン
引用日 : 2018年8月16日

英語で「シールする(seal)」という意味で、両面テープのように下地と表面に塗る塗料との密着性を高めます。

リフォームのときは、水性・油性の2タイプを劣化の状態に合わせて使いわけます。

塗る下地によって、下塗り材を使い分ける

ここまでで「プライマー(シーラー)=下塗り材」だとわかりました。

実は下塗り材にはプライマー以外にもいろんな種類があるんです。塗る下地によって、さまざまな種類があります。

フィラー

フィラー

引用元 : ロックペイント株式会社
引用日 : 2018年8月16日

フィラーは英語で「詰めもの(filler)」という意味。凹凸・段差のある部分を埋めて平らにする役割を持っています。

ALCパネルやモルタル壁に塗る場合など、表面がガサガサしている場合は「①フィラー+②プライマー+③上塗り」といった流れになります。

なかには「フィラー+プライマー」の機能を備えた「微弾性フィラー」というものもあります。

サーフェイサー

サフ

画像提供 : クアトロポルテ

サーフェイサーには、表面にある細かい凹凸を埋める役割があります。その結果、細かい傷を消したり見た目の色を統一させて発色を良くしたりする効果が。

プラモデルの製作過程には欠かせない塗料だといわれています。自動車の塗装をするときにも、ベースとして塗られる塗料。「サフ」とも呼ばれています。

いろんな種類があるので、なんだか使い分けが難しそうですよね。せっかく入手したのに、あまり効果が期待できないタイプだったらもったいない!プライマーは下地の表面をととのえるというイメージです。それに対して、サーフェイサーは「中塗り用」の塗料であり、表面に手を加えるというイメージをもつと良いでしょう!

プラサフ

プラサフ

画像提供 : ロックペイント株式会社

プライマーとサーフェイサーを合わせた役割をもつ塗料を「プラサフ」といいます。この塗料の登場でサーフェイサーが不要になってきました。ただ、鉄以外には接着効果を発揮できないのが難点。プラスチック・アルミニウムなどに使うときは、事前に専用のプライマーを塗布する必要があります。

やってみよう!プライマーで満足できる仕上がりに

プライマーは楽天市場やAmazonなどの通販サイトにもたくさん出品されており、かんたんに購入できます。

いろんなところに使える

何かに色・柄を加えてアレンジしたいときや、塗装のはがれ・色落ちを直したいときなどに使えるプライマー。塗布できる下地の素材もさまざまです。外壁でいえば、「モルタル・サイディング・塀・ブロック」など。内装でいえば、「壁・天井」など。

ほかにも、

  • 冷蔵庫の扉
  • 凹凸のない家具
  • プラスチック(プラモデルなど)
  • 車のカラー塗装

などをアレンジしたいときにも利用可能です。

液状タイプが一般的ですが、手を汚しにくく瞬時に広範囲へ塗布できるスプレータイプもあります。どんな物へどんな効果を期待するのかによって、さまざまな種類からベストなものを選びましょう!

塗るときのコツ

実際にプライマーを使うときに気をつけたいこととちょっとしたコツを紹介します。

  • 床や服の上にこぼさないこと。
  • プライマーを塗る部分以外は、マスキングテープ・マスカーでカバーすること。
  • ハケ・プラスチック容器など、使い捨ての道具を用いること。
  • 使う量だけ準備すること。
  • 同じ部分をくり返し塗らないこと。

プライマーは粘着性があります。いったんどこかに付着するとなかなか取れず、ゴミ・ホコリを巻き込んでぐちゃぐちゃに。地面にはブルーシートなどを置き、塗るときの道具も捨てられるものを使うと後片づけがラクになるでしょう。

プライマーの付いたハケは、液を垂らさないよう気をつけながら同じ方向へ一気に滑らせます。プライマー塗布後に上塗りをするときも、1回勝負!1度くっつくとなかなか剥がれないため、慎重に貼り付けましょう。

参考 : プライマーについて知ろう!|DIYショップRESTA

下地と表面塗料をくっつけてくれるプライマー

塗装の基本「下塗り・中塗り・上塗り」。そのなかでも、完成品をキレイにするポイントは「下塗り」にあることがわかりました。塗装には、プライマー・シーラー・サフなどが必要不可欠なんですね!

ちょっとDIYをしたことある人だと「面倒だなー。」なんて飛ばしたくなる作業かもしれませんが、プライマー処理は丁寧にすればするほど完成度もアップ。

プライマー自体にもいろんな種類がありますが、下地や上塗り塗料との相性を見極めて、最適なものを選びましょう!

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