【コーカイ日誌 : 第21話】ピアノ、動かしたいけど床抜ける。

今回のコーカイ話は、第18話第20話に引き続きKさん宅からお届けします。

今日はピアノにまつわる床補強のお話です。

今回のコーカイ : ピアノ移動、他の部屋の床の補強も必要になっちゃう。

コーカイ日誌 : テーブル狭い
キッチンは奥さまの強い要望でカウンター&アイランド型キッチンを設置。カウンター前にダイニングテーブルをくっつけて設置し、家族全員で食事するスタイルになっています。

リビングの一角にはお子さんの将来のためにということで、お母さんが小さいころ習っていたピアノをご実家から新居へ運び入れています。ピアノの設置位置に合わせて床の補強を行ったのですが、お子さんが3人に増えて計5人家族になった今、新たな問題が…。

現時点ではお子さんは小さく、そんなにスペースの狭さは感じていないとのことですが、10年後を想像すると「これって狭くない?」とご主人は少し心配になってきています。

大きなテーブルを設置するには、ピアノの位置を動かさないといけないんですが、床面の補強はこの位置のみ。ほかの場所への移動するなら他の部屋の床をもう一度補強して移動するしか方法はないらしいです。

かといって、その場所を避けるようなテーブルはカウンターとの位置関係であまりイメージできず、オリジナルで作るといっても「コスト面から難しいかな~」と頭を悩ますご主人でありました。

今回の気づき : ピアノにとって終の棲家はどこがいいのか、よーく考える。

一昔前の住宅では、ピアノを置く場合応接間とか専用部屋に置くケースが多かったですが、最近の住宅ではリビングやダイニングに置かれることが多いようです。

もちろん子供部屋に置くこともありますが、2階だと設計段階で想定していないことも多く、あとで補強工事が必要になる場合があります。もしリビングに置く場合、ソファーやテレビの位置、ダイニングとの関係をうまく考慮しないとスペース効率が悪くなってしまうことになります。なにせ、簡単に模様替えなどで移動できないですしもし移動できたとしても専門業者に頼まなければいけないことにもなりかねません。

それと、ピアノにとっての大敵は湿気。場合によってはメンテナンスが大変になったりしますので、湿気がこもりそうな場所を避けることも大切なポイントです。

今後新築をお考えの方は、設計の段階で十分な検討をしておく必要があるでしょう。

参考 : 今回のお家

家族構成

Kさん(39歳)、奥さん(35歳)、お子さん3人(6歳・3歳・1歳)の5人暮らし。

建物

  • 築年数 : 約1年
  • 坪数 : 約50坪
  • 木造2階建て 在来工法
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