【漆喰にしたい人必見!】漆喰デメリットも解決できる「砂漆喰」とは?

漆喰(しっくい)を知っていても、砂漆喰を知っている方は意外と少ないですよね?
砂漆喰とは、漆喰に砂を混ぜた塗り壁材です。

漆喰はもともと粘土質でやわらかいので、乾燥するとどうしてもひび割れするデメリットがありますが、砂漆喰はひびが入りにくかったり・強度も高い・日本家屋に近いテイストになるという特長があります。
それだけ、知る人ぞ知る、という建材のひとつです。

今回は、砂漆喰から得られる効果や施工事例、商品をお伝えします。

漆喰に興味がある方は特にご一読ください。

1. 砂漆喰とは

砂漆喰とは、漆喰に砂を混ぜたものです。

漆喰には乾燥するとひび割れしやすいデメリットがあるので、つなぎ・骨材とよばれる「ひび割れ防止材」を混ぜることがあります。

つなぎ・骨材の種類には次のものがあります。

  1. 藁(わら)スサ
  2. 麻スサ
  3. 紙スサ
  4. 化学繊維のスサ
  5. 顔料

塗る厚さは3ミリ以上に仕上げることができます(普通の漆喰だと1ミリ~3ミリで塗られることが多い)。

実際にリビングの内壁を砂漆喰にした方の感想は次の通りです。

絶対クロスは嫌だった。エコなクロスはあるけど結局接着剤使う(自然素材の接着剤もあるが)のは許せなかった。迷った挙げ句 砂漆喰で統一することにした。本当は木の壁にして山小屋風というのも初期はこだわってたけど、今思うと選択は正しかった。落ち着きます。しかし本当に空気が奇麗です。湿気も無いし、気持ちいい。凹凸による陰影や、塗り壁独自のコテムラ(左官ならでは!)が良い味出してます。そして一枚目の写真の収納棚のような曲がり角があるところは、塗り壁ならではの柔らかい感じ(2枚目の写真)が素敵です。子供が小さいと壁が汚れがちですが、砂漆喰は凹凸があるので手をついても実際に壁に触れる面積が少ないので汚れは少ないです。汚れても塗り直せるし削れるしね。あと砂漆喰は厚く塗れる為(1cmくらい)、割れにくいそうです。うちもまだ割れはないです。

引用元 : 内壁は大壁の砂漆喰 【 転石苔むさず 】
引用日 : 2017年1月25日

2. 砂漆喰の施工写真

砂漆喰の施工事例はなかなか少なく、見つけるのが大変でした。

砂漆喰仕上げをおこなっている左官屋さんがありました。
漆喰のつるっとした感じも残しながら、マットな風合いもいい感じですね~!

引用元 : 砂漆喰なで仕上げ
引用日 : 2017年1月26日

こちらの施工事例はちょっと暗めですが、普通の漆喰とくらべると、風合いが昔ながらの土壁に似ています。

引用元 : 誰にも塗れる砂漆喰 : 大工のひとりごと
引用日 : 2017年1月26日

一般に外壁に漆喰を塗る場合は砂漆喰を中塗りとして塗り、そのうえに漆喰をさらに塗り重ねます。
しかし、上塗りする漆喰をあえてぬらず、中塗りした砂漆喰で仕上げることで、次のようにおしゃれなテイストに仕上げることもできます。

引用元 : 外壁に砂漆喰塗り – 渡辺建築工房
引用日 : 2017年1月26日

イメージだとこんな感じです。
左側が外壁を漆喰で仕上げる場合、右側が中塗りの砂漆喰で仕上げた場合です。

3. 砂漆喰の商品は?

漆喰に砂を混ぜれば砂漆喰になりますが、あらかじめ砂を配合済みの商品もいくつかありました!

3-1. 城かべ中塗用(砂しっくい)

1袋25kg入りで、3ミリ厚で7m2塗れます。ネットショップで1袋3,500円(税込)です。

引用元 : 城かべ中塗用(砂しっくい)のPDF
引用日 : 2017年1月25日

3-2. グランテール・プロヴァンシア(砂入り)

南フランス産の漆喰です。
大・小の2種類があり、大は20kg入りで施工目安は約15m2、小は6.67kg入りで施工目安は約5m2です。
塗り厚は1〜1.5ミリです。

大は24,700円(税抜)で小は12,500円(税抜)です。

引用元 : 株式会社ニッシンイクス ~自然そして本物へのこだわり~ グランテール・プロヴァンシア
引用日 : 2017年1月26日

3-3. たなか壁(中塗用砂しっくい)

発酵させたワラスサがのりの代わりになるので、のりが使われていないのが特徴です。
1袋25kg入りで、5ミリ厚で3.3m2塗れます。

価格は田中石灰工業株式会社(088-878-0566)までお問合せください。

引用元 : 灰事業部取扱商品一覧 – 田中石灰工業株式会社
引用日 : 2017年1月26日

4. 砂漆喰のお手入れ・メンテナンスについて

砂漆喰の主成分は漆喰ですから、漆喰のメンテナンス方法と同じと考えればよいでしょう。

漆喰のメンテナンス方法はつぎのとおりです。

  • ほこり…ハタキで落とす、薄いビニール手袋で撫でて落とす
  • 鉛筆跡のような汚れ…消しゴム・メラニンスポンジで消す
  • 消せない汚れ…表面をサンドペーパー・カッターなどで削り落とす
  • 染み込んだ汚れ…重曹・過酸化ナトリウム(漂白剤)をとかした水をシミに塗る
  • 傷…上から塗り直し

まとめ : 漆喰+砂=砂漆喰

ツルッとした手ざわりが特長である漆喰に、砂というつなぎ材を入れた砂漆喰は、表情も大人っぽくなり日本家屋の内壁や外壁にぴったりですね。

材料費と施工コストも下がってひび割れも防げることから、木造住宅のリフォームやリノベーション時にもぴったりではないでしょうか。

「うちの壁、砂漆喰にしたいんですけど!」とぜひ聞いてみてください。

「砂漆喰」まとめ

  1. 砂漆喰とは漆喰に砂を混ぜてたもの
  2. 漆喰に砂を混ぜることで強度が上がり、ひび割れしづらくなる
  3. 外壁につかえる
  4. 漆喰のツルッとした手ざわり・見た目に比べ、土壁に近い雰囲気になり落ち着いた感じがする
  5. あらかじめ砂が配合された商品もある
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