網戸の種類&選び方を知ろう!【形状・ネットの材質・メッシュ別編】

暑い日が続き、窓を開けて寝る夜が増えてきましたね。その時に網戸の劣化を見て、買い替えや張り替えを考えませんでしたか?そしてネットで調べて最近の網戸の種類の多さに驚きませんでしたか?

今回はそんな網戸の種類・選び方を「形状」「材質」「メッシュ」別に3つの視点からご紹介します。

1. 網戸の形状の違い

網戸の形状はおおきく4種類あります。ひとつずつ見ていきましょう。

1-1. パネルタイプ
1-2. アコーディオンタイプ
1-3. ロール式(横引きタイプ・縦引きタイプ)
1-4. 折戸式

1-1. パネルタイプ

パネルタイプ

引用元 : 網戸の種類いろいろ|RESTA
引用日 : 2016年7月21日

もっとも普及している、いわゆる一般的な網戸が「パネルタイプ」です。ホームセンターですぐに買えますし、DIYで簡単にネットを張り替えられます。

最近では、今ある網戸をそのまま利用して網だけベリッとマジックテープのように外せる網戸にできる製品も登場しています。網戸枠ごと外す必要がなく、汚れが気になった時にいつでも洗えて便利です。

1-2. アコーディオンタイプ

アコーディオンタイプ

引用元 : 網戸の種類いろいろ|RESTA
引用日 : 2016年7月21日

使わないときはアコーディオンのように折り畳んで収納出来るタイプで「プリーツ網戸」ともいいます。折り畳んで収納することで窓から開放的な景観を得られるのも特長。大きな掃き出し窓など景観を楽しむ窓の他、勝手口などの扉にも便利です。

デメリットとして①折り畳める分掃除しにくかったり②風が強いとプリーツが膨らみ隙間が出来てしまったり③価格が高い点があります。ネットの張り替えが出来る商品とそうでないものもあるので、確認が必要です。

実際の製品として過去にこのような網戸も紹介しています。よければご覧ください。

1-3. ロール式(横引きタイプ・縦引きタイプ)

ロール式

引用元 : 網戸の種類いろいろ|RESTA
引用日 : 2016年7月21日

簡単に言えばロールスクリーンの網戸版です。網戸を操作するヒモ・チェーンがあります。網を巻き取るボックスが窓枠の上か横かで、横引きタイプと縦引きタイプに分かれます。

網裏を掃除しづらく虫を巻き込んでしまう事がある点がデメリット。

網戸用のレールが無い引き違い窓や滑り出し窓、ルーバー窓などのパネルタイプの網戸が取り付けられない窓向けです。

1-4. 折戸式

折戸式

引用元 : 網戸の種類いろいろ|RESTA
引用日 : 2016年7月21日

窓というより玄関ドア向けの用途で、アコーディオンタイプの進化版みたいな感じです。”お風呂場で使われるような折戸の網戸版”のようなイメージですね。

2. 網戸ネットの材質の違い

次は網戸のネットの違いについてです。ネットはおおきく次の4種類があります。

2-1. ポリプロピレン
2-2. ポリエステル
2-3. グラスファイバー
2-4. ステンレス

2-1. ポリプロピレン

価格は安い反面、ステンレスなどの素材と比べ耐候性は低く、5〜10年で張り替えるものが多いです。「PP」と略式表記されていることもあり、一般的に使用されている材質。

カッターで切れるためDIYで網戸を張り替えられます。

最近では、虫対策として網目を細かくしつつも線を細くして風通し&景色もクリアに見える製品も発売されています。

2-2. ポリエステル

ポリエステルはポリプロピレンと比べ線が太く強度があります。その強度を活かしペット用網戸として製品化されていたりします。

ペットディフェンス

引用元 : ダイオ化成 ペットディフェンスのページ
引用日 : 2016年7月21日

2-3. グラスファイバー

熱に強いのが特長で、タバコを落としても大丈夫なほど。キッチン周りや、特に日差しの強い場所に使うのが良いでしょう。

実際の製品にこういうのがあります。

2-4. ステンレス

ステンレスの特長はなんといっても強度と耐久性です。強度が高く破れにくいので防犯目的の素材としても使われます。またペットが引っ掻いても破れにくいため、ペットとお住まいの方にも選ばれています。価格は高め。

実際の製品にはこういったものがあります。

3. 網戸ネットのメッシュの違い

ところでホームセンターで網戸用ネットを実際に見てみると「24メッシュ」「24#」といった感じで書かれています。

この「メッシュ」は「1インチ(25.4mm)の中に何個の網目があるかを示す単位」であり、数値が大きいほど網目が細かく、虫の侵入を防いでくれます。ただ網目が細かくなると、風通しが悪くなったりホコリが付きやすくなったりするリスクも増えるので、ちょっと悩ましいところです。

以下は実際に売られている網戸ネットの代表的なメッシュ5種類です。

メッシュの比較
今の季節、小さな虫(コバエ)が入ってきますが、その大きさは1~2mmといわれています。

虫対策としては「24メッシュ」以上が推奨ということになります。「風通しや景観はどうでもいい!それよりも絶対に虫を入れたくない!」という方は40メッシュがいいでしょう。ただし、網目が細かいほど価格は上がります。

実際に自分の家の網戸のメッシュは何なの!?と気になった方はこちらの記事も参考にご覧ください。実際に測って検証している記事です。

4. 網戸の色

最近では網目の見えづらいブラック色が人気な一方、あまりにも見えにくくなることで顔面から衝突するといったケースもあるようです。

腰高など人が出入りしない窓は、そのような見えづらい(=景色もクリアに見える)網戸でも良いと思いますが、テラス窓など人の出入りが多い窓については、存在感のあるグレー色の方がむしろいいことも。

網戸メーカーの担当者の方に聞いたところ「玄関ドア用のロール網戸をご購入いただいたお客様でもご家族が誤ってブラックネットの網戸に衝突してしまったので、買い替えはグレーネットにされるケースもありました」とのこと。

網戸の色も衝突リスクを避けるうえで実は重要だとわかる事例ですね。

おまけ : 虫の嫌がる網

虫のイヤがる網

引用元 : ダイオ化成株式会社 虫のイヤがる網
引用日 : 2016年7月21日

ネットに薬剤を練り込んだ網戸ネットもありました。20メッシュと風通しを確保しつつ虫も寄せ付けない商品。モノタロウで税別999円(90cm×2m)で売っていますね(2017年6月1日現在)。「虫のイヤがる網」、商品名も大変わかりやすいです(笑)。

フィルター網戸

引用元 : フィルター網戸 セイキグループ
引用日 : 2016年7月21日

200メッシュという”超”網目の細かい網戸もあります。花粉までもカットしてくれるとのこと。

虫対策ができる網戸ネットについて、40メッシュ以上の網戸等、別記事でも紹介していますので併せてご覧ください。

サッシ・網の材質・網目の細さの選び方まとめ

以上、網戸についてお伝えしましたが、網戸にもたくさんの種類があること驚きです。ご自宅の利用シーンに合わせて適切なものを選ぶ指標に是非ご活用ください。

網戸の形状・目的から選び目安

既存のものを取り替えたい
パネルタイプ
既存の窓に新しく網戸を取り付けたい
アコーディオンタイプ、ロール式(横引きタイプ・縦引きタイプ)
玄関を開けて風を取り入れたい
折戸式

ネットの材質から選ぶ目安

安く自分で網戸ネットを取り替えたい
ポリプロピレン
自分でちょっと良いネットに取り替えたい、ペットに破られたくない
ポリエステル
ちょっと良いネットに張り替えてもらいたい、長く使いたい
グラスファイバー
防犯対策のネットが欲しい、ペットに破られず長く使いたい
ステンレス

メッシュサイズから選ぶ目安

風通しを重視したい!
20メッシュ以下(推奨)
虫に入られたくない!
24メッシュ以上(推奨)

色から選ぶ目安

顔面から衝突したくない!
グレー色(網があると、見えやすいから)
景色を重視したい!
ブラック色
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