ZEHビルダー登録前にチェック!どんな登録区分があるの?

今回は事業者がZEHビルダーに登録する際に必見!ZEHビルダーの登録区分にどのようなものがあるのかをまとめてみました。登録申請前に必ずおさえておきましょう。

ZEHビルダーになるための登録要件はこちらの記事でまとめておりますので、ご覧ください。

https://class1.jp/zeh-builder-register/

まず、前提として以後、ZEHの目標数値50%(過半数)という単語が出てきますが、こちらは「一般社団法人 環境共創イニシアチブ(SII)」のZEHビルダーに定義されていますね。

ZEHビルダーとは

本事業の趣旨ならびに、「ZEHロードマップ」の意義に基づき、自社が受注する住宅のうちZEH(Neary ZEHを含む)が占める割合を2020年度までに50%以上とする事業目標(以下「ZEH普及目標」という)を掲げるハウスメーカー、工務店、建築設計事務所、リフォーム業者、建売住宅販売者等をSIIは「ZEHビルダー」と定め、公募します。

ZEHビルダーの登録イメージはこうなる!

一言で「ZEHビルダーに登録する」といっても扱う住宅や地域よって、登録の区分が分かれています。まず、どんなZEHビルダーの区分があるのか、また実際にどのZEHビルダーに登録できるかを下図でご覧ください。

あなたの会社はどのZEHビルダーに該当しますか?

ZEHビルダーの登録区分

上のチャートに基づいて登録区分について詳しく見ていきます。

  1. どの地域でZEHビルダーになる?北海道?北海道以外?
  2. どのジャンルでZEHビルダーになる?登録ジャンルを選ぼう

1. どの地域でZEHビルダーになる?北海道?北海道以外?

北海道(A登録)と北海道以外(B登録)に分けて登録する

まずは、どの地域でZEHビルダーの登録申請をするか。大きく「北海道」、もしくは「北海道以外の都府県」といった分け方になっています。

ZEH住宅50%以上を北海道で目指す?

北海道の区分をA登録北海道以外の都府県の区分をB登録とされています。A登録したい場合には、北海道で建てる住宅の過半数をZEH(Nearly ZEHを含む)にする目標を立て、B登録する場合には、北海道以外の都府県で建てる住宅の過半数をZEH(Nearly ZEHを含む)にする目標を立てます。

また、1つの事業者が「A登録」、「B登録」の両方に登録することも可能です。A、B共に登録する場合は、「北海道(A登録用)」と「それ以外の都府県(B登録用)」のそれぞれでZEH普及目標を設ける必要があるのが注意点ですね。

A登録したい場合 北海道で建てる住宅の過半数をZEH(Nearly ZEHを含む)にする目標を立てる
B登録したい場合 北海道以外の都府県で住宅の過半数をZEH(Nearly ZEHを含む)にする目標を立てる
A・B共に登録したい場合
  • 北海道で建てる住宅の過半数をZEH(Nearly ZEHを含む)にする目標を立てる
  • 北海道以外の都府県で住宅の過半数をZEH(Nearly ZEHを含む)にする目標を立てる

それぞれでZEH普及の目標を立てる必要があります

2. どのジャンルでZEHビルダーになる?登録ジャンルを選ぼう

ジャンルは「注文住宅」、「建売住宅」、「既築改修」!複数登録OK

ZEHビルダーには3つの種類があり、「注文住宅ZEHビルダー」、「建売住宅ZEHビルダー」、「既築改修ZEHビルダー」と区分されています。

  • 注文住宅ZEHビルダー
  • 建売住宅ZEHビルダー
  • 既築改修ZEHビルダー

先程のチャートだとこの部分になります。

どのジャンルでZEHビルダーに登録する?

注文住宅」、「建売住宅」、「既築改修」のジャンル毎にZEHビルダー登録しますが、1つの事業者が、「注文住宅」、「建売住宅」といったようにいくつかのジャンルと組み合わせてZEHビルダーに登録することも可能です。

「注文住宅ビルダー」であり「建売住宅ビルダー」でもある工務店Xや、「注文住宅ビルダー」である工務店Y、「建売住宅ビルダー」であり「既築改築ビルダー」でもある工務店Zなど、一言でZEHビルダーさんといっても得意分野に分かれる形になります。

また、先程の地域別にA登録・B登録それぞれでZEHビルダー登録できる点と併せると、下記のようなイメージで様々なZEHビルダーが今後増えてきますね。

会社名 注文住宅 建売住宅 既築改築
工務店 X A登録のみ A登録のみ
工務店 Y A登録 + B登録
工務店 Z B登録のみ A登録 + B登録

ジャンルを複数選ぶなら!目標数値をジャンル間で計算できる

「注文住宅」と「建売住宅」のZEHビルダーに、といったように複数のジャンルに登録申請する際には、ジャンルをトータルして目標数値を計算することが出来ます。

複数ジャンルでZEHビルダーになる場合の目標値の計算例

例として「注文住宅」と「建売住宅」で次のようなZEH目標を掲げている場合を考えてみましょう。

ジャンル ZEH(Nearly ZEHを含む)目標 ZEH割合
注文住宅 住宅240件のうち168件がZEH 70%
建売住宅 住宅60件のうち12件がZEH 20%

こうした場合は、ジャンルをトータルして算出した目標数値が50%(過半数)を超えるかどうかを見ます。

ジャンル ZEH(Nearly ZEHを含む)目標 ZEH割合
注文住宅 + 建売住宅 住宅300件のうち180件がZEH

  • 注文住宅 : 住宅240件のうち168件がZEH
  • 建売住宅 : 住宅60件のうち12件がZEH
60%

図にすると、こういったイメージですね。

この会社のZEH目標

注文住宅と建売住宅のそれぞれの目標値でみると、建売住宅が50%に届きませんが、トータルで見た場合、50%超えの要件を満たしますね。

見落としがちな注意点

1事業者につき1登録が原則

ZEHビルダーの登録は、原則として1事業者につき1登録とされています。ただし、グループを持っている事業者(親会社・支社・支店・子会社・フランチャイズ等)の場合は、そのグループ網で1登録になります。なので、グループの中で本社や本店などグループを代表して登録する形になりますね。

グループ網を分割して一部のみを登録することは出来ません。

あなたの会社のZEH事業に合ったZEHビルダー登録をしよう

おさらいになりますが、ZEHビルダーに登録する際は、以下を確認して申請を行いましょう。

  • どの地域でZEHビルダーになる?北海道?北海道以外?
  • どのジャンルでZEHビルダーになる?登録ジャンルを選ぼう

ZEHビルダーの登録区分

不正行為は絶対NG!お客様が補助金を受け取れなくなる

ZEHビルダー登録をするために虚偽行為や過剰な目標設定をするなど、不正行為をするとZEHビルダーの登録を抹消されることもあります。

あなたの会社にZEHの依頼をしたお客様は、あなたの会社がZEHビルダーであるために補助金を受け取ることが出来ます。万一ZEHビルダーの登録を抹消されてしまうと、受け取れるはずだった補助金をお客様が受け取れないことに。

あなたの会社自身のためにも、お客様のためにも、ZEHビルダーに登録をする際は誠心誠意をもって申請しましょう!

参考・引用

本記事は、「一般社団法人 環境共創イニシアチブ (SII)」の公式サイトの情報に基づきまとめています。

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