開き戸を隠し扉にする5つの施工方法を考えてみた!
私には夢があります。それは誰にも邪魔されず趣味に没頭できる隠し部屋が欲しいこと。そのためにはまず、部屋へ通じる隠し扉が必要です。そこで今回は、こんな建て主のロマンを満たす隠し扉の施工方法について考えてみました。
隠し扉にする条件
今回は開き戸を隠し扉にする前提で考えました。開き戸を隠し扉にするための条件は以下の5点です。
開き戸を隠し扉にする条件5点
- 扉と壁の色を同じにする
- ガラスや凹凸などの装飾がない扉を選ぶ
- ドア枠を隠す
- ドアノブや蝶番などの開閉のための金具を隠す
- 扉と壁の間の2〜3ミリの隙間を隠す
さっそく具体的な施工方法を考えていきましょう。
その1. 扉の色を壁と同じにする
右と左の画像では扉の存在感がまるで違いますね。左は壁と異なる灰色で、右は壁と同じ白色。どちらの扉が隠し扉に近いか、一目瞭然です。まずは扉自体の色を壁と同じ色にしましょう。
ちなみに、神谷コーポレーションさんでは扉と壁の色が同じで枠が見えない「F/S(エフエス)」という商品があります。ガラス・模様などの装飾がほどこされていない扉なので、「開き戸を隠し扉にする条件」の1〜3を同時に満たします。
特に珪藻土・漆喰などの白い塗り壁なら、同社の「PALIO(パリオ) BF-1型」という選択肢もあります。ご参考までに「F/S」「PALIO」はフルハイトドアという商品で、過去の記事で紹介しています。
https://class1.jp/full-height/
その2. 扉を本棚にする
施工方法1.は一番簡単な方法ですがドアノブが丸見えという欠点があります。解決方法としては、上の写真のように扉そのものを本棚にすること。棚枠をまるでドアノブとして利用できるので付けずに済みます。
その3. 凹凸のある装飾壁材を扉に貼る
本棚にする以外にも凹凸のある装飾壁材を扉に付け取っ手代わりに使用する方法もあります。
その4. タイルを扉と壁に貼る
条件5「扉と壁の隙間」も隠し扉だとバレやすいポイント。この隙間を隠すには、扉と壁にタイルを貼る方法も考えました。
上のように扉と壁の隙間を隠すようにタイルを貼っていきます。これなら確実に隙間を隠せます。
施工例としては上記写真のようになります。注意点は貼り付けるタイルの重量。タイルを貼って扉が重くなりすぎると開閉しづらくくなり、蝶番も損耗してゆきます。
この課題をクリアするタイル・レンガを探したところ、次の2つを見つけました。扉に施工しても重さが15kg程度で済むタイルです。
・のこぎりで切れる軽量レンガ「アムブリックエアライト」(有限会社アムファクトリー)
その5. アーム式蝶番を使う
最後はアーム式の蝶番を利用する方法です。下の写真はスガツネ工業さんの「FAD-54」という商品。扉裏から見ると次のようになります。
引用元 : 家の中に隠し扉!?見つからない書斎 | イエナカ手帖
引用日 : 2016年7月1日
実際に「FAD-54」を使った隠し扉の施工例
引用元 : 家の中に隠し扉!?見つからない書斎 | イエナカ手帖
引用日 : 2016年7月1日
開閉時の取っ手は一番下の棚を利用しています。
まとめ : 隠し扉を施工するメリットは、ロマン以外もあります
いかがでしたか。隠し部屋が現実的になってきませんか。想像しただけでワクワクします。隠し扉の現実的なメリットもありまして、それは廊下や部屋がスッキリすること。生活感を感じさせない家づくりの選択肢として実は隠し扉もアリではないでしょうか。実際に隠し扉の製造メーカーと施工実績のある工務店もありますよ。
カタログ三等兵でした!