【受付終了】土の地産地消を可能にする「FC剤入り土舗装」:土のメリットはそのままに、劣化・泥化のデメリットを解消する
本商品は2023年3月30日をもって受付終了しました。
概要
「FC剤入り土舗装」は、固化安定処理剤「FC剤」を使用した舗装用の土です。「乾くと埃になる」「水に溶けると泥化する」という土舗装のデメリットを解消し、同時に透水性・保水性などの特性や土独自の自然な風合いを残します。セメントや石灰などの配合量を抑えながら、高い強度や耐久性を備える土の舗装が可能になります。
その特性を活かし、建築家・SUEPが個人別荘「清里のグラスハウス」の床仕上げ材にも使用しています。
FC剤を配合することができれば、全国のあらゆる場所の土や砂を舗装用に固めることが可能です。遺跡や観光地などの舗装に、その地特有の土を使うことができます。
特徴
特徴 1 |
土のデメリットを解消しつつ、透水性・断熱性など土独自の風合いや強みを残す。 |
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特徴 2 |
47都道府県の土を固めることも可能。地域にファンをつくる「土の地産地消」ができる。 |
特徴 3 |
「ハードソイル」タイプなら、既存のコンクリート・アスファルト舗装の上にオーバーレイで施工できる |
詳細
環境への配慮から重視されている土舗装
土舗装は、土という自然の素材をメインに使用したもの。コンクリート・アスファルトなどの機械化に対応した耐久性重視の舗装に比べて、より自然を感じられるような、景観を重要視する舗装手段です。
土のメリット
- 透水性 / 保水性に優れる
- 不燃性が高い
- 熱伝導率の低さ / 放射熱の低さを備える
- 自然環境に調和する
- 材料の調達が容易
- リサイクル性に優れる
土のデメリット
- 水による泥化 / 水たまりの発生がある
- 乾燥時に埃が舞う
- 雑草が繁殖する
- 強度が低い
- 耐摩耗性が低い
- 凍結 / 融解により性質が変化しやすい
「FC剤入り土舗装」では、土が本来備えるメリットはそのままに、デメリットを解消した土舗装を実現しました。
従来の“土舗装”との違い「土の強みを最大限発揮できる舗装に」
従来の土舗装は、土とセメント類・石灰類・樹脂類等の固化剤と混合して舗装用に固めるのが一般的な手法でした。しかし、石灰類を多く配合すると、透水性や保水性・断熱性や景観との相性などの土の特性が失われてしまい、土壌汚染や水質汚染の問題が生じます。
土ならではの自然の風合いを出したい・土の特性を活かしたい一方、強度・耐久性が落ちてしまうために固化剤を多く配合している状況でした。
その中で開発されたFC剤は、セメントと土粒子の固化反応を阻害する物質を分解し、セメントと土の反応を促進する混和剤。土を固化するためのセメント量を限りなく抑え、より自然の土に近く、安定した強度や耐久性を備える土舗装を実現しました。
夏場の表面温度の上昇の抑制効果・ヒートアイランド現象の防止に機能します。
既存のコンクリート・アスファルト下地の上に重ねて施工する「ハードソイル」タイプも
販売する土のひとつである「ハードソイル」タイプは、既存のコンクリート・アスファルト・モルタル等の上に1cm~2cm、左官方式で施工できます。耐摩耗性・強度を高める種類のFC剤(FC2000)を使用しており、人や車が頻繁に利用する駐車場や、和風店舗の床などに使用されます。
土の優れた保水性を持つため滑りにくく、歩行時に土のやさしい感触を感じることができます。意匠・デザイン面の自由度も高く、タイル調や石材風の仕上げも可能。舗装のカラーも自由に調整できます。
コンクリート・アスファルトの上からオーバーレイで施工できるため、施工時に廃材が出ず、自然環境に与える影響を極めて小さく抑えられます。
「土の地産地消」で全国あらゆる土地の土を舗装にできます
「FC剤」を配合できるものであれば、あらゆる場所の土を強度を持った土舗装にすることができます。
地域によって土の風合いや色合い・合う気候は異なります。そのため、元々あった「その土地の土」を舗装に使用することは、舗装と地域の相性という面で非常に良い景観材料になります。
遺跡公園や観光地なども、地元の素材を使った土舗装に。舗装にしたい土を送っていただき、その土の透水係数や強度に最も適合するFC剤を配合します。「土の地産地消」で、景観を保護しながらまちづくりにつながるサービスを提供します。
商品詳細
プレミックスSタイプ(20kg袋)
土の質感が最もよく出るタイプです。住宅・庭園・文化財修復などによく使用されます。
5袋(100kg)で1㎡分の舗装になります。
プレミックスSタイプ 使用事例
プレミックスHタイプ(20kg)
プレミックスSタイプに比べ強度を増しており、駐車場などに使用されます。寒冷地区での凍結融解にも対応しています。
5袋(100kg)で1㎡分の舗装になります。
プレミックスHタイプ 使用事例
ハードソイルタイプ(主材100kg+混和液20kg)
コンクリート・アスファルト・モルタルなどの下地の上に、土舗装をオーバーレイ方式で施工できます。強度が高く、駐車場や店舗の中などに使用されます。
1㎡の舗装にする場合、施工厚1cmあたり主材25kg、混和液5kg必要になります。
オーバーレイ方式で施工する場合
新設または既存のコンクリート・モルタル・アスファルト舗装の上に1cm~2cm厚で施工します。
※主材、混和剤に加えて、下地に密着性を高めるための下塗り塗料(スーパーガニック)が必要になります。
オーバーレイ以外で施工する場合
通常の舗装と同様、砕石路盤の上に4cm~5cm厚で練り転圧・練り左官方式で施工します。
※主材、混和剤のみで施工できます。
ハードソイルタイプ 使用事例
現場配合タイプ
固化させたい土を送っていただき、その土に最も適切な配合量のFC剤を計測し、配合の技術指導を行います。あらゆる土を舗装にするサービスです。
送っていただいた土からいくつかサンプルを作り、色や質感を確認していただくため、細かいご希望にも合った舗装の土ができあがります。
現場配合タイプ使用事例
建築家・SUEP.が「清里のグラスハウス」で床材に使用しています
CLASS1 ARCHITECT Vol.04で、建築家のSUEP.が「FC剤使用土舗装(プレミックスS)」を実際に使用した建材として紹介しています。個人別荘「清里のグラスハウス」の床仕上げ材として使用しました。
温室の床部分は、蓄熱性がある土素材をと考えていました。しかし、土そのものを使うと、風が吹くと飛んでしまうし、歩いているうちに削れてしまいます。いくつかの素材から探したのですが、のぺっとしてたり硬質な感じだったりするものが多いなか、プレミックスSタイプはある程度固めてあり、性能が保てることとナチュラルな風合いが決め手でした。