雨で濡れてもすべらないウッドデッキ(人工木)は?吸水性は?実験してみた【#5】

こんな方におすすめの記事です

  • ウッドデッキの入れ替えを検討している
  • 水で濡れると滑らないか、不安…

みなさんこんにちは、武澤です。

ウッドデッキ(人工木材)の比較シリーズをお届けします。

前回記事(日焼けしにくいのはどれ?)の結果から、さらに読者Mさんに新たな疑問がうまれました。

(前回のMさんからのメッセージ)

日焼けを調べてもらったところ申し訳ないんですが、日常使いを考えると雨の影響も気になります。

特に我が家は子供がウッドデッキ上を走るので、濡れると滑らないか…と気になります。

そこで、雨に濡れたウッドデッキの滑りやすさも調べてもらえませんか?

というわけで第5話目の今回はウッドデッキの人工木材のうち、どれが一番水で濡れてもすべりにくいのか、比較してみたいと思います。

さらに後半では、濡らしたウッドデッキがどれくらい水を吸い込むのかもチェックしてみたいと思います(腐らないか、という観点です)。

Mさん、来社。

最近「太ったね」とよく言われるそうです。

Mさんにもう一度、編集部に来てもらいました。プライバシー保護のため、顔は「へのへのもへじ」にしています。

Mさんが普段履いているクロックス

まるで新品のようです。本当に使っているのでしょうか。

すべりにくさは、Mさんが普段自宅のウッドデッキで履いているサンダルで試します。

さっそくやってみた。

タイルカーぺットにテープで固定です。

さっそくはじめます。実験は、

  • 乾いた状態
  • 水で濡れた状態

の2段階で評価してゆきます。

①乾いた状態

まずは乾いた状態で試します。10点満点ですべりにくさを評価します。

②水で濡れた状態


次は水で濡らし、


同じようにすべりにくさを1つずつ確かめていきます。こちらも10点満点で評価してゆきます。

全8品を試しました。新聞はぐちゃぐちゃになったので、ビニールシートを敷けばよかったと反省です。

今回は先日の比較記事#1で入手した8製品を対象としました。

結果はいかに!?

というわけで、さっそく結果をみていきましょう。

すべりにくいランキング表

「点数が高い=すべりにくい」です。

製品名(会社名) 乾いた状態 水で濡れた状態 合計点
1位 : エバーエコウッド2(株式会社タカショー) 5点 7 12
2位 : サロンドデッキ(株式会社サンワカンパニ―) 6 5点 11
3位 : Eee-Wood(サーロジック株式会社) 5点 5点 10
4位 : アースデッキ ソリッドグレインプラス(株式会社ABC商会) 5点 2点 7点
5位 : 樹ら楽ステージ 木彫(株式会社 LIXILグループ) 3点 3点 6点
6位 : 彩木(MINO株式会社) 3点 2点 5点
6位 : ファンデッキHG(四国化成工業株式会社) 3点 2点 5点
8位 : 天然木アマゾンジャラ(中川木材産業株式会社) 2点 2点 4点

【結果のポイント】

  • 1位の「エバーエコウッド2」は唯一、水で濡らした方がすべりにくくなった(雨降って、地固まる…?)
  • 4位の「アースデッキ ソリッドグレインプラス」を除き、概ね水で濡れても乾いた状態とそこまですべりにくさは変わらなかった(=乾いた状態でのすべりにくさでほぼ決まる)。
  • 今回の結果からすると、すべりにくさは「人工木材>天然木材」と言える。

結果報告も兼ね、Mさんにもコメントもらいました。

実際に濡らした状態で踏んでみると、滑りにくさも実感できて安心です。やっぱり、滑りにくさを数字で表すのは難しいですね…。

表面の状態はよくわかったのですが、実験中に水が染み込んで見える製品があったのも気になります。

人工木といっても水は浸透するのでしょうか?水が浸透するということは、その部分から劣化したりしないのでしょうか。

天然木は水分を含んで腐ったりしますが、人工木の場合はどうなんでしょう?

たしかに水の吸い込み具合も気になります。というわけで、引き続きそちらも比較してみます。

水の染み込み具合は?吸水性もチェック!

一般的に吸水するほど、カビが生えやすくなります

なお吸水性を示す指標には「吸水率」があります。

カタログをよく見ると、吸水率が掲載されている場合があります。でも、載っていないカタログがほとんど。

掲載されている場合、例えば「+0.4%」といった表記です。でも、この数字を見てもさっぱりよくわかりません。

というわけで、実際に水で濡らしてみた様子を見てみます。今回は水で濡らして30分後の様子です。

1. エバーエコウッド2(株式会社タカショー)

※吸水率はカタログに記載なし

側面をみると水が染み込んでいますね。そのせいもあってか先程の実験では、唯一こちらの製品だけが、乾いたときよりも水で濡れた方が、滑りにくくなっています。

2.サロンドデッキ(サンワカンパニ―)

※吸水率…0.6%

こちらも水が染み込んでいますね。

3. Eee-Wood(サーロジック株式会社)

※吸水率…0.4%

こちらも側面をみると吸い込んでいるように見えます。

4. アースデッキ ソリッドグレインプラス(株式会社ABC商会)

※吸水率…記載なし

こちらはほとんど水を吸い込んでいません。雨ガッパのように水を弾いています。先ほどの実験結果でも、水で濡れた方が滑りやすくなっています。

5. 樹ら楽ステージ 木彫(株式会社 LIXILグループ)

※吸水率…記載なし

う~ん、なんともいえませんね。

6. 彩木(MINO株式会社)

※吸水率…記載なし

あまり染み込んでいる印象は受けませんが、こちらもなんとも言えませんね。

7.ファンデッキHG(四国化成工業株式会社)

※吸水率…記載なし

染み込んで見えますね。

8.天然木アマゾンジャラ(中川木材産業株式会社)

※吸水率…記載なし

染み込んでいるように見えますね。なんだか子供の頃、外で遊んだときに見た懐かしい印象を受けますね。

まとめ

スポイト等で規定量の水を落とし、重さの変化を比較すれば、もっと精密にわかったかもしれません。

各メーカーのカタログにも「水で濡れた場合の写真」をもっと載せると、買う側は安心できますね。メーカーの皆様、検討お願いします。

以上でウッドデッキ(人工木材)の比較特集は終了です。

ほかにも「こんなことを比較してほしい!」ことがありましたら、お気軽にお寄せください。

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