ARCHITECT’S Q&A
畑友洋が選ぶ5つの建材
Q. 偶然出合った、めずらしい建材とは?
A. 黒箔
全国でも数少ない職人の技は、 風化した後の鈍い光を演出
いつも伝統的素材を探して建築物を見て回りますが、特に時の経ったものを見に行きます。そこには 本当にいいものが使われており、銀が風化したにぶく黒く光る意匠がとても好きです。それが色濃く特徴として表れている伝統的素材が「黒箔(くろはく)」 です。銀箔を硫化させたものですが、実はそれを貼ってくれるところが少なく、探し回ってやっと京都の金箔職人を探し当てました。全面ガラス張りの会議室入口に自動扉の面材として、床の間の壁をイメージして使用しました。一枚ずつ手貼りをしておりそれが硫化度合いも違っているので不均質さを生み出し、日本に古来からある独特の美しさを感じさせます。
堀金箔粉株式会社
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