ARCHITECT’S Q&A
永山祐子が選ぶ5つの建材
Q. 今までで最も思い出深い建材とは?
A. 赤い中間膜の合わせガラス
色彩情報が消えるほどの
深紅のフィルム
「豊島横尾館」では「生と死」という美術館のテーマを表現するため、他の色が消えるほどの深紅のフィルムを探していました。合わせガラスに入れるフィルムといえば日射をコントロールするためのスモーキーな色か、柄のものがほとんど。深紅のフィルムは必要なシーンがめったにないことから需要がなく、日本ではえび茶色くらいまでの赤色しか見当たらなかったのです。そこで、旭ビルウォールさんに探してもらったところ、ヨーロッパに1件だけ求めていた深紅のフィルムがあり、採用しました。赤色は紫外線に弱く劣化しやすいので、取り換え可能なディテールにしています。
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